1月のお茶のお稽古

もう1月もあとわずかになりましたが、25日の金曜日が今年初めのお茶のお稽古日でした。

1時40分を過ぎて、預かっていた母の葉書を持って家を出ました。途中のポストで葉書を投函。バス道を横切って先生のお宅の前の道に入ったところで後ろから軽自動車が。お二人を乗せた車でした。珍しく、同時到着。玄関前に白梅が咲いていましたが、写真には撮らずでした。
玄関のところで、先生も、まぁ、三人おそろいでと声を。年頭のご挨拶を済ませて部屋へ。ほんのり暖かです。
いつものように、敬老会の話でスタート。コミュニティセンターで、オルゴールのコンサートとお薄茶とお菓子が出る催しがあるそうです。普段なら集まりが悪いのに、今回は80人ほどもの申し込みがあったそうです。敬老会はどことも集まりが悪く、解散しているところが多いのだとか。いつもNoさんの話を聞いているせいで、盛況で催し物が沢山あってと思っていましたが、地区限定。それも、私が辞めれば後はないんだとか。どうして?と聞くと、世話をする人がいないのと、集まりが悪い。先生や私のようにプライドが高くて入会してない人がいるからと言われました。先生は、入っても出席できないからと仰っていましたが、私も同じです。それと、できれば、まだしばらく自前でやってみたいという願いもまだあるからかも。

柱のお花は、つぼみの椿と蠟梅(ろうばい)のつぼみ。お軸は「彩鳳舞丹宵(さいほう、たんしょうに舞う)」です。五色の羽をもつ鳳凰(彩鳳)が、夕焼けの赤い空(丹宵)に舞うという、お目出度い光景を表す言葉。
いつもは軽快な棚が置いてありますが、
今日は、真っ黒な輪島塗りの少し大ぶりの棚。高麗卓(こうらいじょく)です。
水差しは全体に(蓋にも)青海波がびっしり描かれ、
正面の波模様には色が差してあります。
長崎三彩という焼きものだそうです。
蓋の持ち手は松ぼっくりです。
ふたを開けると、中と蓋の裏は水色です。とても美しく華やかな水差しです。

さて、私が最初に水屋に入ることに。
蓋置は追羽根型もありましたが、
私は鶴を正面から描いてある立ち鶴という蓋置を選びました。
お茶碗は厚ぼったい鬼萩のお茶碗と干支の猪の柄の京焼のお茶碗。
先生が最初に戴かれたので、三人にお茶を点てることに。
終わって、柄杓と蓋置のお飾りは、入りかざり。
主菓子は先生手作りのもの。
三人分が入っているのを写真に撮りたかったのですが、一つのみ。

代わって、Naさんのお点前。
水屋に入ったNaさんに、先生が、
せっかくだから筒茶碗を選びなさいと。
私は、筒茶碗は作法がややこしいからと
避けたのでした。
寒い冬、筒型のお茶碗は冷めないそうです。
お茶碗を持つとき、手の指をそろえないで
親指と残りの4本指を割って持ちます。
お茶碗の口が狭いので、湯を注ぐ時も
こぼれないように注意が必要です。
布巾の出し入れも、手が入らないので二本の指で出し入れします。
お客の方でも、筒茶碗の作法を知っていることを示すため?にも
お茶碗は、親指と残りの指を割ってお茶碗を持つようにと言われます。
Naさんは、追羽根の蓋置を下の棚の隅に置く飾りつけを。


最後に立礼式。
水差しは、素人が焼いたものと言われました。
素人と玄人の作品の区別がつかない私達。
Noさんは、同じく筒茶碗を選び、
替え茶碗は、私と同じ猪の京焼。
筒茶碗は釉薬がつやつやしている
九州の小石原焼(生活雑器で有名)。

干支のお茶碗は二回り前の
24年前のものだそうです。
お茶碗のイノシシの絵が嫌なのでしまい込んでいたとか。
そういえば、この猪はなかなかリアルな描かれ方です。
干菓子を入れたお盆が梅の形をしていました。
先生手作りの松の形の落雁と柑橘類の皮の砂糖漬けです。
先生は、今年、3月3日の市のお茶会の当番。
私たちもスタッフとして裏方仕事です。
来月下旬に旅行を予定している方がいるので、
中旬に日を決めて、今年1回目が終わりました。