まだ咲き続けるジンジャーの花。今年はツボミが全部で7つ。1つのツボミが咲かせる花の数が少なくても2,30以上。一番大きなツボミがまだ残っています。こんなに涼しくなっても咲けるのかしらと心配。
◎10月7日の「世相を斬る あいば達也」(http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya)さんのブログ「●世界も沖縄の釣り針にビックリ 再評価すべき沖縄の歴史 」に沖縄で世界最古の釣り針が見つかったという記事の紹介がありました。この大ニュース、私はテレビでも新聞でも見逃していました。沖縄の世界的なグッドニュースですので、そっくりコピーです。
見つかった場所が、2年前の沖縄旅行の南部戦跡巡りで立ち寄った”ガンガラーの谷”だったこともビックリです。ガンガラーの谷はガイドによる予約ツアーでしか回ることができないので、私たちは、ガンガラーの谷の入り口にあたる巨大な洞窟の入り口にある、パラソルの並んでいる「CAVEカフェ」で休みました。鍾乳洞でしたが、発掘が今も続けられているという展示があって、洞窟の天井からは水が染み出していました(だからパラソル)。ここの奥で、2万3千年前の旧石器時代の人が釣り針を使って魚を取っていたんですね〜!! 沖縄タイムスとBBCの記事を貼り付けます。ガンガラーの洞窟カフェの写真もネットで見つけましたのでついでに:
◎まず沖縄タイムスの記事から(引用元:http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/62814)
世界最古の釣り針、沖縄で発見 2万3千年前の貝製
沖縄県立博物館・美術館(田名真之館長)は19日までに、沖縄県南城市玉城前川の観光施設「ガンガラーの谷」にあるサキタリ洞遺跡で、世界最古となる2万3千年前(後期旧石器時代)の貝製の釣り針を発見したと発表した。同館によると、旧石器人が水産資源を取るための道具の発見は国内で初めて。合わせて、今まで発見された人骨や動物遺骸が3万5千〜3万年前のものとする分析結果も紹介。旧石器人が同時期に沖縄島に渡来し、継続居住したことを示す成果だとしている。
出土したのは、ニシキウズ科の巻き貝の底部を割り、磨いて作った小型の釣り針で、幅約14ミリの完成品1点(約2万3千年前)と未完成品の先端部1点(2万3千〜1万3千年前)。地表から約1メートルの深さで確認された。
これまで東ティモールの遺跡で発見された2万3千〜1万6千年前の釣り針が世界最古とされてきたが、今回発見された釣り針はそれと同列の世界最古のものだが、保存状態がよく、年代の確実さが高いという。
同館によると、日本の旧石器時代に、釣り針などの道具を使って漁労活動をしたことを示す遺物は見つかっておらず、今回の発見でその暮らしぶりが初めて明らかになった。
合わせて、2010年5月に発見された同遺跡の最古の人骨(幼児部分骨)は約3万年前のものだったことや、食料とみられるモズクガ二やカワニナ、焼けたシカの化石が約3万5千年前の遺物だったとの検討結果も紹介。沖縄島への人類の渡来が、3万〜3万5千年以上前である可能性があると説明した。
同遺跡からは、これまでに約1万4千年前の石英製石器や約2万年前の貝器なども発見されており、館では同遺跡での居住の証拠が約2万年にわたり続いているとしている。同成果は、米国科学協会紀要(PNAS)に掲載される予定。 
[サキタリ洞遺跡とは]国内最古の発見相次ぐ
沖縄本島南部の観光施設「ガンガラーの谷」内にある洞穴遺跡。国内最古(2万3千〜2万年前、旧石器時代)の貝製のビーズ(装飾品)と道具が発見されたほか、同じ地層から人骨も見つかっており、道具と人骨が同じ時代の地層から出土し、人類の活動痕跡が確認された例としても国内最古となった。ほかにも、9千年前より古い地層から埋葬された可能性のある人骨が見つかっている。
沖縄では旧石器時代の人骨が多く見つかっており、サキタリ洞の近くにある「港川フィッシャー(割れ目)」からは、2万年以上前の化石人骨「港川人」が出土している。
(沖縄タイムスプラス」
◎次いでBBCニュース(http://www.bbc.com/japanese/37405022)
世界最古の釣り針、沖縄の洞窟で発見
2016年09月19日(巻貝から作られた釣り針 Image copyright National Academy of Sciences )
沖縄の洞窟で、世界最古とみられる釣り針2個が発見された。報告論文が16日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。巻貝から作られた釣り針は、約2万3000年前のものとみられる。ほかにも貝で作った珠や道具類に加えて、カニや貝を食べた跡が見つかったという。
沖縄県立博物館・美術館などの専門家からなる調査グループは、沖縄県南城市のサキタリ洞窟で発掘作業を行っていた。この周辺では少なくとも3万年前から、人間が住んでいたとみられている。
釣り針の発見によって、これまで考えられていたより広範囲で、初期の海洋技術が使われていたと推測できるという。論文は、こうした技術が大西洋西岸沿いに北から中央緯度の地域にまで広がっていたことがうかがえると書いている。
これまで見つかった最古の釣り針は、少なくとも1万6000年前のチモールの釣り針と、少なくとも約1万8000年前のパプアニューギニアの釣り針。
大陸から離れた海洋諸島に人類が移動し始めたのは約5万年前からで、人類の居住範囲の拡大につながったと考えられている。
論文を発表した調査グループは、サキタリ洞窟に釣り針などを残した人々は、季節ごとに定期的に洞窟を訪れていたかもしれないと指摘。特に、モクズガニなどを食べた跡が大量に残っていることから、このカニが「最もおいしい」時期に合わせて移動していた可能性も指摘している。
(英語記事 World's oldest fish hooks found in Japanese island cave)