10月のお茶のお稽古

10月最後の日の金曜日(30日)がお茶のお稽古日でした。この日は、午前中、風邪が長引いているので、年一回お世話になるOクリニックへ。喉の痛みを抑えるお薬が出たのですが、珍しい液体の薬です。うがい薬のような色がついていますが、目盛り一目盛り分を直に飲みます。薬局で出されたとき、思わず「ストレートで飲むんですか?」と聞いてしまいました。薬剤師さんもつられてか「水で薄めてありますから」。母に見せると、珍しいね〜子供用のお薬みたいと。そういえば子供の頃こんなのがありました。

さて、午後からお茶。先生のお宅に着いて、ガレージに車がなく、お二人はまだだと分かったので、カメラを出して先生のお庭の紅葉をカメラに収めることに。まず、目を引くのが真っ赤に染まったニシキギ。春には緑色の可愛い花を咲かせて、茎が茶色の羽板みたいなのが飛び出している不思議な木です。錦(にしき)という名は秋の紅葉したこの色からきているのかな? 横にあるのが、床の間に行けてあったズイナという木の紅葉。

次のコーナーはお座敷から見える庭の紅葉。
細かい葉のドウダンつつじ、大きな赤い葉はヤマボウシ

手前の柿色の実がなっているのは千両。奥の千両は赤い実。


足元を見ると小菊の花が咲いていました。
玄関の正面の緑の葉陰に何か見えると思ったら、
奥の方には、大きな真っ赤な実がなっています。
手前はまだ白い実。美男カズラです。
木の茂みを探りながらカメラを突っ込んで
写真を撮っていると、お二人が見えました。
誰が何をしてるかと思ったら…と言われてしまいました。
三人そろったところで、玄関に入ることに。


お部屋の花活けには先ほどのズイナの赤い葉をつけた枝と蕾のツバキ。
掛け軸は『開門多落葉』。門を開けると落ち葉がいっぱいという今の季節そのまま。
Noさんは、第一日曜が西江寺さんのお掃除の日なので、明後日の落ち葉の清掃が大変だと。
お稽古に入る前に、先生が表千家の家元襲名祝賀茶会の様子を話してくださいました。
何よりも大徳寺の手入れの行き届いた庭が美しかったと感激なさっていました。
秀吉が利休に切腹を言い渡した原因になったといわれている大徳寺山門の上の利休像もご覧になったとか。あまり大柄な像ではなかったようです。
お茶会は三日間続いたそうですが、参加する皆さんはかなり高額の参加費を払っておられます。お弁当は吉兆とか。
境内の本坊や塔頭が使われ、名だたる茶道具の名品が使われたとか。新聞記事は試し講読期間中の日経11月6日夕刊の切り抜きです。

素の生地のままの変形(長方形)棚は山里棚。木目の美しい桐の板に竹で縁取りがしてあります。
長方形なので、右端より10センチほど中に入ったところと炉の内角の一直線上に棗(なつめ)と茶せんを置くことに。
薄茶器(なつめ)は白漆に金彩のツタの葉が描かれたものでした。
私が注意されたことを書いてみます。風炉でのお点前が半年続いたので、蓋置を持ちながら左側を向きかけたので、注意されました。先月から炉でした。お客様の方に向き直って、炉の右の隅、畳の二目と三目が交差するところに置くこと。

茶釜の蓋の開け方・・・袱紗を使って摘まみをつまんだ手は、男性のように最短距離を直線的に動かさないで円を描いて遠回りすること。
袱紗の音・・・三角形の底辺の布に溝を作り、二つが合わさってきれいな音が生まれるので、親指で溝をきちんと作りなさい。言われた通りにすると二服目のお茶を点てる時にはパチンときれいな音が鳴りました。これも男性は二度音を出してもOK 。女性は二度目(茶杓を拭くとき)は音を控える。
正客さんの声がかかるまでお茶は点てつづけること。勝手にやめてはいけない。

この日の主菓子はゆずの香りのする白餡のお饅頭。干菓子は朱塗りの箕にいろんな干菓子を吹き寄せに入れたもの。
厚ぼったい黒いお茶碗に正面が平たくなって白に黒の模様が入ったお茶碗は織部(風)。飾り棚においてある緑の蓋置は「束ね柴(しば)」。水差しは艶々とした瀬戸焼