◎「shuueiのメモ」(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/)さんが、5日のブログで素晴らしいスピーチを取り上げておられます。この丹下さん、シールズの若い世代ではなくて、会社では働き盛り、家庭ではお父さんという世代の方ですね。全文コピーです。
≪ 9月4日 国会前 丹下紘希さんのスピーチ ≫
僕もいい年なんで、働き盛りで自由な魂を持ってここに集まってくれた人達にほんとに感謝します!
個人の意思を表明することを認めてくれた会社や、クライアントや取引先や施工業者の人々に感謝します!
仕事をしてると自分が会社の迷惑になってはいけないんだと、つい思ってしまうかもしれないけど、
僕はそうしてる間に自分がいつの間にか加害者になってしまう方が、よっぽど怖いんです。
経団連に働きかけて広告費を削減するよう言えばメディアを黙らせることが出来るとか、言ってましたが、
企業と政治がくっついて口封じになっていくのはまともな社会じゃない。
利益にならないことは無視という社会ですよ。それなら原発も止められないし、戦争も止められないんじゃないですか。
僕が一番危ないと思ってるのは、
戦争がみんなの仕事になっていくことです。
しかも知らないあいだにそうなってしまう可能性があるんですよ。
2013年8月にシリアでアサド政権が化学兵器サリンを使用し自国民を大量虐殺していました。
これに反対する声明を欧米各国はあげたけれど、その原材料を売ったのはヨーロッパ各国ですよ。
でもね、いくつかの中間業者をはさんだら、わかんなくなっちゃうんですよ。自分が戦争に手を染めたって実感がなくなっちゃうんですよ。
実感なく戦争が進む、罪悪感なく簡単に人を殺していくような戦争が今の戦争です。
アメリカが今も年間に400回以上もドローンで空爆をしている。
武器製造や輸出の戦争ビジネスに間接的にみんなが関わり出したらみんな抜け出せなくなっちまうんですよ!
生活の糧を得るサイクルに知らないうちに入らされて、生活がかかってるからと、金に言論を奪われ、意思を剥奪されていく。
さらに危ないと感じるのは、国が防衛を語るときに『日本を守る、国を命がけで守る』ということをヒロイックに防衛を語る時です。
国に任せれば大丈夫なんてことはないし、国防、国防ってカッコイイ風に思ってること自体かっこ悪いっすよ。
国を守るんじゃなくて、相手も自分も殺し合わないように
お互いの命を守りましょうよ!
その為に、国ってことでかたづけちゃうんではなく、
自分たち1人1人が平和の為に出来ることをやるんです。
イタズラに近隣諸国を知りもしないで危険をあおるのは、
よほど危険なんじゃないですかね?
自民党のみなさん、民主主義は多数決ではないですよ。
民主主義とは我々国民一人一人に主権があるってことです。
だから、僕たち 一人一人が考えていきますよ。
一国の首相だろうが、僕ら国民だろうが、関係ないんです。
何故過去に人類が戦争をし続けて、今も戦争がなくならないのか?
そういった根本の真実を求めるべきではないでしょうか?
どうしたらお互いを恨まず、誰も殺さずにいられるかを、考えたいんです。それに、過去の戦争に対して「反省をしている」という一言が言えない人が首相であって良いはずがない。
人間とは、自分とは、ちっぽけな1人として意思を持つ生き物です。
僕らは国というものに所属する以前に一個人です。
いつだって個人に、1人になればいい。
安倍首相、あなたも首相という役職を降りて個人になったらどうですか?
ほんとにね、僕は1人の人間として、
自分の子どもを、被害者にも加害者にもしたくないですよ。本当のことを言ってくださいよ!
自民党の看板も全部脱ぎ捨てて、
あなたたちは1人の人間としてどうなんですか?
1人の父親、母親として自分の子どもが
誰かに殺したいほど恨まれる、そんなことでいいんですか?
僕らはね、友人よりも家族よりも国が大事なのかどうか、
ずっと問われています。
政治家のやることは、利益だけのためになにかをするんじゃないんですよ。
本当に、アメリカがパートナーだと言うなら、アメリカの戦争だって、僕らはやめろ、っていってやったほうがいいですよ。
それが友情ってもんじゃないですか。
もっともっと僕らは 命より金が大事なのかどうかギリギリの状態にどんどん追い詰められていく。
そして慣れていってしまうんですよ、そういう状況に。そして考えなくなっちゃうんです。これまでの歴史の中で 何度も何度も、
それが重なって戦争につながっていったんじゃないですか。
ココに集まる若者たちを見てくださいよ。
金の為に仕方なく自分たちを捨てるような子はいないですよ。
ヘイトが渦巻く演出にも、屈しないですよ。
なぜなら思考を手放せば、自由が無くなる事を知っているから!
僕らの考え方はね、国境なんかに縛られないですよ。
国ではなくて、人を見てるからなんです。
どの国も超えて、みんなそこには人がいるんです。
その人を、友達としてかんがえられる
そう言う気持ち、そういう美しいものを信じられなかったら、
なにを僕ら、信じて生きていけばいいんですか!
そんなこともできなかったら、ほんとに絶望しかない。
国の為に頑張ります、という政治家じゃなく、
人の為に頑張る政治家を探しましょうよ。
政治家だってみんな若者だったんですよね。
いろいろ意見の違いはあれども、
今、声を上げているこの学生たちを
この希望の灯を決して消さぬよう。おとなたち、おっちゃんたち、おばちゃんたちも、
どうか見守っていてください。
よろしくお願いしまーす!
PEACE !
( 大歓声! 「カッコいい!」の声 )