金曜デモと元自衛官の話

昨日の金曜日、官邸前の原発再稼働反対デモの様子を「特別な1日」さんのブログから。今日のタイトルは「実質賃金と集団的自衛権の帰結と0704 再稼働反対!首相官邸前抗議!」。いつものように盛りだくさんの内容。タイトルの順に出だしを:

◇今週の火曜日、7月1日に5月の毎月勤労統計調査が発表になった。

物価の値上がりを換算した実質賃金(下記グラフの赤線)はまた一段と下がった。昨年7月から11か月連続、下げ幅は前年比-3.6%と前月の-3.4%よりも一段と大きくなった。(後略)
◇7月1日と言えば、集団的自衛権閣議決定の話はボクには相変わらず理解できないまま、だ。デメリットは色々と思い浮かぶが、日本にとってどういうメリットがあるのか、さっぱりわからないのだ(笑)。確かにグレーゾーンの法整備は一理あるかもしれない。しかし・・・(後略)

◇『強欲の帝国』でチャールズ・ファガーソンが言っているように、現実を変えるには既存政党の中の反乱、第3党の台頭、超党派の社会運動、これら3つが補強しあうことが必要だろう。(「SPYBOYさんもここのところ太字の青字。今の日本、「その通り!」だと思います。by蛙)
◇日本の場合 既存政党がダメなのははっきりしている。特に民主、社民、共産は一刻も早く解散してもらうのが世の中のためだと思う。

組織とか集団活動は一切お断りのボクが言うのもなんだが、超党派の社会運動も疑問がないわけではない。(後略)

ということで(笑)官邸前へ。★0704 再稼働反対!首相官邸前抗議! | 首都圏反原発連合

なんだかんだ言いながら反原連の人たちが清濁併せ飲んで、こういう場を毎週作ってくれているのには頭が下がる。それをうまく寄生≒利用しているのが共産党ってとこか(笑)。

◆全文と写真は是非コチラで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20140704/1404482833(写真は一番最後の写真をコピーさせていただきました。雨の中2000人近くの人たちが参加されたそうです)
●2つ目は、「おとじろうとらいるのひび」(7/2)さんのブログで紹介された元自衛官の街頭飛び入りスピーチです。
集団的自衛権の問題とは?がよくわかります。先日、ランチの時の話し合いで「集団的自衛権行使容認がすぐ戦争につながるとは思わない」と話している方がいました。テーブルの遠くだったので話題に入っていけず、「アリの一穴」の事を思い出していましたが、この元自衛官泥憲和氏のお話が、最適だと思いました。
「小海キリスト教会牧師所感」(7/1)さん、「shuueiのメモ」(7/3)さん、そして「☆句の無限遠点☆」(7/3)の俳愚人さんは、「知人のmixi日記へアップされた自衛官の主張。フィーバーしています。戦闘と戦争のプロとして教育を受けた経験者の率直な意見です。安倍総理の説明がいかに粗雑かつ詭弁かを指摘しています。そのまま、転載させていただきます。」と皆さん全文紹介されていますので私も全文を引用してみます。引用元:http://amenmama.tumblr.com/post/90449448935

集団的自衛権行使容認について 元自衛官から


街頭にて 元自衛官 泥 憲和さんより


突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。 集団的自衛権に反対なので、その話をします。 私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。 日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。

いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。 でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。 自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。 そこは、安心してください。

いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。 日本を守る話ではないんです。 売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。 売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。 それが集団的自衛権なんです


なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。 縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、 安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。 君たち自衛官も殺されて来いというのです。 冗談ではありません。 自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。 なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。 自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。 見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。


みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。 当然ですよ。 だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。 イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。

みなさん、軍隊はテロを防げないんです。 世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。 自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。 みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。 自衛隊はテロから市民を守れないんです。 テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。 だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。


安部総理はね、外国で戦争が起きて、避難してくる日本人を乗せたアメリカ軍の船を自衛隊が守らなければならないのに、いまはそれができないからおかしいといいました。 みなさん、これ、まったくのデタラメですからね。 日本人を米軍が守って避難させるなんてことは、絶対にありません。 そのことは、アメリ国防省のホームページにちゃんと書いてあります。 アメリカ市民でさえ、軍隊に余力があるときだけ救助すると書いてますよ。

ベトナム戦争の時、米軍は自分だけさっさと逃げ出しました。 米軍も、どこの国の軍隊も、いざとなったら友軍でさえ見捨てますよ。 自分の命の方が大事、当たり前じゃないですか。 そのとき、逃げられなかった外国の軍隊がありました。 どうしたと思いますか。 軍隊が、赤十字に守られて脱出したんです。 そういうものなんですよ、戦争というのは。

安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。 絵空事を唱えて、自衛官に戦争に行って来いというんです。 自衛隊はたまりませんよ、こんなの。


みなさん、自衛隊はね、強力な武器を持ってて、それを使う訓練を毎日やっています。 一発撃ったら人がこなごなになって吹き飛んでしまう、そういうものすごい武器を持った組織なんです。 だから、自衛隊は慎重に慎重を期して使って欲しいんです。 私は自衛隊で、「兵は凶器である」と習いました。 使い方を間違ったら、取り返しがつきません。 ろくすっぽ議論もしないで、しても嘘とごまかしで、国会を乗り切ることはできるでしょう。 でもね、戦場は国会とは違うんです。 命のやり取りをする場所なんです。 そのことを、どうか真剣に、真剣に考えてください。


みなさん、閣議決定集団的自衛権を認めてもですよ、 この国の主人公は内閣と違いますよ。 国民ですよ。 みなさんですよ。 憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。 安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。 体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。 そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、そんなことできません。


これからが正念場です。 だから一緒に考えてください。 一緒に反対してください。 選挙の時は、集団的自衛権に反対している政党に投票してください。 まだまだ勝負はこれからです。 戦後69年も続いた平和を、崩されてたまるもんですか。 しっかりと考えてくださいね。 ありがとうございました。(赤字・太字by蛙)