月曜の朝刊政治面からアレコレとシールズ「市民連合」結成

PS:内田樹氏のリツィートです:

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki · 3時間3時間前

山崎 雅弘さんが鈴木博喜 (「民の声新聞」発行人)をリツイートしましたもう既に同じことを書いている人が大勢いるかもしれないが、この看板は鹿児島県の薩摩川内市に持って行くべきだろう。大通りに掲げて「寄贈:福島県双葉町」との碑文も沿える不都合な歴史を消したつもりになっても、厳しい現実は消えてはくれない。


鈴木博喜 (「民の声新聞」発行人) @s_hiroki24
速報:福島県双葉町に設置されている「原発PR看板」の撤去作業が21日午前10時44分、双葉町体育館前で始まった。


◎月曜日の日経朝刊2面政治欄、社説は「世界を覆うポピュリズム」で、フランスでの極右政党「国民戦線」の台頭と、アメリカ大統領選で共和党ドナルド・トランプ氏の高支持率を憂いています。そして、世界的な民主主義と市場経済の機能不全に、第一次大戦後のドイツではファシズムが加わり、価値体系が崩壊したと。
ポピュリストはしばしば一点突破的な主張を掲げ、それさえ実現すればすべてがバラ色と言った夢物語を語る。どう反論しても『現にうまくいっていない』と攻め込まれるだけだ。同じ議論の土俵に乗るのはあまり意味がない」と書かれています。書かれていることにぴったり当てはまるのは、都構想を掲げた大阪の元府知事であり元大阪市長橋下徹氏です。同じことを言っていました、忘れません。
ドイツのファシズムについては、日曜日の夜9時NHKスペシャルの「新・映像の世紀 第3集  時代は独裁者を求めた」でヒットラーを見たところでした。ヒットラーの独裁と言っても選挙で選ばれたのですし、数々の経済政策でドイツ国民が実際に潤った結果であり、世界の企業が支援したといいます。「5000万を越える人々が犠牲となった第二次世界大戦。しかし、あの惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではない。世界恐慌で資本主義に幻滅した人々はファシズムを支持し、世界中の企業がナチスへの支援を行った。自動車王ヘンリー・フォードナチスに資金援助したと言われ、空の英雄リンドバーグは、ヒトラーと手を組むことが世界を平和に導くと信じた。アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業の開発したパンチカードシステムだった。」(NHKのサイトより)
さて、日経の社説、締めくくりは、オブラートでくるんだような言い方です:「日本の政治も近年、ポピュリズム的な傾向が見られる。世界の混乱をもって他山の石としたい。」

◎先週、誰も信じない橋下氏の「政治家引退」後の初”仕事”が、翌日東京まで出向いての安倍首相と官房長官との会食です。良からぬ悪だくみにキツネやタヌキがひざ突き合せての図が浮かびますが、こんなことがどうして大きく扱われるのか? 勿論、首相側からマスコミにリークされ、取り上げてくれと言ってるのも見え見えですが、月曜日のニュースワイドショー番組がまた長々と流しています。
「世相を斬る あいば達也」さんのブログが、この件を取り上げて嘆いておられるのが面白い(?)ので、引用してみます。笑い事でなく、ドイツのナチズムを許したポピュリズムに似ていると思いました。
(引用元:21日の<●二度と顔出すなよ!橋下徹 参議院選、惨敗確実「民・維・無の会」http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/f3903e9aa816e57dfb283d23b549e067?fm=rss


大阪市長を退任し、魑魅魍魎な政治シーンを作り出すツールとして登場した橋下徹と云うタレントに、一国の総理がテレビカメラ従えて、慰労会を催している。このタレントが、日本の政治シーンで「第三局」を無きものにした功績は、安倍にとって有益だったのだろう官房長官まで同席するのだから、政治的に何かあるのでは、と思わせぶりな会合を演出してみたようだ。話した内容などは、学者が聞いたら、一言一句に「憲法違反!」のレッドカードがだされるような、“おだを上げる”四人だったろう。こんな四人が、テレビニュースのトップを飾るのだから、国内政治で議論することは、今や“不毛な議論”だと言えなくもない。


政権の言いなりになる新聞社、テレビ局が幾つあっても、それは自由だが、一つや二つ、言いなりにならない、異論を唱える新聞やテレビ局があってこそ、デモクラシーは成り立つわけで、それがなくなることに、何ら抵抗もせずに、唯々諾々と、軽減税率適用に嬉々としたり、“朕が憲法なり”とその気になっている時の総理の一挙手一投足を、さも重大な政治マターのように報じ、菅・松井と云う凡庸で陸軍中野学校卒のような密偵稼業に現を抜かす寝技男の、寝技のシーンをテレビニュースに流すなど、公然わいせつ物の展示に近い。


しかし、新聞社の連中も、あんな記事ばかり書いていて、自分に対する自己嫌悪みたいなものは感じないのだろうか。マスというものの怖ろしさが、今我々は目の当たりにしているのだが、これと言って決め手になるような手段を持たない。自分一人が見ないように努めることは可能だが、多くの人は、世間を生きていく免罪符のように、大雑把な嘘っぱちキャッチフレーズを、政治や政策のように受けとめ、時に話題化する。おそらく、日本だけではないが、多くの民主的国家と呼ばれている国々も、おおかれ少なかれ、同様の傾向にあるようだ。一定の富を得た人間の集合体は、おそらく、考えない人間を沢山作り出す巧妙な装置なのかもしれない


