『全自動忖度機』の正体・「内閣人事局」と「高校生未来会議」

◎なぜこうも官僚の慮(おもんばか)り、忖度(そんたく)が先行するような政治の世界になったのか。
菅野完さん命名の『全自動忖度(そんたく)機』がこんなにも見事に機能するには…2014年(平成26)5月30日に設置された内閣人事局の存在がある。

そういえば、この看板、字が下手だと話題にもなりました。森友問題で国会でウソをつき通し、結局、ウソがばれてしまった稲田朋美防衛相が書いた看板でしたね。字は人なり。当時、書家の石川九楊さんがこんなことを言っておられたようです:「権力者が身を修めることや詩文書の教養、作法を欠いたまま、看板を書くという形だけが残っている。あしき慣習」(「大臣筆の省庁看板 字は人を表す?」 『朝日新聞』7月31日)

 全省庁の題字を見て回った石川さんは「こんな表札を掲げ続けていたら、東アジアの漢字圏の要人に日本が軽蔑され、官僚の士気も低下しかねない」と危惧する。書は自らをさらけ出す自己暴露装置』だ。素養のない政治家が安易に筆を執るべきではない
 では冒頭の内閣人事局の文字は、どんな内面を「暴露」しているだろうか。石川さんはこう言う。「基本的で最も大切な均衡・均等、安定性を欠き、ここにあるのは見せかけの力強さや勢いだけだ。まさに、今の安倍政権全体を象徴している」
 そもそも、この「人」の字、単独で出されたら「人」の字だと判読できる自信がない。 ちゃんとした書家に書き直してもらった方がいい。 それよりちゃんとした政治家に組閣し直して貰いたい

〇「全自動忖度機」は「内閣人事局」ではないかと思って調べてみました:内閣人事局https://twitter.com/search?q=%E5%86%85%E9%96%A3%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E5%B1%80&src=tyah

◎国会の首相の答弁で本当に気になるのが「忖度はなかった」と繰り返されることですね。「忖度する」のは首相ではなくて、官僚のほうなのに、なんで自分がそんなことを答えられるのか…オカシイ?ですね。

異邦人‏ @Medicis1917 3月28日

首相は「忖度はない」と言うが、多くの人が言うように「忖度」するのは官僚であって、首相ではないしかも、官邸主導で事務方官僚の人事に介入できる「内閣人事局」を設置しておきながら、「相手が勝手にやった」というのは余りに酷残業を黙認しておきながら残業代を払わない使用者と同じ

内閣人事局とは独裁のメインシステム

◎3年たって効果テキメンということですね。

◆かまやん
@kama_yam
官僚取材をしてきたジャーナリスト「内閣人事局が発足し、官邸が官僚人事を掌握するようになって官僚の意識は激変しました。特に、幹部官僚にとっては内閣人事局でどう評価されるかが一番の気がかりですから森友学園の問題も『忖度』という言葉がすべてを物語る」(『AERA』4月3日号)


HIRO(打倒!安倍政権)‏ @hsggg 3月20日
安倍が発足させた内閣人事局。これまで官僚主導で行われてきた幹部の人事を官邸主導で審議官級以上「約600名」の人事権を官邸が握るよって安倍の方針に従わない者は幹部登用の道が閉ざされる事となった当時理財局長の迫田英典が国税庁長官に起用されたことで森友学園の闇もこれで頷けるだろう


◆兵頭正俊‏ @hyodo_masatoshi
森友学園事件は、小選挙区制で自民党議員を、「内閣人事局」で官僚を支配し、絶対的権力を手にした安倍晋三が、「絶対的権力は絶対的に腐敗する」政治原則を証明した事件である次の総理にも軽い愚か者がなり、絶対的権力を付与されて、もし共謀罪でも成立すれば、暗黒国家に日本はなるだろう


HIRO(打倒!安倍政権)‏ @hsggg 3月26日

こいつらはソンタクと言うよりもソントクで動いている。 #アッキード疑惑 #内閣人事局


◎「内閣人事局という静かな革命」という2016年の記事より:http://agora-web.jp/archives/2019199.html

だから内閣人事局はほとんど注目されないが、GHQでさえできなかった「霞ヶ関の革命」である。特に局長に加藤勝信萩生田光一という総裁特別補佐官が就任したため、人事は官邸の意向を直接反映する。かつては「霞ヶ関の人事部長」は官房副長官(事務)が行なう慣例になっていたが、それを官邸(菅官房長官)が動かすようになったのだ


この結果、党の力は弱まり、官邸の特命チームがトップダウンで各官庁を動かすようになった官僚も民主党政権の政務三役は無視したが、自分の人事を握る官邸の意向には逆らえない。チャンドラーは「組織は戦略に従う」といったが、日本では戦略が組織に従うので、人事権を握ったものが最大の権力を握るのだ

◎いつも覗いている山崎氏のツィッターで↑の記事にある荻生田光一局長について:

山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 3月22日

内閣人事局の現局長を務める萩生田光一衆議院議員は、10年前の2007年9月4日、日本会議設立10周年に際し「日本会議国会議員懇談会事務局長」の肩書きで祝いの言葉を寄せていた。日本会議「議員懇事務局長として努力する事をお誓い」しているhttp://www.nipponkaigi.org/voice/10years#years1026 


第二次安倍政権が内閣人事局を創設していなかったら、森友学園問題や加計学園問題、高校生未来会議問題などは起きていなかった可能性が高いように思う言い換えれば、この合法的な仕組みを残したまま、大阪府知事や数人の官僚を切り捨てても根源的な問題の解決にはならない。また同様のことが起きる。

◎↑に書かれている高校生未来会議、ゲストに竹田恒泰氏を講師に招いたとかツィートもあったりで、どんな組織なのか不思議でしたが、なんと安倍首相の甥っ子が関係しているんだそうです。「ウィンザー通信」さんで取り上げてくださっていました。

遠縁(安倍晋三の甥)が主催者である『全国高校生未来会議』に文科省総務省が後援


最高額4万円(北海道・九州・沖縄地方)〜東京23区1千円の交通費と宿泊費が支給された
クラウドファンディングを利用した寄付で賄ったが、安倍首相夫人の昭恵氏も応援メッセージを寄せ、目標を上回る397万円あまりが集まった


2016年3月23日〜25日
全国高校生未来会議」というイベントが、衆院第1議員会館、および最終日は首相公邸という、大層な会場で開催された。
ちなみにこれは、選挙権年齢が18歳に引き下げられるのを受けてのもので、文科省総務省が後援し、優秀者には総務大臣賞や地方創生担当大臣賞、さらには内閣総理大臣賞まで贈られた。
いわば、“国を挙げて”バックアップしたこのイベントを主催していたのが安倍晋三の甥、斎木陽平という24歳の若者だった。

★全文は「ウィンザー通信」さんのこちら:「森友学園問題の根本に潜む、政治ロビー団体の戦前復古の野望を、今このときに潰せなくてどうする!」http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/5e60364f317f8e96bdd29de1ccdb282a