◎四月八日金曜日、官邸前の再稼働反対デモの様子を「特別な1日」さんのルポから。今回のタイトルは「『アベノミクスの終わり』と『縁故資本主義』と、0408 再稼働反対!首相官邸前抗議」です。
デモの様子の前に経済について、まず「アベノミクスの終わり」:
北海道の補選と言う変動要因はありますが、今のところ 景気対策をサミットで公約→増税延期→W選挙→改憲という脚本どおり、進んでいます。経済音痴の石原を経済担当大臣に持ってきたのも夏に解散するからだし、スティグリッツやクルーグマンまで呼んできて財政出動のお墨付きをもらったのも脚本通り、ついでに最初反対していた軽減税率を自民が呑んだのもどうせ延期するつもりだったから(笑)、とボクは関係者から聞いています。
偉そ〜にアベノミクスとか言ってた結果は、目標だったインフレは達成できないばかりか、実質賃金が下がり国民の消費支出は減少し、雇用も正規社員は増えず65歳以上の非正規社員ばかりが増えている、という惨憺たる体たらくです。それも名実ともに終わりが近づいているようです。
◎つづいて、「パナマ文書」について。今朝の新聞でも英国のキャメロン元首相のことが取り上げられていましたが、タックス・ヘイブン(租税回避地)を利用していた富裕層の個人や会社がどんどん暴かれています。NHKの経済ドラマ?でもう何年も前に、日本の会社もケイマン諸島のタックス・ヘイブンを利用している話が出ていました。どうして今ごろ暴かれることになったのか? 格差も行き着くところまで行ったのかもしれませんね。
◎さて、今回は新しい言葉のお勉強です。「アメリカでは、例えばクリントン政権の労働長官だったロバート・ライシュ先生などは現代の社会をCRONY CAPITALISM(縁故資本主義)と呼んでいます」として紹介されている言葉です:
以前はアジアや南アメリカの途上国で腐敗した権力者や官僚と金持ちが結びついた状態を指す言葉だったのですが、今 先進国で起きている事態もまさにこれだと思います。
元来公平であるべき世の中のルールがお金持ちに有利なように決まっていく。日本でも 80年代以降 所得税の累進税率を下げながら消費税を導入していったのがその典型です。金融緩和して物価と資産価格を上げようというアベノミクスもまさにそれです。
政治家の狙いは庶民から富裕層・国への所得移転です。自分たちだって富裕層ですからね(笑)。根拠のない仮説ですが、今の世の中は東大(官僚、政治家)、慶応幼稚舎(世襲の経営者、政治家)の出身者で全体の3〜4割くらいを動かしているような気がするんですがどうでしょう??(笑)
◎なるほど、社会の上層部にいて権力を握っている人たちが、自分たちの利益の為に世の中の仕組みまで変えてしまっては、やりたい放題の強い者勝ちの荒んだ世の中になり、万年下層の人たちが、目覚めないように教育を手抜きして、娯楽、享楽に精を出させて、怒りの矛先が自分たちに向かないようにするんでしょうね・・・こうなってしまっては、階級社会に逆戻りして奴隷労働がはびこります。ブラック企業なんて、ネーミングが新しいだけで、蟹工船の時代と変わらないですね。
◎「ということで、今週も原発再稼働反対の官邸前抗議へ」。参加者800人だそうです。
6日に出された福岡高裁宮崎支部 川内原発仮処分即時抗告審の申し立て棄却についても書いておられます:
噴火とか地震とかは、水掛け論だからどうでもいいんですけど、避難計画について今回の決定は『避難計画が合理性を欠いていたり実効性に疑問があっても、それだけでは住民に害が及ぶおそれがあるとは言えない』と言っているんです。つまり、裁判長の西川知一郎はどんなボロい避難計画でも良い、って言ってるんです。今の避難計画は、寝たきりの人などは置いていくものになっています。西川知一郎は例えば自分の親がその地域に住んでいてもそういう決定を出すんですかね(怒)。
★今回も盛りだくさんの有益な内容、ぜひこちらを訪ねて:
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160408/1460123968
★川内原発の福岡高裁宮崎支部の決定については、こちらも是非:「みんな楽しくHappy♡がいい♪2011年3月11日。その後私は変わりました。」さんの「川内原発運転差し止めの仮処分請求 福岡高裁が退ける!判決理由のポイント」崎山記者 文字起こし :(2016年4月6日):http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4606.html
◎4月7日、予定通り、加賀市の義弟夫婦が企画した吉野山のお花見、に出かけてきました。
7日は予報通り、朝から大雨。
夫のC型肝炎の治療後の血液検査の結果を聞く日と重なっていたため、そちらを優先。
薬のお蔭で今のところウィルス検出せずが続いています。一生治らないと思っていましたが、ヒョッとすると、治る、治ったかも…です。
私たちは、10時過ぎに家を出て、薬師寺で落ち合うことに。
11時半ごろ薬師寺に着いたので、拝観料の必要な境内には入らず、一行を待つことに。
合流してから、薬師寺内のレストランで昼食を済まして、義姉の亡きご主人のお墓参りに。
東大寺の近くの古いお寺の境内にあるお墓にお参りしました。
そのあと、すぐ宮瀧温泉の吉野川沿いの民宿へ少し早目に着きました。
吉野川が見える方の一室に集まって、お茶を飲んだり御煎餅を食べたり、義弟が始めたという粕漬のチーズやイカをつまんだり。母から託された、やぶきた茶とマンデリンのコーヒー豆も渡したり。そして、お互いの近況報告をすることに。どれをとっても、それぞれの世代の日本の今です。
翌日の8日は、これまた予報通り雨も上がって、いよいよ吉野山へ。
薬師寺の敷地のすぐそばを近鉄の線路が走っています。丁度電車がやって来て、通り過ぎたら遮断機が上がり、向こうに桜のトンネルが見えました。一寸異次元の光景に見えて、線路を越えて行ってみたくなりました。雨の薬師寺の土塀に沿った道、懐かしい感じがします。東塔は修理中の為すっぽりと覆いの中に。