伊勢志摩ドライブ(英虞湾・金比羅山)

大王崎からその先、英虞湾を腕で抱え込むように突き出した志摩町を目指して260号線を走る。

入り江をまたぐ長田橋、2つ目の志摩パールブリッジの上で、駐車して景色を眺めることに。思わず声をあげてしまうような光景。真ん中に橋、左手に大きな漁船が見える深い入り江。右手は白い筏や緑の筏が浮かんでとても美しい景色です。「ここだったらカヤックが出来そう」と夫の声が弾みますが「ダメよ、アオサの筏が浮かんでいて迷惑」と私。


国道から細い道のどこでも入れば入り江に行けそうです。下見で少し入り江の際の道を走りました。夫が「ここだったら迷惑にならない、波は無いし」という入り江の目星をつけて、また国道に戻ってそのまま進むと、「日本三大不動爪切不動尊」という看板が出ていたので寄ることに。

車を止めたところに冬バラが咲いていました。
バラのつぼみの先に入り江の海が見えます。
上り坂を進むと立て看板。
まず左のお不動さんへ。
左手に赤い鳥居が見えて、本尊の建物は正面階段下にある様子。鳥居の方へは進まず階段を下へ、左手に少し進むと大きな石の鳥居が見えて、建物やご本尊は階段下。まるで京都の延暦寺みたい.とつい声を出してしまいました。

その向こうには上りの階段も見える。止めとこうか…ということで戻ることに。
石垣の下に弘法大師の水と書いて柄杓がおいてありました。由緒ある不動尊だったようです。
詳しくは『御座の爪切り神社』(http://www.sunset-77.sakura.ne.jp/tumekiri3.html
看板のところに戻って
気になる民宿の見晴屋さんを
見てみようということで右手に。
民宿の前まで行くと今度は
金毘羅山の看板が立っていました。
徒歩850mで高さ101mの登山。
展望台があるようです。
腹ごなしにもなると民宿の横の細い道を奥に。
道の片側は椿が植わっていて、花も咲いています。
だんだん勾配がきつくなって、上着を脱いで手に持つことに。

展望台につくと一挙に見晴らしの利く展望が開けます。展望台に上ると一層激しい強風。
伊勢志摩国立公園」と書いてある方が太平洋から伊勢湾。
反対側は入り組んだ入り江の英虞湾が見えます。



さて、今年最初の登山、ハイキングもできました。
時間も正午ごろです。来た道を下ります。
途中で振り返ると金毘羅山の山容が見えます。
民宿見晴屋まで下りると真正面に海が見えます。
御座漁港です。この辺りの地名は御座なんですね。

引き返して食事のできるところを探そうということに。この辺りお店らしきものは無いし、道の駅は無いし・・・・と走っていると左手にレストランという看板。
国道を離れて矢印に従って細い道を崖下まで。白いホテルの敷地の入り口ですが、入ってみることに。左側が開けていて駐車場になっていて、大きな屋形船のようなのが浮かんでいて、屋根に「海上レストラン夢島」とあり「営業中」の看板も。入ってみようと車を止めると、中から出迎えの人が出てくれました。
客は私たちだけのようですが、何とか食事にありつけそう。「郷土料理のてこね寿司、普通はカツオを使うけどウチはマグロでやってます」というので一人前1500円のてこね寿司を二人分注文。お店の方と少し話すと、「ホテルは、チョットしんどくなってきたので、今は素泊まり客だけ、昔は毎年ディナーショーをやっていた」とか。「それで北島三郎さんが?」と貼ってあるサインの色紙を指したら、「いや〜あの人はギャラが高すぎて。あれは一寸別で」と。


伊勢神宮へ行ってこられたのですか?」と聞かれたので夫が「私たちは英虞湾目当てで、今金毘羅山登ってきました」「横山展望台もいいですよ」と言われました。
「この辺りは去年のサミットの影響はあったのですか?」と私。「いえ〜よかったのはシマカンさんだけとちゃいます〜」「やっぱり、そうでしょうね〜」と私。「シマカンって?」と夫が聞くので「サミットで志摩観光ホテルだけがいい思いをしたという意味」と説明。(トップの地図の上中央賢島駅のところに志摩観光ホテルが)

昨年のサミットの時の立派なパンフレットを奥から出して持ってきてくださいました。わかりやすい観光案内になっています。トップの写真の地図はこちらのものです。
注文した”てこね寿司”のほかにデザートにリンゴ、途中で赤貝の焼いたのをサービスしていただきました。私は、焼きたての大きな赤貝最優先で食べることに。おつゆも里芋とネギにお魚が入って美味しいお味噌汁でした。すし飯にマグロのお刺身をつけ汁に漬けて乗せてあるので、これは家でもできそうです。
浮かんでいる船(建物?)から見えるきれいな海水に日が差し込むと海の底まで見えます。それでも「最近は魚が取れなくなった、海が汚れたのかな〜」と仰っていました。1時からほぼ1時間ゆっくりできました。崖を上って260号線を帰ります。パールブリッジを渡って、長田橋のたもとに小公園があったので車を止めて展望台へ。ここの眺めが素晴らしかった。

大きな石碑があって文字が彫ってあります。読んでみると『真珠の海を一望する道…国道260』とあり、その通りと納得です。ここの景色に満足して帰路につくことに。
時間も2時ごろ。長田橋を渡って、夫も車のナビで帰路のルートを検索。今度は私が言ってたルートが出たぞと夫が。伊賀から奈良を経て大阪へ向かいます。夫が家へ電話したらと言いますので、受話器を取ってくれるかどうか電話してみることに。しばらく待つと母が電話口に。

今から帰るから6時ごろに帰宅予定と伝えると、「どうでした?よかったですか?」と聞かれ「素晴らしかったよ!」と私。普段は聞こえない電話でも、ひょっとして電話があるかもと意識していると、ライトに気付いたり着信音が耳に入ったりするようです。
さて、これで、一路自宅に向かって走ります。途中、横山展望台の看板がありチョット迷いましたが、やはりあきらめて帰りを急ぐことに。パンフレットの写真を張り付けてみます。

帰りの道路は車は少ないし、
アップダウンやきついカーブのジェットコースターのようなコースを
スピードを上げて走るという夫の運転にちょっと驚きました。
肝を冷やしながら緊張して乗っていました。

BGMはモーツァルトフィガロの結婚を聞いて、飽きるとジャズのCDに交換。帰りは、先にジャズをかけて。
伊勢市を抜け玉城インターで伊勢自動車道へ、3時半ごろ松坂トンネルを抜け、4時すぎ伊勢関。

伊賀、天理を経て近畿自動車道で大阪へ。
吹田が5時20分ごろ、6時少し前我が家着。
高速を降りて千里へ向かう途中、
万博公園の紫の電飾の観覧車が見えました。
無事2日で520キロの伊勢志摩ドライブ終了です。