◎「ウィンザー通信」さんが元自衛官や自衛官の家族の訴えを特集しておられます。
ウィンザーさんはアメリカの東海岸に住むピアニスト。そのウィンザーさんと市民運動の仲間たちが、九州に住んでいて、「愛する人を戦地に送るな!」と訴えている、自衛官の父親である富山正樹さんを、選挙の応援に送りこもうという!!
何回か読んでやっとわかりました。
千歳は、昨日告示された北海道5区の補選の激戦地、
その千歳には自衛隊駐屯地があるということで、
在米(NY)で、かねてから日本の状況を心配する方たちが連絡を取り合って、
富山さんを送り込んで、野党候補の池田まきさんに投票するよう、自衛隊員の家族に呼びかけてもらおう、
ついては、その飛行機代とカプセルホテル代とラーメン代の資金をカンパで集めてしまって・・・
←(池田真紀さんの写真とプロフィールをネットから)
池田 真紀(いけだ まき、女性、1972年(昭和47年)5月24日 – )は、日本の政治家、ソーシャルワーカー。
政治関係の広報物では「池田まき」と表記することが多い。
このプロジェクトは20日に実現の運びとなるそうです。
凄いお話です!!
富山さんのフェイスブックの言葉とスケジュールを取り出してコピーです:
<前略>
日本にいると、もちろん、京都も北海道も気になっているけど、まさか自分がそこに行くとは思っていない。(^_^;)
このあたりの感覚が、広大なアメリカとか、海外に住んでいる方々は、感覚というか、視点がグローバル!なんか違うのですよねぇ。
世界中が固唾をのんで見守ってる。そして、闘ってる選挙戦なんですよね。
日本のみなさん、目を覚ましてますか? 世界は本気ですよ?? 危機感を感じていますよ???
「航空機チケット代金カンパするから、大激戦の北海道5区に応援にぜひ行ってくださいません?」
なんてノリで、凄まじい勢いで現地との話も進み、あれよあれよという間に、今日航空チケットを予約してしまった。(*^_^*)
スケジュールはこんな感じです。
4月20日水曜日
北九州空港 5:30発 羽田 7:00着
羽田空港 8:20発 新千歳空港 9:55着
千歳地区には、陸上自衛隊の駐屯地が2つありますね。
その駐屯地の自衛官、ご家族向けに、
「安保関連法を廃止にしよう」 「愛する人を戦地に送るな!」マイクアピールをやろうと思います。
<中略>
天下分け目の闘いに、間接的にでもお役に立てるなんて、こんな幸いはありません(^^)
全力を尽くします。
NY有志の皆さんには、こんなBIGチャンスを与えて下さって、ありがとうございます。 私も、自衛官と家族、友人、恋人に向けて、あらん限りのエネルギーを燃やし切りたいと思います。
千歳の駐屯地回りで燃え尽きた後は、北海道ラーメンくらいは食べたいなぁ…。
4月20日 新千歳空港 21:00発 羽田 22:40着
この日は、空港内のカプセルホテル泊。
4月21日
羽田空港 7:40発 北九州空港 9:20着 通常の仕事へ
4月21日 19:30〜いのちを守るみんなのスタンディングアピール@福岡天神コア前、というスケジュールです。
カプセルホテル代6万円までものカンパをいただき、みなさんの思いを背負い、自衛官ご家族の前に進み出ます。
みなさま、千歳でご一緒くださいませんか?
共に立って、共に声をあげてくださいませんか?
