西小路の田圃とアジサイと朝鮮アザミ


月曜日は10時から父のコルセットを装着するため病院へ。
先週は痛みがひどくてわが家へのお茶にも来られず、二人分のコーヒーを出前することに。
母が、99年間も使ってきた骨だから、こんなことになっても仕方がない。でも、”7月の誕生日にはみんなを呼んでいるので、お父さん、それまで頑張りなさいね。それが過ぎたらお陀仏してもいいから”、なんて言っています。父も、”分かった、わかった、頑張る”と。
二人のやり取りを横で聞きながら、笑っていいのか泣いていいのか。十分生き切った人たちだから言えることですね。母は、33歳でガンになって小さい子を残して先に逝かなきゃいけないなんて可哀想すぎるね、治るんだろうか、それに比べれば、100年生きて圧迫骨折なんて、軽い軽いと言っています。

病院で、業者の方につけ方を教わって、代金を払い、9割の還付の方法を聞いて、その後、担当医の診察を受けました。
「どうですか?」「痛い。変わらん」と父。「痛み止めは年齢のことから弱めの薬を今まで通り、来月初め、もう一度レントゲンで一か月後の骨を見て…」と言われました。

家に帰って父はベッドに横になってしまいました。動くたびに消耗するようで、10日ほどでだいぶ痩せてきました。
母はジューサーを取り出して、栄養をつけないといけないからと野菜や果物のジュースを作って出したら、父が拒否したと言って困っています。きっと老健誤嚥を恐れて流動食を食べさせられた嫌な記憶が蘇るのでしょう、受け付けないようです。コーヒーは楽しみに飲んでいるようです。
痛みをじっと耐えて我慢している父を見ていると、先生は「年齢を考えると弱い痛み止めを」と言われましたが、逆に、「年齢を考えて痛みはなるべく取り除くように」という考えはできないだろうか、と思ったり。
午後から、還付の手続きに市役所まで出かけることに。
市役所のすぐ北側、西小路(にししょうじ)の田圃は水が張ってあり田植えが済んでいました。そういえばもう6月も中頃です。

帰り道は、普段通らない西小路のお宅の前のアジサイや牧野直子さんのサロンの前の畑を見たりして帰ってきました。鮮やかな色のアジサイや、ほんのりピンクに色づいた柏葉アジサイが。そして畑の中にはウィリアム・モーリスの壁紙模様のモデルになった(名前が出てこない)植物、アーティチョークかな。わが家の隣の畑の片隅にも植えられていて、いま、巨大なアザミみたいな花が咲いています。アーティチョークは別名、朝鮮アザミという名前だそうです。