映画「赤い靴」(1948年)


2月14日はバレンタインデイ。なぜか我が家でもこの日は男性がチョコレートをもらえる日になって久しい。私は少し早めに生協さんでモロゾフの赤い箱を準備。14日以前に渡してしまって、全部おなかの中。母は俳句で千里中央へ出かけるついでに、デパ地下でゴディバの青い缶入りチョコを父とわが夫に。こちらも待てない母が早めにプレゼントして、すでに、おなかの中。昨日、母は、父がリハビリデイサービスに出かけたら、チャンスとばかり一人でバスに乗って千里中央まで出かけて来週私の友達が来るのでお土産を買いに行ってきたとか。お店はチョコレートで一杯だったと、又、あずき色の箱に入ったチョコレート菓子を今朝のコーヒータイムに、明日誕生日を迎える夫にバースデイプレゼント。(緑の新聞紙で作った花、芯はそのまま固定して仕上げてみました)

ところで、そのバレンタインの水曜日は、ヨーガの日。偶数月の第二水曜日は、コイン・ド・シネマの日でもあり、昨日は「赤い靴」でした。
なんとなく評判だけは知っていて見たいと思っていましたので、先々週の平家物語の日に、チラシをもらってきました。
スティーブン・スピルバーグや、フランシス・フォード・コッポラ・・・数々の巨匠たちがリスペクトを公言する伝説の名作」と書いてあって、これは逃さず見ようと改めて思いました。
食事を済ませて、夫と二人でメープルホールへ。四月の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の前売り券がこの日から売り出しとかで、これも手に入れることに。こちらは500円ではなくて1000円。会員割引がついて700円でした。
アンデルセンの童話の「赤い靴」は、詳しい内容は知らないのですが、最後は踊り続けなければならなくなる残酷な終わり方のはず。1948年製作のイギリス映画「赤い靴」は、このアンデルセンの童話に基づくストーリーですが、やはり残酷な、というか悲劇的な終わり方でした。テーマは、今も共通する、男性をとるかバレエをとるか、愛か芸術か、あるいは、仕事か結婚か.という古くて新しいテーマでした。

バレエのダンサー、ヴィクトリアと、劇場主のレルモントフと作曲家クラスターと、男女の三角関係ともとれますが、レルモントフはヴィクトリアの才能を愛しているわけで、ヴィクトリアの心の中の踊り続けたいという想いの化身ととれば、男女の関係というより、ヴィクトリアの心の葛藤そのもの。
身を投げたヴィクトリアは最期、クラスターに、赤い靴を脱がせてと言ってこと切れます。今なら、赤い靴を履いた私でなぜいけないのとも言えたでしょうに。人知れず、才能と結婚とか、仕事と家庭とかに悩む女性は今も多いと思いますが、21世紀の今の時代は、この映画より少し進んで、才能も結婚も、仕事も家庭も両立したい女性、あるいは、両立に協力するという男性も増えているでしょうし、男性の側で、そういう悩みを持つ人もいるかもしれません。
◎ネットで見つけた「あらすじ」です:

映画「赤い靴」のネタバレあらすじ結末
2017/7/19 更新

赤い靴の紹介:1948年イギリス映画。アンデルセン童話『赤い靴』をモチーフに、愛とバレエの狭間で苦しむ女性の葛藤を描く。バレエ団を率いるレルモントフは、渋々参加したパーティーで才能豊かな少女ヴィッキーと出会う。彼女を主役に抜擢したバレエ「赤い靴」は各方面から絶賛された。しかしヴィッキーは作曲家クラスターと愛を育み始め、愛を否定するレルモントフは怒り狂う。両者の間で苦しむヴィッキーは、やがて童話の『赤い靴』の通りに悲劇的な道を辿っていく。


監督:マイケル・パウエルエメリック・プレスバーガー 出演者:モイラ・シアラー(ヴィクトリア・ペイジ)、アントン・ウォルブルック(ボリス・レルモントフ)、マリウス・ゴーリング(ジュリアン・クラスター)、レオニード・マシーン(グリシャ・リュボフ)、リュドミラ・チェリーナ(イリナ・ボロンスカヤ)ほか

◎別の解説では:

アンデルセンの童話「赤い靴」をベースにバレエダンサーの愛憎と悲劇を描いた名作。ロンドンのバレエ団にバレリーナのビッキーと新人作曲家の青年ジュリアンが入団。アンデルセンの「赤い靴」をモチーフにした新作バレエが大成功を収め、2人はやがて愛し合うようになる。しかし、バレエ団を主宰するレイモンドは、ビッキーがバレエだけに集中するようジュリアンをクビにしてしまい……。2011年、マーティン・スコセッシ監修のもと、2年間の歳月をかけて修復した「デジタルリマスター・エディション」が公開。

◎この日見た映画は、古い映画でした。ネットで借りた2枚目の映画のシーンの写真は2011年版のものだと思います。こんなに鮮やかな画面ではなかったので。