お待ちいたします。
<後略>
◎ウィンザーさんは、ブログの最後に元自衛官の12分ほどのスピーチの書き起こしをされています。
ここでも、そっくり全文コピー(但し太字、色字 by 蛙) してご紹介です:
すばらしいスピーチなので、文字起こししました。
↓以下、文字起こしはじめ
おはようございます。
元自衛官の、森村まさとです。
去年、19年間勤務した自衛隊を、退職しました。
5年前の東日本大震災災害派遣では、まだ遺体の転がる中の救助捜索活動から、原子力災害派遣、原発10km圏内での除染活動などにも従事してきました。
災害派遣が終了した後も、休日を利用し、ボランティアとして被災地に戻り、復興に協力しようと活動してきました。
厳しい災害の現場で、国民のみなさんのために活動できた自衛隊、という組織を誇りに思い、素晴らしい仲間たちがいて、去年まで勤務していました。
しかし、この国の向かう方向に疑問を持ち、退職を決意し、日本の未来のために何か行動しよう、と思いました。 自衛隊退職後も、守秘義務があるので、それを守った上での経験などを踏まえ、話をします。
私は、2012年に、PKO国連平和維持活動に志願し、東京での訓練に参加しました。
派遣先では、内戦が激化し、不安な声も多く聞こえるなか、中東の国のことなどほとんどわからず、 「自分の任務だけをしっかりやればいい」とだけ思い、志高い仲間たちと、訓練に励みました。
東京での休日に、偶然入ったアラブアート展。
そこに書かれていた、
「近年の日本では、欧米のメディアにより、アラブの国々は、宗教対立・テロリズム・紛争などのイメージが、多いように思います。しかし、私たちは、日本のみなさんと同じように、平和を愛し、自然を愛し、家族を愛しています。 私たちは、あなたたちと変わらないのです」
というメッセージを見て、夢中になって展示作品を見ました。
日本人の知っている、メディアに作られた、アラブの国の悪のイメージ。
メディアでは悪く報道されない、他国に空爆を行い、一般市民を大量に殺し、国をめちゃくちゃにしているアメリカ。
何が「正義」なのか。
たまたま入ったアート展が、戦争とは何なのかを考えるきっかけになりました。
今思うと、自衛官である自分が、何かの力で、そのアート展に呼ばれた気がします。
テロとの戦いと言われた、イラク戦争での話です。
アメリカ兵は、
「テロリストか一般市民かは、自分で判断しろ。
テロリストが潜伏しているとされる街の掃討作戦では、動くものをすべて撃て」と言われ、
動くものを反射的に撃ったのは、妊婦の女性だったり、子どもの頭を吹き飛ばしたり、地上戦でも、イラク市民の多くが犠牲になりました。 自白を強要するための、拷問もありました。
正義を掲げてやってきた、志高い兵士たちが行ったことです。
しかし、このような任務を、恐怖で遂行できない者は、臆病罪に問われたそうです。 最高刑は死刑です。
他国の人間が、武器や弾薬を持って入り込み、自分の大事な人や自分の子どもが殺される。
そんなことをされたら、復讐しようと武器を取る人、爆弾を使う人もいるかもしれません。
しかし、それをしてしまうと、国際的には「テロ」と報道するだけです。
こうやって、何が正義かわからない負の連鎖で、泥沼になっていきます。
アメリカ兵は、帰国後、家族と会い、自分の子どもを抱きしめ、戦地で、自分の家族と同じような女性や子どもを殺したことに苦しみ、自殺する人もいます。 任務が終わっても、PTSDで苦しみ続けます。(PTSD=心的外傷後ストレス障害)
自衛隊のイラク派遣でも、帰国後、29名の自殺者が出た、といわれています。
何が正義かもわからない、他国に入り込む戦争で、殺されるかもしれない恐怖、ひとを殺す苦しみ、戦争で負う心の傷の深さは、ケアすれば済む話ではないのです。
自衛官の中にも、欧米用の日本の報道を見て、テロ組織と戦って平和を作ると、一方的な高い志と正義を掲げて、一生懸命に訓練をしている人もいます。しかし、それは、建国から9割以上の期間を、毎回ウソの理由をつけ、戦争をしかけ、市民を殺し、国を破壊し、資源を奪うという戦争を続けてきた国に、加担するだけになるのです。
中東のニュースでは、自衛隊の訓練の映像が、流れています。
中東の国々から見たら、安保法案が通って、アメリカと一緒に中東の国を壊しに来る、悪魔の映像です。
今、自衛隊が、アメリカに手を引かれ、そんな泥沼に足を踏み入れようとしています。入ったら、抜けることは困難でしょう。
国民の血税も、大量に使われます。また、それによって、アメリカに、多国籍軍として協力した国のように、日本も、テロの脅威に晒されてしまいます。
平和への貢献とは何なのか。
戦後70年、平和憲法のもと、誰も殺していない自衛隊こそが、世界の平和への貢献の姿だと思います。
政府の違憲安保法案から、自衛隊員の命を、国民のみんなが守らなければいけません。
ある戦争経験者のおじいさんが、孫に話した話をします。
「戦争は、ある日急には始まらない。 情報の規制や、武器の緩和の約束や法律が、色々とつくられてきたら気をつけなさい。
また、国の代表が、日本を賞賛し始めたら注意しなさい。 法などが、国民を制圧するようなかたちで可決し出したら、何も言わず国外に逃げなさい」
この話は、2013年にした話です。
