12月のお茶のお稽古

◎15日(木)は今年最後のお茶のお稽古でした。

この日は12月に入って一番寒い日。外気温8℃くらい。下着を着込んで出かけました。

茶室の横のお庭。モミジがほとんど葉を落としています。千両の赤い実がきれい。

先生と庭木のお話を。植えたときは良いけど、大きくなるので後が大変と。

お花は紅白の椿の蕾とお庭のドウダンツツジの紅葉した葉

掛け軸は年末恒例の「無事是貴人」(無事これ貴人)

「何事もなく一年を終えることが出来るのは稀な事、有難いこと」という意味。

個人的には無事と言えますが、ロシアのウクライナ侵攻は2月24日でしたし、日本の状況は安倍元首相の銃撃事件で統一協会が日本の政治のど真ん中に食い込んでいることが暴かれましたし、自民党統一協会との断絶おぼつかない様子。その上、軍事増強にひた走るという事態に。とても無事どころではない2022年です。残り、半月、無事でありますように。

3人が揃ったところで先生を交えて、2週間ほど前に亡くなられたFさんの思い出話に。先月、お稽古帰りの道で私は帰宅途中のFさんと出会って久しぶりにご挨拶をして少し立ち話をしました。その後、たまたま道であった知り合いから、”亡くなられた”と聞いて驚きました。心臓発作だということでしたが、80代半ば過ぎでした。

この日のお話では、同居している長男のお嫁さんと余りうまく行ってなくて可哀そうな思いをされていたと聞きました。だから、寝込まずに亡くなられたのは幸せだったと・・・。お葬式に行かれたNさんのお話では、三男さんから、Nさんのお陰でアチコチ連れて行っていただいてとても母が喜んでいたと丁寧なご挨拶があり、Fさんが何もかも三男さんにお話されていたのを知って驚いたとか。知った方がまた一人亡くなられるのは淋しいものです。

今年最後だからと、先生がお善哉を出してくださいました。小豆の程よい甘さと柔らかなお餅。さっぱりとしたお漬物。お茶碗に出されたのはお煎茶でなくて白湯(さゆ)。お茶は出さないのだそうです。お箸が黒文字と普通のお箸のセットでした。

お膳の受け渡し方、お辞儀の仕方を習いました。

お喋りとお善哉で今日はおしまいかと思ったら、お点前も。Nさんは昨日、福井の親戚の葬儀から戻って来られたところ、その上、左手にしびれがあるので今日はお客さんのみと仰っていたので、お点前は二人で。まずは私が水屋へ。

お菓子が用意してありました。松風という和風カステラのようなお菓子で上にゴマがかかっています。白い棒状のは、ゆず味が美味しい寒天風のお菓子。半生菓子なので手で取って食べてくださいと言われました。

お茶碗は、寒い日なのでレンガ色と灰色の取り合わせが美しい厚手の深い右端のお茶碗と、替え茶碗には美味しそうな大根の絵柄の京焼茶碗を選びました。

お点前が終わって、入り飾りに置いた柄杓と蓋置。

今回は二重棚の下に台がなく、畳に直置き。最初に、水差しを持って出ましたので

終わった後は、薬缶で水を足すのではなく、水差しを持って出ます。

お部屋に入った時から暖房は入れてありましたが、炭火の入った炉の真近で鉄瓶の熱湯を扱ったり、熱いお抹茶を戴いたりしたので、最後の方では身体がホカホカになっていました。来年のお稽古日を決めて、今年のお茶の稽古を終えました。