満開の桜


今日は水曜日、ヨーガはしばらくお休み。午後からは父のリハビリデイサービスの日。午前中は、看護師さんの足のケアが10時からあり、来月から看護師さんが来られる2回以外の残りの曜日にヘルパーさんが来られるので、ケアの引継ぎのため、ケアマネさんとヘルパーさんも来られました。

月一度ケアマネさんのKさんとお話しできるのを楽しみにしていた母です。Kさんも母に見習ってヨガをはじめたと報告があったり、仲良くしていただいているのですが、先週の月曜日にこのケアマネさんに連絡を取って、看護師さんと話し合いの結果の今朝ということでした。
午後1時ごろ、そろそろ着替えの時間なので隣に行くと、父が、「体操はどうでもいい、休む」と言い出しました。「お天気がいいし,行って来たら」と私。「病院に見舞いに行く」と父。実は、父を送り出した後、夫と二人で母の見舞いに行って、ついでに、今日は母がいつも買ってくるコーヒー豆のマンデリンを千里阪急の地下で買って来るつもりでした。父の思いを断ることはできないので我が家へ戻って、夫に「大変! お父さんが、リハビリやめて病院へ行くって…」と私。夫も、私と同じ思いで、びっくりしながらも、モットモ!という顔をしています。

リハビリステーションに電話を入れてお休みを伝えて、病院へ向かいました。夫がわざわざ桜のトンネルを通ってくれると、後ろの座席の父が、「綺麗やな〜!」と感嘆の声を上げています。今日、満開のトンネルです。一部、若木に植え替えていますので、トンネルの南では青天井ですが、見事な咲きっぷりです。

病室は空っぽ、すぐ、リハビリの若い先生に車いすを押してもらって母が戻ってきました。父がいるので驚いて、「今日はリハビリの日なのに、どうしたの?」と聞いてきます。妹たち一行が来ていた3日間は病院へは行けないからと父に言ってあったので、今日は病院へ行ける日だと心待ちにしていたようです。母のリハビリの進み具合も順調で、足もよく上がるし、手術した腰の部分も痛みはないが、背中が痛くて診てもらっても骨には異常がないというので、筋肉痛だろうと母が自分で診断。「もうこのまま…と思ったけれど、お父さんを残しては逝けないからね〜」という母に、父は笑っていました。
途中で主治医の若い先生が来られて、4時間がかりで輸血をするとのこと。看護婦さんと輸血の準備が始まりました。
心臓をモニターする機械を取り付ける作業が終わって、病室は又4人だけにもどり、そろそろという頃、「お父さん、お母さんに言いたいことないの?」と私が聞くと、父は「元気になって早く戻ってきてほしい」とはっきり言いました。二人の会話を私が耳の遠い二人の耳元で繰り返します。
ナースコールのボタンを手元の届くところに置いて、病室を出ようとすると、父が母の手を握りに近寄っていきました。こういうシーンは娘夫婦としても一寸ウルウルきます。一度父と一緒に家に帰ってから、改めて買い物に出直すことに。
病院の桜も満開(トップの写真)。父も「満開やな〜」と感嘆の声を上げています。病院から国道へ出る間の道の脇にある畑に一本桜の大木がありますが、これも見事な満開でした。帰りも夫が回り道の桜通りを通って今年の桜の見納めをさせてくれました。トンネルに入るとすぐ父が「綺麗やな〜!」と声を上げます。本当に青空に満開の桜が楽しめました。