金曜デモ(「大連旅行記」)とシノワズリ


金曜デモのご紹介が日曜日になってしまいました。今回の「特別な1日」さんのタイトルは「『大連旅行記(日本の脅威は日本人)』と『1124再稼働反対!首相官邸前抗議』」でした。大連と言えばドイツ風の建物が建っている中国離れした街の風景を思い出します。トランプ大統領のアジア歴訪後の中国事情が楽しみで、ご報告、待っていました。24日の金曜日といえば、今月11月の最終金曜日だったのですね。本当に早い!今年もあと1か月です。早速、ブログの内容を。今日は先に官邸前抗議の様子から:

と いうことで 今週も官邸前抗議へ  #金曜官邸前抗議
大連も寒かったですが、東京も寒くなってきました。今日の気温は11度。もうコートの季節です。
中国にはこういう抗議をする自由はないわけです。日本に残されている数少ない美点はそういうところかもしれない。それを生かさなければ中国共産党の政権下にいるようなものです。今日の参加者は500人。


◎ここで紹介されている記事がコチラ、使用期限40年経った原発を、この先20年も延長するって!??

東海第二原発の20年延長申請 福島第一と同じ沸騰水型11/24(金) 10:59配信


・ 日本原子力発電(原電)は24日、来年11月に運転開始から40年を迎える東海第二原発茨城県、110万キロワット)について、20年間の運転延長原子力規制委員会に申請した。運転延長はこれまで、関西電力高浜原発1、2号機と美浜原発3号機(いずれも福井県)で認められているが、東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型の原発での申請は初めて。


・ だが、運転の延長が認められても、再稼働へのハードルは高い半径30キロ以内には96万人が住み、避難計画作りは容易ではない。地元の同意が得られるかも不透明だ。燃えにくい電気ケーブルへの交換や防潮堤の液状化対策なども必要で、当初780億円としていた安全対策費は約1800億円にまで膨らんでいる。(全文はコチラ:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171124-00000021-asahi-bus_all

◎さて、大連二泊三日を通してSPYBOYさんが感じてこられた中国事情です:


・初めて行った大連は日清・日露戦争の舞台となった旅順を含む港湾都市南満州鉄道の本社があったところです。日本人が設計した大連駅は旧上野駅のデザインを模しています。

・上海や北京、深せん、重慶などと比べると地方都市という先入観があったのですが、行ってみるとこんな感じです。

大連の人口は約700万。地方都市どころか、横浜と大阪を足したくらいの大都会です。でも中国には人口1000万以上の都市がいくらでもあるのですから、向こうの基準ではそうではないのかもしれませんが。

・今や日本の仕事はどんどん海外へ流出しています。でも日本語や日本の資格まで取得して一生懸命に仕事をしている人たちを見ると仕方ないと思ってしまいます。同じ仕事ならコストが優位な方へ行くのは当然、かつて日本の企業もそうやってシェアを取っていったのですから。
我々がもっと自由に頭を働かせて、付加価値のある仕事を作っていかなければ、10年か20年かしたら、日本の企業や労働者の多くは中国や新興国の下請けになっているか、国内で食えなくなって海外へ出稼ぎに行くようになるかもしれません。実際 戦前はそうだったのですから。

◎これではブログ全部をコピーしてしまうことになりますので、結論部分を:

結局 日本の衰退って日本人自身がもたらしていると思いました。日本の最大の脅威は北朝鮮でもなければ中国でもない、日本人です。男も女もパワフルで前向きな中国の人と比べると良くわかります。日本人は後ろ向き、内向き、現実を見ないで他人の足を引っ張るばかりです。やらないことの言い訳ばかりで、総理大臣や役人は内向きの嘘ばかりついてごまかそうとする。バカな国民は無関心で現実をみようとしない。少子化や産業構造の変化への乗り遅れを見て見ぬふりをする。ま、後ろ向きという点では自分も反省しなければいけないんですが(笑)。久しぶりの海外で2泊3日と言えども少し疲れました。が、非常に勉強になった3日間でした。

◎どうしてこういう結論?ということが分かる、たくさんの写真と記事の内容ですので是非、ブログを訪ねて読んでみてください。「中国人の方が自由」?とか「中国人の方が一生懸命働く」?とか、何年か前の意識でいると本当に遅れてしまいます。
★「『大連旅行記(日本の脅威は日本人)』と『1124再稼働反対!首相官邸前抗議』」http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20171124/1511522679

ところで、我が家は、夫が仕事を辞める3年前までの10数年間、中国の杭州に進出したドイツの会社の工業製品(部品)を日本に売る仕事をしていました。何回か中国の会社にも行き、ドイツ人や中国人スタッフとのやり取りがありました。使われていた言葉は英語で、中国人スタッフは英語の愛称で呼び合っていました。その間、注文を取りたい会社に持っていくお土産が年々高価で質の高いものになっていきました。10周年の記念の時はパシュミナのストールとか高価な中国茶とか。中国人社員の自家用車保有が、最初は10台ぐらいだったのに、あっという間に全員持つようになったと夫が驚いていたこともありました。ただし、品質管理については口やかましく言う必要があるとも。
◎付き合ってみればわかる中国ですが、先日ブローチを買った西洋アンティーク店主は、「中国人は自信を持っている、すべての文明は中国から発していると思っている」と仰っていました。私は昨日、珍しいシノワズリ(中国様式)の逸品を見てきたばかりで、中国人の自信のほどを納得してきました。精緻な刺繍が施された美しい中国服や磁器の数々。色彩と模様と細工の緻密で豪華なこと! 確かに日本の文明や文化のルーツは中国にありです。その中国を敵視したり蔑視したりでは、島国根性の日本が世界の笑いものになる(なってる?)という気がしました。
◎金曜日の「徹子の部屋」で、梅田の阪急百貨店で、日曜日まで「黒柳徹子と田川啓二のSU・TE・KI!展」をやっていると知りました。昨日は夫が川西池田へでかける用があり、夫が出た後、私も8月以来の梅田へ。クリスマス一色のデパートの飾りつけの中、8階目指して。



田川氏のスパンコールとビーズで埋め尽くした衣装や印象派の絵をこれまた絵の具代わりのスパンコールとビーズで模した額装の作品、ロココ風の椅子の全面をビーズで埋め尽くしたのとか、すごい迫力でしたが、一番良かったのは、田川氏が集めたアフガニスタンの古布と、お二人の日本の江戸時代や大正時代の着物のコレクション。そして圧巻だったのがシノワズリシノワズリというのはフランス語で中国趣味の美術様式のこと。衣服や調度品、磁器など、ヨーロッパに伝わってロココ時代、一大ブームになったといいますが、展示されていた中国服や食器は本当に惚れ惚れするような美しさでした。