金曜デモと『これからの民主主義』

(2つ目です)

◎恒例、「特別な1日」さんの金曜デモのご報告です。今回のタイトルは「2つのことから民主主義を考える(笑):『日本会議より酷い高野連』、『今後の野党共闘』、と『0805再稼働反対!首相官邸前抗議』」です。
そういえば、都知事選が終わって最初のデモですね。さて、今回も考えさせられるテーマを取り上げておられます。一つは、騒ぎになっている、甲子園のグラウンドに女性は入れないという問題、大相撲の土俵かい?!って話ですが・・・

さて、毎年、この時期になると高校野球の悪口を言いたくなります(笑)。どこかの学校の女子マネージャーがヘルメット姿で甲子園のグラウンドでノックの手伝いをしていたら大会関係者から退場させられたそうです。

高野連の規則が女性をグラウンドに立ち入り禁止にしているからだそうですが、これを性差別と言わずして、なんと言ったらよいでしょうか。そもそも炎天下の下で高校生に連日試合をさせること自体、『人権蹂躙』以外何物でもありません。そんな感覚の高野連が性差別をするのも当然です。今時 堂々と性差別をやっているという点では高野連日本会議より酷い(笑)。


●少なくとも日本会議には生物学上の女性幹部はいますからね。良い悪いは別にして(笑)。

★で、結論は、文化の問題として”こんな”高校野球を喜んでみている限り、民主主義は定着しない、ということですが、一理あります。

利権の絡んだ高野連や関係者とマヌケな視聴者、身勝手な大人たちが自分たちの利権と幻想を高校生に押し付けている人権蹂躙と性差別のテレビショーを日本人が喜んで見ている限り、この国に民主主義なんか定着するわけがない、とボクは思います。半分冗談みたいな話ですが、文化って大事ですよ。文化は生活でもあり、生活は政治でもあるんですから。ハンナ・アーレントが言うように、ファシズムの種は我々一人一人の心の中にあるんです。


★二つ目は、『今後の野党共闘』について。都知事選を終わって、その総括のような記事ですが、私はとても納得しています。
野党共闘の候補者の鳥越氏については、高齢だとか、政策がなかったとか、いろいろ批判があったようですが、鳥越さん以外に人材がなかったのだから鳥越氏で行くよりなかった。宇都宮さんは自分から声を挙げてはいたが、野党共闘の側から誰も宇都宮氏を担ごうという声が出なかったのだから野党共闘の候補として資格に欠ける何かがあったのでしょう。その後の宇都宮氏の言動をみていても潔さが感じられません。その点、SPYBOYさんは、もっと厳しい見方をなさっています。そういうこともあるのか…と読みました。私が、共感したのは、次のクダリです。

結局 政治的に真ん中あたりにいる無党派層を如何に取り込めるかがポイントで、維新がなぜあんなに勢力があるのか、小池になぜあんなに票が入ったのか、の答えはそこにあると思います。普通に頭を使えば維新も小池もロクなもんじゃないと考え付きそうなものですが、それ以上に人々は自民以外の、そして従来の民進・共産以外の選択肢を求めているのでしょう

                                              


結局 今後のカギは共産党が党名変更も含めてもっと真中へ行けるか、民進党の党内がきちんとまとまり新しい看板で社会民主的な路線を目指すことができるか、ということなんだと思います。


当面 民進と共産の選挙協力は続けるにしても、両党がいかに現実的な立場に立てるか、ということです。共産と組むとか組まないとかは論点ではありません経済にしろ、財政再建にしろ、安全保障にしろ、どうするかを真剣に考えるのが論点です


日本に民主主義を取り戻すためにはただ安倍に反対する声を挙げるだけではなく、市民もまた現実的な立場に立てるか、にかかっているのではないでしょうか。それは我々一人一人が経済を、税制を、安全保障を、少子化対策を、自分がどんな世の中で暮らしたいのか、を真剣に考えるということだとボクは思います。

●度々このツイートを引用しますが、目指すべき方向はシンプルですよ。


◎以上、引用した箇所、大賛成です。共産党が変わると日本は本当に大きく変われるのに…と思ったのは、もうずいぶん前からですが、変わることは無いと諦めていました。日本の反政府、平和運動、いわゆるリベラルな運動が大きくなれない原因は共産党にあると思っていました。少し意識のある人たちは共産党に取り込まれる。少しものを考える人達は「正しい」ことに弱いです。自分が正しいと思うグループを支持していれば、あとはものを考えないでもよい。今でいう思考停止ですね。人任せになって、個別の政治的な課題には人一倍無関心になる。それでも、基本的なところで自分は正しい側に立っているのでという思い上がりというか、カルト的信仰かもしれません。変わらないと思っていた共産党をSEALDsの若者たちが動かしました。今度は、若者たち任せにしないで、共産党にも、民進党にも、働きかけていかなければなりませんね。声を挙げていかなければ。そのために、一市民である私やあなたが、現実的な考えを鍛えていくしかないわけです。

ということで、今週も官邸前抗議へ。

今日の午後6時の気温は29度、参加者は900人。暑い〜。最初は出足が悪くて心配したんですが、時間が遅くなるにつれて人が増えました。

◎こんな写真も:

★詳しくは、ブログを訪ねて全文を是非:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160805/1470401796

参院選野党共闘の結果、三重で議席を取った民進党の芝博一という方のチョッとどころかスゴクいいお話しもあります。