7月のお茶のお稽古


7月のお茶のお稽古が金曜日にありました。Naさんはお休みでしたので、膝の悪いNoさんに合わせて立礼式でお茶を点てることに。
ところで、先生のお宅には囲いが張り巡らされて、外壁塗装工事中。部屋の中は障子を締め切って薄暗い中でのお稽古になりました。あと一週間で完成とか。フラッシュをつけないで写したので少し暗い写真になりました。相変わらずお茶の日はピントがズレます。

滝の字の掛け軸にお花はセミ籠にかわいいお花が上手に活けてあります。
背の高い白い花はタデ、真ん中の一重の花は高砂芙蓉(フヨウ)の花。お稽古の終わりごろには花がしぼんでいました。大きな葉が生き生きと元気な濃いピンクの秋海棠(シュウカイドウ)、芙蓉と秋海棠の間にあるピンクの小さな花が集まったような下野(シモツケ)の花。どれも先生のお庭に咲いている花です。
水屋に並べてある夏茶碗の中から、初めて見る赤い大ぶりの平茶碗を選び、替えの茶碗には同じく平茶碗で黒っぽくて厚ぼったい塗りのものを選びました。

立礼式のテーブルの上には蓋がついた平水差し。藍色の染付の模様が涼しげです。
この赤い平茶碗。フィンランド製だそうです。フィンランドで買い求められました。
しばらく、お茶には無理だと寝かせておられたのですが、どこかのお茶会で似たようなお茶碗が使われているのを見て、じゃ、使ってみようと今年初めて出されたそうです。この赤い色がなかなか複雑な色合いをしていて、美しいです。黒いラインが入っているあたりを正面にして使うとよいと思いました。茶碗の外側も釉薬が流れるようにかかっていて風情があります。ただ、使ってみて分かったのは、薄いので熱いお湯は手にもてないくらいすぐ伝わることと、糸底の高さが余りないので手に引っ掛けて持つとき、少し頼りない感じがしました。

蓋置は、蟹(カニ)の形をした楽焼のユニークなものが置いてあったので、迷うことなくこの蟹を使いました。楽焼七セットのうちの一つだそうです。以前使ったサザエもこの中の一つだそうです。
お点前が終わった後のお飾りは、この平水差しの蓋の上に飾りました〈上の写真)。
棗(なつめ)の蓋に描かれたのは金彩銀彩で描かれた夕顔でした。
2服お茶を点てて、交代。主菓子は先生が冷蔵庫から出して、ガラスの銘々皿に入れて出されました。
この深い瑠璃色で真ん中に真っ白なカットが入っているガラスのお皿は、先生のご実家のお父様の代から使っておられたという手作りのお皿です。線の入り方が機械製ではないので、太さ長さが一枚ずつ違っています。そのお皿の上に涼しげな薄青いお菓子に白い飛沫がのった扇形の冷菓。これも先生手作りです。白いのは道明寺粉だそうです。美味しかったです。熱いお茶と合いました。
Noさんが選んだお茶碗は、赤いフィンランド製の平茶碗と、鷺草の絵が描かれた耐熱ガラスの日本製。
赤いお茶碗に白く泡立ったグリーンのお茶、これは色が素敵。飲んでる途中で、失礼して、カメラを取り出して撮ってみましたが、見たような彩には写っていません。

お干菓子をいただいて、二服目を。もう一杯いかがと先生が言われましたが、これでお仕舞にしてと言いましたら、じゃ、白湯(さゆ)をいただきなさいということに。白湯を所望することがあるそうです。その時の、出し方も教わりました。お茶碗を一度熱湯でゆすいで全部建水にあけて、入れなおします。同じように戴きに出て、同じ作法で口に含んでいただいたのですが、美味しい! 鉄釜で煮た白湯の、なんともすっきりした味でした。お茶碗は、大阪の天神祭りの船渡御が描かれていて、内側には打ち上げ花火が描かれています。7月のお茶碗です。
8月のお稽古はお休みということで、9月のお稽古日を決めて終わりました。