2月のお茶のお稽古

前回、水屋で支度をしているとき、先生が来られたので、私はよい機会とお礼を言うことに。昨年、母が出した年賀の欠礼を受け取った先生のお母さん、父と同い年の102歳で施設で車椅子生活。そのお母さんが達筆で心のこもったお悔やみの葉書を書いてくださいました。母が、Mさん、こんなに立派な字で優しいことを書いてくださって・・・と。何年か前、市のカレンダーに採用された父の写真の思い出が書いてありました。母は、「Mさんはお父さんと同い年だけど、お父さんは葉書までは書けなかった。偉いね~」と感心していました。先生は「9月にお父さんが亡くなられたことは伝えていなかったのよ。じゃ、喪中の葉書を受け取って、すぐ、書いたのね」と。12月、言いそびれたお礼を伝えることができました。

f:id:cangael:20190213142447j:plain
f:id:cangael:20190213142507j:plain

さて、2月のお茶のお稽古は、Noさんがハワイ旅行を控えているというので、先週の水曜日に済ませました。森下典子著「日日是好日」を読んだ私が迎える最初のお稽古です。森下さんのこの本は、お茶についてわかりやすく解説した本でもあり、またお茶を通しての生き方や考え方の本でもあります。24年間のお茶の稽古を通して得たお茶の神髄を語っている本でもありますし、私にとっては、足元にも及ばないと思いつつ、お茶の稽古を通して、同じような体験をしたと言えるのが嬉しい本でもあります。なんだか、「日々是好日」を読んで、お茶が一層楽しくなった気がしてきました。

お軸は「弄花香満衣」、花を弄ずれば(もてあそべば)香が着ている衣服に満ちるかな。お花は紅白のつぼみの椿と、黄色い花のサンシュユの木。

f:id:cangael:20190213142524j:plain
f:id:cangael:20190213142531j:plain

棗は松唐草の模様。水差しはつやつやとした高取焼。
蓋置は黄色地に緑や赤やオレンジの細い縞模様が入った仁清写しの蓋置を選びました。

f:id:cangael:20190213145807j:plain
f:id:cangael:20190213145748j:plain

主菓子はお正月のお菓子、花びら餅が用意されていました。今年初めていただきました。干菓子は、先生手作りの松の型押しの落雁と、見た目潮吹き昆布そっくりの高山のお菓子。つまんで口に入れると、ごわごわした見かけと違って甘くてとてもおいしいお菓子でした。 二人で正座でニ服ずつお茶を点てたあとは、ひざの悪いNoさんが立礼式のテーブルで。

f:id:cangael:20190213152355j:plain
f:id:cangael:20190213151933j:plain

お福さんのお茶碗と、真葉という焼きもの。本物の葉を焼きこんであります。葉脈までそのまま。能登の輪島で手に入れたお茶碗だそうです。

 この日、意識しないで手が勝手に動き出すという一瞬がありました。これ、これ!と喜んだのがいけなかった。袱紗捌きがうまくいかず、ちり打ちの音も不発でした。まだ、まだ、お茶の心には程遠い?

3月3日は、先生の当番で生涯学習センターのお茶室でお茶会です。着物のNoさんは受付。私とNaさんは裏方に回ってお菓子係り。エプロン持参で朝8時45分に集合。大勢のお客さんが行列を作って待っておられます。3時ごろまで頑張ります。