開運暦と箕面のもみじ(1)


先週、11月の終わりごろ、カナダのSさんから電話がありました。台風や地震のニュースに心痛めて電話の機会がなかなかつかめなかったということでした。私からは11月の初めにあった同窓会の様子を伝えたり、そして、最後に、そろそろ時期だからまた開運暦をもらってきて送りましょうか? Sさんも、それを頼もうと思って…改めて郵便で送るからと仰るので、「もう切手やお礼の同封はいらないから」と言ったのですが、やはり1週間ほどすると封書が届いて、きちんと返送用の住所を書いた封筒も同封してありました。

箕面のモミジは例年20日過ぎが見ごろ。昨年の台風21号の土砂崩れで滝道が閉鎖され工事が長引いて、今年11月にやっと再開した遊歩道。私も頑張って滝道の様子を見ながら久しぶりに滝まで行ってみたいと思っていました。モミジが美しく見みえるには太陽の日差しが必要。お天気の良い日を待っていました。曇り日が続く週末でしたが、日曜の予報はおひさまマーク。月曜からは雨。この日しかないと思っていたのに、朝起きると寝違え?たのか腰のあたりが痛い、でも、今日しかないし・・・

ということで、西江寺(聖天)さんで開運暦がもらえれば上等ぐらいの気持ちでした。ところが、前日の土曜日、10人ほどの山仲間と箕面の山歩きをしてきた夫が一緒に行くということに。

これは困った?頑張るのは嫌だし、ダメなときはダメと言わないと歩かされる?なんて心配になってきました。腰にシップ薬を貼って11時ごろ家をでることに。用心して、汗をかかないよう薄着で脱げるようにして出ました。
前の日、母が骨折依頼初めていかりスーパーマーケットへ行くというので買い物に付き合ったとき、メイプル通り(スクランブル交差点の東側)のモミジが真っ赤に紅葉しているのを見てきたところでした。今年はなぜか紅葉がとても美しい年のようです。
もう12月を過ぎていますので、滝近くの紅葉がきっと楽しめるはず。山のとっかかりにある西江寺さんの境内はモミジもイチョウも終わっていました。受付でカナダの友達からのリクエストで…と去年と同じことを言ってオレンジ色の開運歴をいただいて、まずは目的達成。鳥居のある階段の横のモミジがきれいに紅葉していました。坂道を降りると滝道に合流して直ぐ一の橋です。

滝道の人出は多く、普段の日は外国人観光客が多いそうですが、日曜のこの日は日本人観光客もたくさん。
橋のたもとにある橋本亭。ここからいよいよ川沿いの滝道(地道)が始まります。
正面の階段を上ると桜広場に通じる山道ですが、ここは通行止めになっていました。

この道は懐かしい道です。小学校の4年生ごろ、今はカナダ在住のSさんと一緒に絵描きの先生に絵を習っていました。
そのころは、昆虫館のある場所にバンガローが建っていて、その一つに管理人をされていた画家一家が住んでおられました。


この道をたどって途中で下ると、そのバンガローの裏に出ました。

箕面っ子は、観光客の通らない山道が好きです。
帰り道、この階段のところで真っ白なギンリョウソウを二人で見つけたことがありました。名前を知ったのは随分後になってからのことでしたが。
枯れ葉の中からニョキっと突き出た神々しいような姿に驚いたことを覚えています。
川沿いの道を人について歩いていきます。
梅屋敷を過ぎると
大きく川が湾曲している道を進むよう
誘導する人が立っていて指示をします。
ここで橋を渡って躑躅原(つつじがはら)から
もう一つ橋を渡る近道は
帰りの駅へ向かう人たち専用になっています。
湾曲部は普段なら通らない道ですが
この途中の紅葉が美しく
大勢のカメラマンが写真を撮っています。
滝まで行けば、もっと豪勢な紅葉が待っていたのですが
この地点では、まだまだこれだけでも素晴らしい紅葉でした。(つづく)