矢部宏治氏最新作『知ってはいけない2』(11/14発売)


◎今から4年前の日米首脳会談後のオバマ大統領の会見で、オバマ大統領は「沖縄の海兵隊のグアム移転を再確認した」と発言したのに、NHKの同時通訳では、グアムではなく『辺野古移設』ととられかねない内容で放送したそうです。

内田樹さんがリツイート

盛田隆二
@product1954 11月7日

【重要なファクトチェック】2014年の日米首脳会談後の会見で、オバマ大統領は「沖縄に駐留する海兵隊グアムへの移転を前進させることを再確認した」と述べたのに、NHKは「オバマ大統領が辺野古移設に言及した」かのように同時通訳した。官邸による意図的誤訳との指摘もある http://gohoo.org/15043001/

辺野古移設でオバマ大統領「柔軟に対応」は誤報 NHKが誤訳
日本報道検証機構, 2015年4月30日


<前略>
NHKは、29日午前0時59分から総合テレビでアメリカ・ホワイトハウスの日米首脳共同会見の中継を放送。午前1時14分過ぎにオバマ大統領の発言として「沖縄の普天間基地の移転について、より柔軟に対応したいと思います」と同時通訳した。しかし、29日朝放送の「NHKニュースおはよう日本」で、正しくは「沖縄に駐留する海兵隊グアムへの移転を前進させることを再確認した」だったとしてお詫びと訂正をした日本報道検証機構NHKに確認し、回答を得た。NHKのウェブサイトには、誤訳があったことは記されていない


ホワイトハウスのホームページに掲載された会見録によれば、オバマ大統領が「新しいガイドラインは、沖縄を含め、地元コミュニティーの負担軽減のために、地域における米軍再編への努力を補うことになります。そして私は、沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転を前進させることを再確認しました」(原文は「根拠情報」参照)と発言していたが、普天間飛行場辺野古への基地移転計画への直接的な言及はなかった

◎8年前の2010年には、鳩山元首相が「最低でも県外」と言ったら、外務省が極秘文書を示して、米軍が「県外は不可能」と言ってるような工作をしたらしいという問題がありました。(「最低でも県外」を翻させた外務省の「極秘文書」の存在に「虚偽」疑惑!官僚が総理をワナにはめた!? https://iwj.co.jp/wj/open/archives/287473
共通するのは、どうも沖縄の米軍を日本にひきとどめておきたいのは日本側、外務省だったり、政府が右と言ったら左とは言えないNHKが政府を忖度した放送をしたり、つまり、米海兵隊がグアム移転して沖縄から出ていくと困るのは『日本』であり、普天間基地の代替基地を何が何でも沖縄に作らせたいのは『日本』だということです。そこで、今度は核武装まで?・・・ということですね。
◎ブログでは矢部氏の著作について、4年前、「日本はなぜ、『基地』と『原発』を止めるやめられないのか」(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20141030/1414623553)をブログで取り上げています。その後の「知ってはいけないー隠された日本支配の構造」は、昨年のブログで書名の紹介はしていますが(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20171011/1507674594)、本自体はパスでした。
今回はその「知ってはいけない」の「2」ということです。予告編が紹介されていますので、一部を引用です:


内田樹さんがリツイート
きむらとも
@kimuratomo 11月2日

矢部宏治氏最新作『知ってはいけない2』が11/14発売。


その予告編『なぜ日本は、アメリカによる「核ミサイル配備」を拒否できないのか』https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58278


祖父・岸の犯した売国密約と官僚の文書改竄は、孫・安倍が忠実に継承。


この保守こそ断じて許せぬ黒歴史、全国民が「知らねばならない」

●韓国と北朝鮮がこのまま仲良くなると、韓国の米軍は撤退、日本は米軍によって核武装される、と矢部氏は言います。どうしてそんなことになるのか・・・こんどの「知ってはいけない2」は、どうもそのことが書かれているようです。