一定レベルの生活が出来る分には、政治や行政が何をしてようと、気にもならない。親戚や友人が急に金持ちになったら羨むが、知らない世界に棲んでいる連中が、どれ程儲けていようが気にもならない。日本の会社だったと思って大企業が、気がつくとアメリカ資本や中国資本になっていても、そんなことは、どうでも良い。ワーキングプワーや貧困家庭が増えている記事を読んでも、“ふーん、この人たちは、運が悪いか、どこかで間違ったんだろう”それ以上に感想も持たない。ささやかな富と云うものは、人間の目も心も濁らせる。“最低限の文化的生活の保証”最近では、この言葉でさえ、考えない、感じない人間をつくるシステムのひとつではないのか?そんな風に思えるほど、現代人は考えず、感じず「不感症」好んでいる


大袈裟な表現過ぎて、日本人は、そこまで酷くないだろうと思っている人々も大いにいるだろう。しかし、現実には、あらゆる分野で、日本の日本らしさが消えていっている相当の悪行が目の前で展開していても、テレビニュースが報じている安倍の美辞麗句を聞いていれば、良い事やっているじゃないかとなってしまう。日本人には、“モノは言いよう”と云う表現があるが、まさに、その手法さえ間違わなければ、どんな非業も悪行も「善」となる。生きていけるお金+僅かな残金、これだけで、人間は腐るものなのか?筆者は最近、その点に、酷く心が引っかかる。

◎ついこの間、大阪では、橋下維新は、自民党にとって、表向き、知事と市長のダブル選を戦った相手です。
箕面自民党は一切動かなかった”とある自民党支持者から小声で聞きました。予想のつくことでした。
首相官邸(安倍&菅)と橋下維新は仲良しです。橋下維新と仲良しの安倍官邸が沖縄で今全力を挙げているのが、来年1月24日に行われる普天間基地がある宜野湾市長選です。やり方は見え透いた昔ながらの「アメとムチ」を使い分けながらです。絵に描いた餅となろうがドッサリの”人参”ぶら下げて・・・。(と書いていたら)
☆菅官房長官のディズニーランド誘致の件について天木直人氏のブログです。
アスベスト問題が吹っ飛ばした沖縄ディズニー誘致構想」(http://new-party-9.net/archives/3109

 普天間にある米軍基地の跡地利用をめぐって、「ディズニーランド誘致構想」が突如浮上した。

これが官房長官の浅知恵からくる宜野湾市長選挙(来年1月24日)対策であることは明らかだ

しかし、12月17日付の日刊ゲンダイの記事が、この構想をあっという間に吹っ飛ばしてくれた。

その日刊ゲンダイの記事は、ディズニー誘致の一帯はアスベストに汚染されているいわくつきの場所で、市議会でも汚染問題がたびたび取り上げられてきたという衝撃的な事実をスクープしてくれた。
こんな場所に「夢の国」が進出してくるなどあり得ない。

◎嘆いてばかりいても始まらない、で、これからの新しい動きについても同じ紙面から:
先週土曜日は丁度19日でした。9月19日の安保法成立から3か月後の今を特集していました。番組の終わりにシールズのメンバー二人を国会議事堂前に呼んでインタビューを。二人は、”あれ以来、懐かしいな〜"と言いつつ…… 放送は、「市民連合」結成の前日でした。


産経新聞20日)の方が詳しいので、引用です:(http://www.sankei.com/politics/news/151220/plt1512200017-n1.html


SEALDs(シールズ)などが「市民連合」結成 参院選野党統一候補促す 共産は応じる用意



 学生グループ「SEALDs(シールズ)」などの市民団体が20日、来年夏の参院選に向け、安全保障関連法廃止を訴える野党統一候補を支援する「安全保障法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」を結成し、都内で記者会見を開いた。


 市民連合は、シールズや安保法制に反対する「ママの会」「学者の会」など5団体の有志が呼びかけて発足した。山口二郎法政大教授は記者会見で「参院選の全ての1人区で野党統一候補を立てるというゴールに向け各党を動かしていく」と強調した。


 具体的には、(1)安保関連法廃止(2)立憲主義の回復(3)個人の尊厳を擁護する政治の実現−の3項目の「協定」を結ぶことを条件に、共闘で一致した野党か無所属候補を支援する候補が当選した場合は特定の政党には所属せず、院内会派として活動することに同意を求めるという。


 市民連合側から候補は擁立しない方針だが、安保関連法廃止を掲げる統一候補の当選者が改選過半数に達することを目指す。来年4月の衆院北海道5区補選を参院選の前哨戦と位置づけ、今月19日に無所属での出馬を正式に表明した民主党道連役員、池田真紀氏(43)を支援する

 共産党志位和夫委員長は20日の札幌市内での講演で、補選で擁立する予定の独自候補の取り下げについて「いつでも話し合いに応じる用意がある」と述べ、他の野党や市民連合との共闘に重ねて期待を寄せた。