7月のお茶のお稽古

(2つ目です)

◎金曜日の午後、お茶のお稽古に日傘をさして出かけました。歩いて直ぐなのですが,暑い。珍しくお二人とも先に。私が最後でした。三人揃ったところで先生が氷を入れた紫蘇ジュースのグラスを持ってきてくださって、すっきりした紫蘇味のジュースで暑さが納まりました。

掛け軸は「瀧 直下三千丈」

蝉籠(せみかご)に白い八重のムクゲと秋海棠(和製のベゴニア)のピンクの花。

風呂釜には炭火が入っていますが、棚は無く、広口の水盤のような水差しに、真ん中で折りたためるように蝶番でつないだ黒塗りの蓋がついています。

写真はお点前を終わって柄杓と蓋置を飾ったところ。

最初に私が水屋に入りましたが、夏の平茶碗が置いてあって、

見立て遣いのオーストリア製の陶器のお皿も。

赤い器には干菓子の夏ミカンの皮の砂糖漬け。

主菓子は先生手作りの冷菓。

冷たいうちに食べなさいと、お茶を点てる前にお座敷に呼ばれて、一緒に戴くことに。

水差しの蓋を開ける動作が新しく、あとはいつも通り。最近は袱紗捌きも慣れて音もたてられるようになりました。でも、時々分からなくなるときもあって、この日は袱紗を使わないで手で蓋の摘みを取ろうとしてビックリ、こんなことは初めてでした。

Oさんは今年に入って体調が悪く、白内障の手術も重なって、半年ぶりの立礼式。

水差しはタイの器の見立て使い。蓋は注文で。タイブルーが美しい。

お茶入れの棗(なつめ)は「誰が袖」という名前。トンボ柄の着物が描かれています。

どちらも外国製の陶器で、硬そうで冷たくて艶があってスッキリ、夏向きだな~と。

実際、この器で戴くお茶はいつものように熱くなく丁度良い温度でした。

こちらもお点前が終わった後。

◎9月の4日(日)は2年間中止になっていたお茶会の先生の当番月です。この春、コロナが下火になってこのまま収まるかという頃に再開が決まりました。その後の感染者の増大は予想外。それでもお茶会中止にはならない様子。人数制限とお菓子の出し方など工夫して実行の予定らしい。お二人はお茶のお運びの練習。「蛙さんも」とAさんに言われたのですが「丁度着物を処分した時にOさんから声をかけてもらい、洋服でもよければということでお稽古を始めたので、私は裏方なの」と。先生は分かっておられますので「いつものようにお菓子を担当してください。今回は練り菓子と干菓子を一つのお皿に乗せて一回で出すように変えますので」と言われました。8月の稽古日を決めて、お二人は着物の着付けの段取りをして、先生宅を後に。当日は先生の娘さん、長男さんの連れ合いさん、お孫さんもお手伝い。いつもは会えない先生のお弟子さんたちにも会える日です。