(本日、「秋の兆しと夏の名残り」に次いで2つ目です)
◎沖縄県知事翁長氏の死去を惜しむ声は世界からも届いています。昨日のルモンドの記事に次いで、ゴルバチョフ元ソ連大統領から翁長樹子氏宛てに届いた追悼文を8月11日の琉球新報が紹介がしています。翁長氏の活動は『平和のための闘い、軍事基地拡大への反対と生活環境向上の両輪だった』と讃えています。
ゴルバチョフ氏、翁長知事に追悼文
2018.8.11 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-780274.html
ゴルバチョフ氏、翁長知事に追悼文
2018年8月11日 10:05
東西冷戦終結の立役者で、ノーベル平和賞を受賞したミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領(87)は10日、琉球新報に対し、死去した翁長雄志知事への追悼文を寄せた。
追悼文は「彼の活動の基本方針は、平和のための戦いであり、軍事基地拡大への反対と生活環境向上が両輪だった」とした上で「翁長雄志は私たちの中で永久に生き続けます」と結んでいる。
ゴルバチョフ氏は、ゴルバチョフ財団日本事務所代表の服部年伸氏に対し「翁長氏は、沖縄の代表のみならず日本の政治家の中でもスーパーだ。将来首相でも十分やっていける人物」と評したという。
翁長知事の死去を悼むゴルバチョフ氏の追悼文
追悼文は9日付で翁長知事の妻・樹子さん宛て。服部氏は10日、翁長雄志後援会の国吉真太郎会長に追悼文を送付し、託した。
ゴルバチョフ氏からの追悼文翻訳尊敬する翁長樹子様
翁長雄志知事の突然の訃報に深い哀悼の意を表します。再会を楽しみにしていた私にとって悲しみが大きく言葉が見つかりません。
翁長雄志さんは優秀な政治家であり、立派な人間でありました。私は翁長さんと何度も会いました。
彼はいつも不変で堅固な意志を持ちながら、将来への明確なビジョンを持っていました。彼の活動の基本方針は、平和のための戦いであり、軍事基地拡大への反対と生活環境向上が両輪でした。
私、そしてゴルバチョフ財団の全職員から心からのお悔やみを表明し、この悲しみを沖縄県民の皆さまと分かち合いたいと思います。
翁長雄志さんは私たちの中で永久に生き続けます。
2018年8月9日
モスクワにて
ミハイル・ゴルバチョフ
◎「2018.01.12 オール沖縄市民集会での翁長樹子さんの訴え」の動画から「ウィンザー通信」さんが文字起しした記事を掲載されています。全文を引用させていただきます。(引用元「ウィンザー通信」さん:ttps://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/e14ff3c537abc7dc6c2cb985bf221510)
「1・12オール沖縄市民集会での翁長樹子さんの訴え」(動画)https://youtu.be/xAUQK5_BLjg
以下、文字起こし:
沖縄県知事の家内の樹子でございます。
翁長がグアムの方に出張に行っておりますので、代理という事で参りました。
なにぶん素人で、マイク前にすると上がってしまって、うまくできるか本当に自信ないんですけど、頑張って務めさせてもらいますので、よろしくお願いいたします。
結婚して36年目でしょうか。
政治家の女房として、実は33年目になりましたけど、いやぁ、しかし、志位委員長と同じ壇上でご挨拶する日が来るなんて、本当に夢にも思いませんで、本当に光栄に存じております。
どうかよろしくお願いいたします。
3年前の知事選挙、翁長が、現職の方を相手に、本当に有難いことに、10万票の差を持って当選させていただきました。
正直、圧倒的だったと思っております、あの差で。
ホッとしたんです、これで辺野古の問題は、もう決着がつくんだと。
名護市長がNOと言ってる、県知事もNOと言った人間が当選した。
何ですかこの3年間?
冗談じゃないですよね、皆さん。政府は、しょっちゅう言う。
「何の問題もない」と。
どこにいったい民主主義があるんですか?
どこにあるの、私たちの自治権は?
人権どこにあるんですか?
それが何ともない事なの?
冗談じゃないと、3年間、怒り続けて参りました。
正直苦しいです。
夫がいつも苦しい顔をしているのを、見るのは辛い、女房は。
本当ですよ。
あんなに明るくて、いつもいろんなことがあっても、家に帰ってくるときには玄関先で、そういった苦しいのをおいて、ただいまって笑って帰ってくる人が、この3年間、笑わないんですよね。
ちょっと時間があったらすぐ部屋にこもって、いろんな法律の本をひも解いたり、いろんな問題など全部、しょっちゅう勉強して歩くの。
言ったセリフが、「こんだけ学生の頃勉強していたら俺は東大だった」って。
いやー、本当にそうだと思って。
必死に勉強しているんです、
それなのに政府は、言うことにこれっぽっちも耳を傾けてくれない。
こんな苦しいこと、悔しいことはないです。
でも、負けるわけにはいかないですよね、皆さんね。
70年前の戦争で、私たちおじいおばあたちは、もう命からがら、必死の思いで何とか生き延びて、私たちに命を継いでくれたんです。
両親、それと私たちの時代は、米軍統治を経て、人権もなくて、憲法にも守られずに、苦しい時代を過ごしました。
その時代を何とかくぐり抜けて、やっと復帰して、やっとこれで憲法に守ってもらえると思ったら、政府はあの方達です。
聞いてもくれない。
沖縄県民には人権がない、と言わんばかりの方達が、あらん限りの権力を持って、押さえつけようとしてる。
じゃあ負けて諦めるのか。
どうですか皆さん、諦められますか?
そうです。
諦められないし、私たちは、おじいおばあがやったように、必ずこらえてくぐり抜けて押し返して、先の子供たちには、もっといい沖縄を残したい。
頑張って、もう頑張るしかないんです、私たちは。
心折れないで下さいよ。
大丈夫ですか?
頑張りましょうね!
1つ、これは選挙です。
相手候補の方と稲嶺さん比べたら、Wスコアで勝っても本当におかしくないです。
当たり前、それが。
しかし、相手候補には申し訳ないけど、稲嶺さんの相手は、実は相手候補ではないです。
国が、政府が、あらん限りの力でもって、抑えにかかってくるんです皆さん。
簡単じゃないです、これに打ち勝つのは。
私たちの心の中にちょっとでも、「まあ何とか勝つでしょう」なんて気持ちがあったら、結果は厳しいです。
心に刻んで、みんなで必ずこの選挙を勝って、私たちのこの闘いを必ず成就して、私たちのこの気持ちを、必ず日本政府に認めさせる。
沖縄の現状を、国民に知ってもらう、
それしか私たちには道がありません。
頑張りましょうね。
必ず勝利を。
頑張りましょう、
最後まで。
どうかよろしくお願いします。
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