”いよいよ明日”、そして、マルタの「脅迫には屈しない」デモとお粗末な「産経抄」


◎選挙、台風の影響で日曜の投票日を繰り上げて、昨日すでに投票を行ったところもあるそうです。私たちがオーストリアの選挙結果を一喜一憂して注目するのと同じ、世界が日本の選択を注目、そして、後悔の無いようにと願ってくれる人もいます。さあ、あと1日です。

内田樹さんがリツイート
YoJung Chen‏ @YoJungChen 10月20日
日本の有権者は間も無く大きな選択をする。どんな選択かは日本国民のみが決めるものですが、せめて、亡国的形勢になりそうなEU離脱を選んでしまったイギリス国民や「アメリカを世界の笑い物に」している大統領を選んでしまったアメリカ国民が味わう後悔だけはない様な賢明な選択を願うものです

共産党の山下氏の警告!
ポスターに書いてなくても、選挙に勝てば公約だったと言う自民党のことですから、小さい字であろうが「書いてあれば」、安倍政権ならやりかねないですね。本当の狙いは、9条より『緊急事態条項』とも言われます。要警戒です!

想田和弘さんがリツイート
山下芳生
 @jcpyamashita 16時間
BSフジ自民公約の「憲法改正」に小さな文字で緊急事態対応とある危険だ首相が「緊急事態」の宣言を行えば、内閣が立法権を行使し、国民の基本的人権を停止するなど、事実上の「戒厳令」を可能にするものだ。自民も否定しなかった。やる気だ止めよう!

◎右寄りの方が安倍政権批判に対して、そこまで自由にモノが言えるのを有難いと思え・・・とか、安倍さんのおかげで安倍政権批判ができるのだとかツィッターで返しておられます。想田氏のツィッターにも”やおろず”という人から。想田氏の回答が素晴らしいです。

内田樹さんがリツイート
想田和弘
認証済みアカウント
 @KazuhiroSoda 10月19日
現時点でかろうじて個人の権利、自由が保障されているのは安倍政権の時代だからではなく、安倍さんが忌み嫌う日本国憲法が今のところ生きているからです安倍自民党はその日本国憲法を変えるなどして、個人の権利や自由を制限しようとしているだからこそ私たちは反対の声をあげているのです

やおろず @UFGlzPLUKx2Gg2d
個人の権利、自由が保障される安倍政権の時代に生きられて良かったですねhttps://twitter.com/KazuhiroSoda/status/921002167250620416 


◎ついでに「報道の意自由度」のランキングを:11位の時は民主党政権でした。

想田和弘さんがリツイート
cumi-cumi‏ @darmopark1 10月20日
返信先: @KazuhiroSodaさん
報道の自由度ランキング2010年 11位
2012年 22位
2013年 53位
2017年 72位

◎それでは、今日のブログの本題です。先日、パナマ文書の公開にかかわった女性ジャーナリストが車に仕掛けられた爆弾で殺害された事件がありました。19日には、報道関係者ら数百人が、”残忍な暗殺による脅迫には屈しない”と訴えるデモを行いました。ところが、産経新聞の「産経抄」がこの問題を取り上げた記事が・・・・・・
まず、19日のマルタでの報道関係者数百人のデモの様子と、産経のお粗末な記事を憤る山崎雅弘氏のツィッターを。
そのあと、マルタの『脅迫には屈しない』デモの記事、『産経抄』を順に貼り付けます。

山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 1時間

首都バレッタの議会前に集まった報道関係者らは、血を模した赤い塗料に染まった新聞の一面やプラカードを掲げた(AFP)http://www.afpbb.com/articles/-/3147434 


「『私たちは今日、社会に希望を与えるため、ここに立つ』。地元紙タイムズ・オブ・マルタのオンライン版編集者ヘルマン・グレック氏が報道界を代表して共同声明を読み上げた。『われわれの仲間に対する今回の攻撃は、一部の者たちが暗闇を望む場所に光を当てようとするわれわれの行動を止めることはできない。われわれの口を封じることもできない。法や制度を監視する報道の役割を果たそうそするわれわれを阻止することもできない。われわれは脅迫には屈しない
グレック氏が『われわれは止まらない。恐れない』と声明を読み終えると、割れんばかりの拍手が起こった

権力者の走狗となり、権力の威を笠に着て、ジャーナリズムとは無縁の傲慢な政治宣伝媒体となっている産経新聞社に、一緒に拍手する記者はいるかhttp://www.afpbb.com/articles/-/3147434

マルタの記者爆殺、報道関係者が大規模デモ 「脅迫には屈しない」
2017年10月20日 14:11 発信地:バレッタ/マルタ



【10月20日 AFP】地中海(Mediterranean Sea)の島国マルタで首相の汚職疑惑を追及してきた著名ジャーナリスト、ダフネ・カルアナガリチア(Daphne Caruana Galizia)氏(53)が車に仕掛けられた爆弾で殺害された事件を受け、同国の報道関係者ら数百人が19日、残忍な暗殺による脅迫には屈しないと訴えるデモを行った。


 首都バレッタ(Valletta)の議会前に集まった報道関係者らは、血を模した赤い塗料に染まった新聞の1面やプラカードを掲げたカルアナガリチア氏の息子たちは、爆殺犯の発見に貢献した人物に報奨金を出すとのジョゼフ・ムスカット(Joseph Muscat)首相の申し出をはねつけ、首相の辞任を要求した


