丸川珠代環境相と伊勢谷友介さんと不破哲三前議長「日本記者クラブ」講演


◎先日NHKスペシャル[シリーズ東日本大震災 / 追跡 原発事故のゴミ] では集積する黒いフレコンバッグを背景にキャスターが低レベルの放射性廃棄物の捨て場の問題を取り上げていました。
きっかけは今年9月の大雨で、あのフレコンバッグが流されたことにあります。
コチラ「保管された放射性物質“流出”か 福島・飯館村(2015/09/11 17:13)」:http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000058591.html
NHKのサイトの番組紹介から:


東京電力福島第一原発の事故によって東日本に降り注いだ放射能。汚染された土壌や稲わらなど、除染作業で発生した廃棄物(ゴミ)の量は全国でおよそ3000万トンを超えると国は推計してきた。ところが、どこに、どのような状態で置かれているのか、全体像はこれまではっきりしてこなかった。それが今回、NHKの独自調査と自治体へのアンケートにより初めて明らかになった。避難先から住民の帰還を進める福島の町村では、復興とともに大量の土のゴミが発生し、住宅の周りに積み上げられている。さらに東北や関東の広い地域でも、低レベルの汚染廃棄物が空き地や学校の近くに置かれたままになっていることが分かった。こうしたゴミのほとんどが最終的な処分場所が決まらない「仮置き」の状態。法律では各県ごとに処分場を決めることになっているが、いずれも住民の激しい反対によって決まらず、ゴミは宙に浮いた状態が続いている。(引用元は:http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20151121


◎ところで、丸川珠代環境相が初めて福島第一原発事故現場を訪れた時のいでたちとその発言が、「その格好で言うか!?」と、余りのチグハグぶりが話題に。汚染ゴミの処理や、除染、その他、解決を急がれる問題が一杯で、頑張ってほしいのですが、このチグハグ感は否めません。

◎それに、11月の初めごろには、甲状腺がんの激増について、「まだ知見が積み重ねられていく必要がある」というような発言をされています。これは、被害者をまるで放射能被害の人体実験の被験者扱いにしているかのように聞こえます。
◎詳しくは「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんの[甲状腺癌多発について>丸川珠代環境大臣「重要な知見が積み重ねらることがまだ必要」10/27環境大臣記者会見] (http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4420.html)
◎「リテラ」に、大河ドラマの「花燃ゆ」で、主役の吉田松陰の妹を井上真央さんが演じていますが、その兄の吉田松陰を、松陰先生の絵にそっくりに演じた俳優の伊勢谷友介さんが取り上げられています。パリのテロ以降のツィッターでの発言を巡る記事です。
笑福亭鶴瓶のAスタジオというインタビュー番組で見たのですが、一寸変わった人でした。俳優業の傍ら、「リバースプロジェクト」という社会運動をやっていて、「諦めない人が世の中を変える」「人生は苦しい。社会も不具合だらけ。受け入れ難い事実もある。でも現在はそれが人間というものであり、事実そのもの。見つめることで、できることを見つける。人間が作る不具合は、今を生きる人が改善する。その行動が「志事(しごと)」となり、社会を支え、未来を創る」と主張しています。
ツィッター上では、「テロでやられたら報復するのが普通」という書き込みに、「つまり、それが普通だから、戦争は無くならないんだ。平和を創るには普通じゃない人が増えなくてはいけない。」と答えています。
なかなか面白い人ですね。詳しくはリテラのこちらで:「伊勢谷友介対テロ戦争を真っ向批判! 子供が殺されたら黙っていられないのは相手も同じ、正義の武力はない」(http://lite-ra.com/2015/11/post-1712.html

共産党不破哲三前議長が24日、日本記者クラブで「戦後70年」の講演 をしました。「国民連合政府」を提唱して野党共闘を呼び掛けるに至った共産党の危機感、現状のとらえ方が良く分かる内容です。

自民党政治は最も危険な段階に 国民は新しい一歩を踏み出した
不破前議長「戦後70年」で講演 日本記者クラブ



 日本共産党不破哲三前議長は24日、東京都内の日本記者クラブで「戦後70年 語る・問う」のゲストスピーカーとして講演しました。不破氏は、戦後続いた自民党政治の特質と現在の異常な状況を語り、「大局的に見れば、自民党は結党60年にして最も危険な段階に入りつつある」と指摘。戦争法に反対する国民の運動について「日本社会の質を変えるもの」と評価し、「自民党政治からそろそろ抜け出さないと日本に未来はない。国民はいよいよその足を踏み出した」と語りました


<中略>


 不破氏は今の自民党について「『1強』政治といわれるが、文字通りの少数独です。自民党自身にとっても危険な瀬戸際政策になっている。国民からも孤立している」と述べ、戦争法、沖縄の米軍新基地建設、環太平洋連携協定(TPP)の強行などを例に挙げ、「大局的に見れば、自民党は結党60年にして最も危険な段階に入りつつある」と強調しました。


 不破氏は、とくに自民党外交の対米従属の典型として日本への核持ち込みを認めた日米の核密約についてくわしく語りました。また、1999年からの日本共産党の野党外交の経験を語り、それとの対比で「アメリカに一度もノーといったことのない国は信用されない」と批判。「『価値観外交』というが、今の世界で一番大事なのは『異なる価値観、文明の共存』であり、それに熟達するのが外交の要だ。今の日本の立場・力量にふさわしい役割を国際的に果たすためにも、日本の政治の根本的な転換が必要だ」と力を込めました。

 
 最後に不破氏は、戦争法に反対する国民の運動に触れ、「この運動は日本に新しい政治を開く第一歩を踏み出したものだ。自民党政治の60年を振り返っても、そろそろこの狭いコースから抜け出さないと日本に未来はない。国民はいよいよその足を踏み出した」と強調しました。
(全文はコチラで:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-25/2015112501_02_1.html