現在、特定秘密保護法で、情報の規制がされ、2014年には、防衛装備移転三原則で、武器の輸出が緩和されました。
さらに、2014年の建国記念の日には、歴代政権として初の、日本を賞賛するメッセージを、安倍首相が出しています。
安保法案も、強行採決で、国民を制圧するような形で可決されたことは、記憶に新しいと思います。
このおじいさんの言っていることが、そのまま起こっています。
戦争は起こるのではなく、戦争はつくられる、ということです。
色々調べると、これまでも、世界中で、一握りの金持ちが儲けるために、悲惨な戦争が起こされてきました。
そして、戦争は、国の軍隊同士の戦いではありません。
一般市民を殺し、特に女性や子どもたちが、犠牲になるのが戦争です。
権力者は、戦争をつくるために、巨額の金という力をもって、政治を操り、増税で搾取し、社会保障を削り、国民を疲れさせ、法令で国民の人権や自由を奪います。
経済を操り、格差を生み、不景気をつくりだし、若者の雇用を奪います。 報道を操り、周辺国の脅威を煽り、テロや殺人事件などで社会不安を煽り、大事な問題を無視して、目を背けさせます。
そして、軍事産業に予算をあげ、武器と金が動き、何年もかけて「国のため」と言いながら、国民を戦争へと誘導していきます。
戦前も、同じような状況と、治安維持法などの、戦争に反対する人を取り締まるような法律で、国民を縛り、戦争へ向かわせました。
2012年から公表されている、自民党憲法改正草案の内容も、国民を縛り、人権や自由を規制する、戦前のような憲法改悪草案になっています。
歴史をひも解き、このような戦争をつくりだす仕組みを知ると、現在、日本で起きていることは、その過程にあるのではないかと感じます。
2013年、わざわざ図書館から撤去した、「はだしのゲン」。
その戦後の背景で、先生が語った言葉を紹介します。
「戦争を憎む気持ちを燃やし続け、平和を守り続けてくれ。それには、政治をしっかり見つめてほしいのだ。 政治から目を離し、背を向けると、知らぬ間に戦争の準備がされ、気がついたときには遅いのだ。
ひとりひとりが、しっかり政治を見張り、おかしな動きを政府が始めたら、みんなで反対して変えてほしいのだ。
平和を守ることは、ひとりひとり、大変な努力を続けないといけないのだ」
現在おかれている状況は、国民みんなに大きく関係することです。
平和はひとりでは作れません。
国民みんなで作らなければなりません。
こんな大問題を、芸能問題にすり返られ、「毎日忙しい」と、無関心でいるわけにはいかないのです。
私も、わからないことはたくさんあります。
だからこそ、本を読んだり、多様性のある情報から、色々な経過を調べたりしましたが、不安を払拭することは出来ませんでした。
しかし、私たちにはやれることがあります。
それは簡単なことで、大企業で買い物をすることをやめ、ただ地域のお店を使うことです。
国民が、意識なく大企業に流すお金が、戦争を生むことにもつながっているからです。
「戦争反対」と言いながら、
メガバンクにお金をいれたり、
世界中に看板がある、コーヒーショップやハンバーガーショップで飲み食いしたり、
武器を作っている会社の、家電製品を買ったり、
ベトナム戦争の枯葉剤を作った会社の、除草剤を撒いたり、
それはむしろ、軍需産業や戦争支援企業、大企業の、巨額の政治献金にまで貢献し、権力を肥大化させることになるのです。
選挙の一票は大事ですが、紙に鉛筆で名前を書いただけでは、自分自身はまだ、何も行動してはいないのです。
しかし、国民の、毎日毎回の買い物で使う「お金という一票」は、直接社会をつくり、地域をつくり、世界をつくります。
「国がやってくれない」「市が動かない」なんて言ってる前に、今からでも、みんなができる毎日の行動、国づくりが大事です。
最後に。
憲法9条は、戦争を作り出す軍需産業や権力に向けて、二度と戦争はつくらせないという意味であり、 国民を守るための、最強の盾として作られたものだと改めて感じ、 憲法9条を、守っていかないとならないと思いました。
私は、憲法9条を支持します。
平成28年3月19日、森村まさと。
ありがとうございました。
★写真と記事の引用元の「ウィンザー通信」さんのブログ「「投票は誰にも見られません。命がかかった一票です。野党候補に入れてください!」はコチラ:http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/9cd2ec28b705c34f25137d179f182031
☆ブログを訪ねて、ぜひ、OVERSEAsNY の積極的でユニークな活動の様子を読んでみてください。
(花の写真は我が家の北側の玄関先に咲いている花)
←鉢植えのチューリップ、昨年、生協さんで求めた球根、一斉に咲きそろいました。
↑今は亡きお向かいのおば様に戴いたスミレ。毎年こぼれ種であちこちから顔を出します。
・20年程前に戴いた山野草の羅生門蔦(ラショウモンカズラ)の薄紫の花(青く見えて残念)。
・石組みの間に植えてあった万年青(オモト)が枯れたので、そこへ土を足して植え替えたのが根付いて元気になりました。このランナーが地面に根をつけ、今年、ツワブキの葉陰に花が咲きました。