私たちは今日、社会に希望を与えるため、ここに立つ」。地元紙タイムズ・オブ・マルタ(Times of Malta)のオンライン版編集者、ヘルマン・グレック(Herman Grech)氏が報道界を代表して共同声明を読み上げた


われわれの仲間に対する今回の攻撃は、一部の者たちが暗闇を望む場所に光を当てようとするわれわれの行動を止めることはできない。われわれの口を封じることもできない。法や制度を監視する報道の役割を果たそうそするわれわれを阻止することもできない。われわれは脅迫には屈しない


 グレック氏が「われわれは止まらない。恐れない」と声明を読み終えると、割れんばかりの拍手が起こった


 デモ参加者らは司法省まで行進。事件の捜査を進め、カルアナガリチア氏の取材源を保護するよう求める嘆願書を提出した16日のカルアナガリチア氏殺害から3日後になって警察上層部はようやく記者会見を開いたが、全力で捜査に当たっていると述べるにとどまり、捜査状況についてはほとんど何も明かさなかった。(c)AFP/Robin MILLARD


◎それでは、産経抄を紹介するツィッターです。
ここで、「報道の自由ランキング」がでてくるのですが、その順位と今回の事件と、日本の順位が低いのと、NYTの左派文化人攻撃と、ユネスコ攻撃、どう考えれば関連付けて書けるのか・・・”sick(病気)"で、”lacking logic(論理欠如)”というSimonさんと同感です。それでは・・・

内田樹さんがリツイート
cdb‏ @C4Dbeginner 10月19日

報道の自由ランキングは新聞記者が権力と仲良く安全に暮らしてる順位ではないのだが反骨の海外女性記者が殺害された話を「日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない」から書き始めて『日本を貶める日本人をあぶりだせ』という表題に仕上げる産経新聞すげえなhttp://www.sankei.com/column/news/171019/clm1710190003-n1.html… via

2017.10.19 05:04
更新

産経抄
日本を貶める日本人をあぶりだせ 10月19日


 日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない。地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は「タックスヘイブン」(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か。


 ▼今年4月に発表された「報道の自由度ランキング」では47位、なんと72位の日本よりはるかに上位だった。ランキングを作ったのは、パリに本部を置く国際ジャーナリスト組織である。日本に対する強い偏見がうかがえる。一部の日本人による日本の評判を落とすための活動が、さらにそれを助長する。
 ▼米紙ニューヨーク・タイムズに先日、「日本でリベラリズムは死んだ」と題する記事が載っていた。日本の大学教授の寄稿である。安倍晋三首相の衆院解散から現在の選挙状況までを解説していた。といっても、随所に左派文化人らしい偏った主張がみられる。

 ▼憲法をないがしろにして軍事力の強化を図る首相の姿勢は、有権者の支持を得ていない。最大野党の分裂のおかげで自民党が勝利するものの、政治はますます民意から離れていく、というのだ。米国人の読者が抱く日本のイメージは、民主主義が後退する国であろう。

 ▼特定の政治的主張だけを取り上げる、国連教育科学文化機関(ユネスコ)には、困ったものだ。いよいよ問題だらけの慰安婦関連資料の登録の可能性が強まっている。田北真樹子記者は昨日、登録されたら脱退して組織の抜本改革を突きつけろ、と書いていた。

 ▼そもそも国連を舞台に、実態からかけ離れた慰安婦像を世界にばらまいたのは、日本人活動家だった。何ということをしてくれたのか。


◎「産経抄」には、同じジャーナリストとしての連帯感すらないようですね。日本でもテロに倒れたジャーナリストがいました。

内田樹さんがリツイート
140B中島‏ @maido140b 10月19日

アホとしか言いようがない

伊丹和弘@マリサポ兼記者
 @itami_k
同業者が殺された事件のコラムの書き出しが「日本の新聞記者でよかった」かよ(唖然
忘れたか? 日本では既に30年前に職場で新聞記者が殺されるテロ事件が起きてるんだよ!…

江川紹子さんも呆れています。

山崎 雅弘さんがリツイート
Shoko Egawa
 @amneris84 10月20日
人でなし、とはこんなものを書く人のことを言うのだろう 人の無残な死を、同業の者としてまずは悼むということが、せめてできないのだろうか…。→【産経抄】日本を貶める日本人をあぶりだせ 10月19日

それに、日本で悲惨な事件や事故、災害があって、人々が強い衝撃を受けている時に、他国の新聞が「あぁ、日本人じゃなくてよかった。日本はひどい国だ」と書いたら、どんな気持ちか産経抄にはそれくらいの想像力すらないのかサイテー


◎海外からの反応です:

内田樹さんがリツイート
cdb‏ @C4Dbeginner 10月20日
返信先: @C4Dbeginnerさん
産経記事は海外まで広がりつつありNYTのレポーターに『恥を知れ』と言われたり日本語の読める外国人記者に『ここに記事があるが、論理を欠いた支離滅裂な暴言だけではなく、亡くなったダフネ氏の名前すら省略して非人間化している。病気だよ』とリンク付で呆れられている

Simon Duncan‏ @donuts2000
返信先: @HirokoTabuchiさん、@Sankei_newsさん
Here's the article: http://www.sankei.com/smp/column/news/171019/clm1710190003-s1.html … A sick, rambling rant lacking logic that also dehumanizes Daphne Galizia by omitting her name.
6:48 - 2017年10月19日