内田樹さんがリツイート


矢部宏治
@yabekoji 11月1日

このままでは韓国からの米軍撤退が進む一方で、日本の陸上基地には、必ず米軍の核ミサイルが配備されてしまうという話を書きました。その原因は、安保改定(1960年)で岸首相が結んだ「3つの密約」と、それを隠蔽した外務省の「公文書改ざん」にあります。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58278?page=2

2018.11.2
なぜ日本は、アメリカによる「核ミサイル配備」を拒否できないのか
理由は岸が結んだ「密約」にあった


矢部 宏治


終戦宣言」へと向かう朝鮮半島。一方、中距離核ミサイル(INF)の全廃条約破棄を宣言したアメリカ。一見、矛盾するように見えるこの動きは、実は同じコインのウラとオモテなのだと、ノンフィクション作家の矢部宏治氏は指摘する。このままでは、朝鮮半島から米軍が撤退する代わりに、日本に米軍の核ミサイルが配備されてしまう可能性が非常に高いというのだ。


10万部を突破したベストセラー『知ってはいけない――隠された日本支配の構造』で、アメリカとの異常な従属関係の本質を解き明かした矢部氏が、最新作『知ってはいけない2——日本の主権はこうして失われた』(11月14日発売予定)で新たに描き出したのは、世界中の国のなかでなぜ日本だけが、そうした異常なアメリカの軍事支配から抜け出せないのかという戦後日本〝最後の謎〟だった――。


主権の回復へ向かう韓国と、状況が悪化する日本


1年前には誰も予想できなかったことだが、今年の3月、突然朝鮮半島で劇的な南北の緊張緩和が始まり、6月には歴史的な米朝首脳会談も行われた。平和条約締結へのタイムテーブルはまだわからないが、「終戦宣言」そのものは、いつ出されてもおかしくない状況となっている。



一方、先月〔10月〕の20日アメリカのトランプ大統領は、約30年間続いたロシアとの中距離核ミサイル(INF)全廃条約の破棄を表明した。


私のような日米の軍事上のウラの取り決めばかりを見ている人間からすれば、一見、矛盾するように見える、この2つの動きの意味するところは明らかだ。つまり、スピードはどうあれ、すでに制空権を失い、反米軍基地運動も強力な韓国から、やがて米軍は撤退していく。その過程で、日本にとって「対米従属の最後のお友達」だった韓国の国家主権も、しだいに回復していくことになるだろう。


しかしその一方、日本の状況は悪化する。同じく制空権を失った、すべての自衛隊基地と米軍基地のあいだで共同使用が進み、そこにやがて対中国・ロシア用の中距離核ミサイルが配備されることになる。そして米軍の主要部隊はグアムその他へ撤退するが、「共同基地」に配備された核ミサイルの発射ボタンは米軍が握り続けるのだ……。


たんなる悪夢だと思われるだろうか。そうではない。すでに何十年も前から、「全自衛隊基地の米軍共同使用」と「日本の陸上基地への核ミサイルの配備」は、アメリカの軍産複合体が具体的な目標としてきた現実なのだ。日本国民の抵抗が弱ければ、必ず実現するだろう


なぜ韓国にできる国家主権の回復が、日本にだけはできないのか。最新刊『知ってはいけない2——日本の主権はこうして失われた』を書く過程でわかったことだが、その最大の原因は、現在の安倍首相の祖父である岸首相が「安保改定」で結んだ「3つの密約」にあったのである。



岸が結んだ密約中の密約「討議の記録」


みなさんは「討議の記録」という密約文書について、聞いたことがあるだろうか。
安保改定で藤山外務大臣が1960年1月6日にサインした、密約中の密約「討議の記録」


拡大画像表示(★★★以下、全文はコチラで:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58278

(一番下の写真はツバキの実が種をはじいた後の抜け殻。濃いこげ茶の濃淡が美しい)