金曜デモと映画「ブリッジ・オブ・スパイ」


◎金曜日の官邸前、再稼働反対デモの様子をいつものように「特別な1日」さんのルポで。今回のタイトルは、「『サンダース氏の主張の本質』と『また、TPPを考えてみる(笑)』、それに『0205 再稼働反対!首相官邸前抗議』」です。まずデモの様子を写真を一枚お借りして:

と、言うことで、今週も再稼働反対の官邸前抗議へ。


今日の午後6時の気温は10度。冷たい雨だった先週と比べるとまるで春のように温かく感じます。今日の参加者は主催者発表で900人。今日 桜島が噴火しましたが、 近くの川内原発を動かしている九州電力は予知できたのかって話ですよ(笑)。

◎前段の、タイトルにもある二つのテーマ、アメリカの大統領選挙でのサンダース氏とTPPについてもタップリ。大変勉強になりますが、ここでは、アイオワ州の予備選でクリントン氏を脅かして善戦した74歳のサンダース氏について。「開票後の党員集会でテーマソングにのって入ってきたサンダース氏はこう言っていました」と、アイオワ、ありがとう。9か月前には組織も、知名度も、カネもなかったのにここまで来ることができた。ここから政治の革命を始めようじゃないか!』という発言を紹介して、SPYBOYさんは、サンダース氏が、ここまで健闘したのは、どうして? そして日本にとって学ぶところは? と考えを進めて書いておられます。少し引用を:

サンダース氏が個人献金だけに頼って、ここまで来たのにはまさに驚きです。それは大勢の人が格差の拡大への怒りを持っているのと同時に、本人が不屈だったからに違いありません。彼はイラク戦争反対(ヒラリーは賛成)、TPPも反対(ヒラリーは最初賛成、後から反対。意味不明な陰謀論に捉われがちな日本の頭の悪い反対派と違って、サンダース氏は『雇用が流出するから反対』とちゃんと理屈が通っています。)、ウォール街を規制しろ、と全然ぶれない。この人はどういう人なんだろうか。


★サンダース氏はこう言っています。『金融資本や金持ちが権力を握ってやりたい放題やっている。もっと公平な社会をつくろう。』ここまでは多くのマスコミが報じている通りです。だが彼はもっと大事なことを言っている。『世の中を変えるのは自分自身、我々一人一人だ』とも言うのです。彼は演説の締めくくりによく、こう言っています。

どんな大統領だって一人では変革なんかできない。何百万もの働く人、若い人、99%の側が大きな声を挙げていくことが必要なのだ。一緒に政治革命を始めよう。』

◎サンダースさんだけでなくて、TPPも、それに、東芝についても、デモの様子ともども、ぜひこちらのブログを訪ねて:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160205/1454677268

◎昨日は、「ブリッジ・オブ・スパイ」を見てきました。
今日・明日と比良山へ行くという夫に、「じゃ、その間に私は映画を」と言うと、「じゃ、今日行こう」と、なり、歩いて行ってきました。
スターウォーズ」を見た時、予告編を見て、次はこれ!と思っていたのですが、夫は乗り気でない。SPYBOYさんの1月25日のブログでこの映画が取り上げられていて、これは独りででも行って来ようと思っていました。見終わって、夫も”良かった!”でした。
映画についてネットの解説をお借りしました:

スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950〜60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼される。敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていく。

死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わるが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生。両国はアベルパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられる。

◎途中からCIAが出てきて、Uー2のパイロットたちに偵察飛行の訓練をするあたりから、”あれっ、知ってる”ということに。そうかUー2撃墜事件で捕まったパワーズ中尉。スパイ交換の裏に、こんな話があったの…でした。

長い映画ですが、全く長さを感じないし、2万メートル上空のU-2撃墜場面以外は、とても地味な坦々とした描き方で、まるで白黒ニュース映画を観ているような気にも。それでも、ドノバンの家庭、夫婦や子供とのやり取りも描かれ、一民間の保険に係る弁護士が、CIAの1対1に逆らって、人道的な信念に基づいて、2対1の捕虜交換に敢然と挑みます。ドラマが集約される場面がタイトルの橋の上です。
ハッピーエンドで終わる映画ですが、解りやすい対比が使われています。ドノバンが車窓から壁を乗り越えるシーンを見ます。一度は東ベルリンの壁。乗り越えようとする人々は撃ち殺されます。もう一度は、帰って来たアメリカで、子供達が金網の壁を自由に乗り越えるシーンです。もう一つ、繰り返されるシーンでも、前後の違いがクッキリと解ります。敵国ソ連のスパイを弁護するドノバンに対する冷たい世間の非難の目と、それに屈することなく信念を貫いた結果、2人のアメリカ人の命を救ったことへの称賛の目です。映画が描いていたのは、アメリカの良き面、自由で民主的なアメリカ、アメリカ人の勇気ある善なる行い、だったのだと。観終わった私、「あの事件、覚えているね〜 アメリカ映画、いいよね〜 ドノバンのような人がいることが、アメリカのいいところね〜」と。おそらく、アイオワ州での民主党の大統領選指名争いで、サンダース氏が、わずか0.2%差で猛追ということも、このよきアメリカ(人)の存在なのだと思います。
◎U−2爆撃事件をWikipediaで:

U-2撃墜事件は、1960年、メーデーの日(5月1日)にソ連を偵察飛行していたアメリカ合衆国偵察機ロッキードU-2が撃墜され、偵察の事実が発覚した事件。予定されていたフランスのパリでの米ソ首脳会談が中止されるなど大きな影響があった。
★詳しくはコチラで:https://ja.wikipedia.org/wiki/U-2%E6%92%83%E5%A2%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6