●ここ数日「新潮45騒動」ともいうべき出版社の良心が問われている問題についてツィッターの記事を集めていました。
ところが、土曜の朝刊にこんな見出しが。騒ぎの出版社の社長が何を?と思って読んでみると、謝罪や反省とは程遠い、騒ぎを鎮静化して売れ行きに心配がないようにしたいだけ。昔からこの雑誌はトンデモ記事を堂々と載せていたのじゃなかったっけ?・・・
”騒動”の発端は、自民党のあの国会議員「LGBTは生産性がない」と書いた杉田水脈議員を擁護する特集を載せたことにあります。
それに対して、同じ出版社の社内から「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」という創立者の言葉がツィッターで発せられたり、それに出版社仲間が次々共感を示したり、全国の書店で「新潮45」を店頭に出さない書店が増えて行ったり・・・
以下ツィッターです:
山崎 雅弘さんがリツイート
BuzzFeed Japan News
@BFJNews 9月19日
「新潮45」批判を新潮社公式Twitterがリツイート。岩波書店、河出書房新社も共感を表明
「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」。出版各社が「新潮45」批判RTの新潮社アカウントに援護射撃
新潮社創業者・佐藤義亮の言葉「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」をツイート。
岩波書店、河出書房新社のTwitterアカウントが共感の声を示した。
山崎雅弘さんがリツィート
武田砂鉄
@takedasatetsu『新潮45』、小川榮太郎氏の寄稿の一部。慄然とする。
「満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深ろう。再犯を重ねるのはそれが制御不可能な脳由来の症状だという事を意味する。彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか」
ロバート キャンベル
@rcampbelltokyo 9月18日ロバート キャンベルさんが新潮社出版部文芸をリツイートしました
低劣な偏見と分かってそれでも売り物にしていこうという出版に、活路はないはずだ。新潮社出版部文芸の担当者が抗議のRTを始めているのは、経営の観点からも、良心からも、まともな判断。めげずに頑張ってほしい新潮社出版部文芸@Shincho_Bungei
良心に背く出版は、殺されてもせぬ事(佐藤義亮)
村山由佳(時々もみじ)
@yukamurayama710 9月18日村山由佳(時々もみじ)さんが新潮社出版部文芸(↑)をリツィートしました。
「新潮45」の特集に胸蓋がれる思いでいたら、同誌への批判的意見を、同じ新潮社の文芸アカウントが次々にリツイートしているのを知った。一度全削除されてもまた復活した。組織の中で闘う困難を、↓固定ツイートのこの信念が上回ったということか。どうか頑張って。皆、出版人の良心を信じたいんだ。
●「アベマTV」というのができているそうですね。時々ツィッターでお目にかかっていますが、安倍さんとの関係、あるの?ないの?
山崎 雅弘
@mas__yamazaki話題の小川榮太觔氏を、杉田水脈議員擁護のスタンスで「本格ニュース番組」に出演させた「アベマTV」。安倍晋三氏と懇意のテレビ朝日の早河洋会長や幻冬舎の見城徹社長らも関わるこのネット番組媒体の名前になぜ「アベ(Abe)」という言葉が入っているのか、そろそろ誰か検証してみてはどうだろう。
●小川栄太郎という方が特にひどい書き方だったようですが、前科?がおあり?
新潮45でとりわけ大きな反響を巻き起こしてる小川榮太郎氏の寄稿だけど、小川氏は昨年末にも電通の女子社員自殺問題で「私はこの事件をよくは知らない。いまも実はあまり詳しくは知らずにこれを書いている」と前置きしながら遺族や被害者冒涜するようなこと書いてたんだよね。
毎日新聞
@mainichi 9月19日
「新潮45」が自民党の杉田水脈衆院議員を擁護する特集を組んだところ、新潮社出版部文芸 @shincho_bungei が特集を批判する投稿を次々にRTし、他の出版社がこれを応援する異例の事態となってます。(https://mainichi.jp/articles/20180920/k00/00m/040/082000c›
新潮45
最新号特集に批判拡大 「社内造反」に応援次々自民・杉田議員の擁護特集めぐり
月刊誌「新潮45」が最新号で、性的少数者(LGBTなど)を「生産性がない」と否定した自民党の杉田水脈衆院議員を擁護する特集を組んだ一件。版元のツイッター公式アカウントの一つ「新潮社出版部文芸」が特集を念頭に置いて同社創立者の言葉を投稿。特集への批判的な意見を次々にリツイート(拡散)し、他の出版社がこれを応援する異例の事態となっている。【宇多川はるか】
●金曜の報道ステーションでは新潮社社長のコメントについて言及が:
内田樹さんがリツイート
Tad
@CybershotTad 9月21日
#報ステ
小川彩佳アナ「怒りを通り越して悲しくなると言いますか、当事者や関係者の方々は杉田議員の論文で最初に傷ついて、その後の騒動でまた傷つき、そして特別企画でさらに傷つけられた。何度も蹂躙されているわけです。それについての社長のコメントには反省や謝罪という言葉はなかった」
●新潮社社長のコメント「ある部分に関しては、あまりに常軌を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました」について、今に始まったことではないと・・・なるほど表紙を読むだけでもスゴイですね。
内田樹さんがリツイート
早川タダノリ
@hayakawa2600 9月21日
おそすぎる。もっと前に正気から逸脱しているのに気づく契機はあったのではないか:「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました」:写真は2016年7月号