N国立花議員とマツコ・デラックスと「かくて自由は死せり」

今年は父の初盆。来週、新盆と一周忌を兼ねて、お墓と仏壇のある京都に集まり、その後箕面で偲ぶ会を予定していますので、昨日は母と三人で食卓の傍にある父の遺影に初盆のご挨拶?をしました。

お盆に向けて蛙ブログのアクセス数が選挙前と同じくらいになっています。検索でヒットして訪ねてくださる皆さん、読んでくださってありがとうございます。 今日は、「終戦(敗戦)の日」、NHKスペシャルの「こうして自由は死んだ~ある新聞と戦争への道~」とそっくりな道を辿り始めている今の日本について内田氏のツィッターから並べてみます:

内田樹  @levinassien 8月14日
治安維持法特高憲兵隊も存在しない日本で、市民たちの暗黙の(あるいは公然たる)同意の下に「言論の自由」が失われ得るというようなことがあり得るとしたら、それは日本の戦後民主主義にまったく指南力がなかったということを意味しています。古希に至ってそんなことを思い知らされるとは。

マツコ・デラックス さんの発言を執拗に攻撃するN国の立花参議院議員

内田樹 Retweeted

▼中村義彦 @UxCWDbueIa4Jd6q Aug 13

N国の立花とマツコの件、危機感を感じないとやばいよ

政治批判をした一個人(マツコ)に粘着攻撃し、物理的にも精神的に追い詰め、さらに仕事も奪う(番組降板やCM商品不買を推し進める)

これが許される社会ではもう誰も政治批判はできないカルト宗教?治安維持法?N国を面白がってる場合ではない

 

▼諸岡浩太郎 @memento_moreau Aug 13

マツコ・デラックスへの執拗な攻撃、ナチ党の突撃隊(エス・アー)を連想させる見せしめにマツコを徹底的に叩いて、N国党を批判しようとする人を怯えさせ、黙らせる。政見放送はあまりに下品で幼稚だった。こんな人が現職の国会議員で国政政党の党首だなんて本当に恐ろしい

◆山崎氏は、立花参院議員を蓑田胸喜(みのだむねき)に似ていると。蓑田というのは:

蓑田胸喜 みのだ-むねき
1894-1946 大正-昭和時代前期の国家主義者。
明治27年1月26日生まれ。慶大,国士舘専門学校の教授。熱烈な皇室中心主義をとなえ,大正14年三井甲之(こうし)と原理日本社を創設。京都帝大,東京帝大の自由主義的な学者を攻撃して滝川事件,天皇機関説事件の口火をきった。昭和21年1月30日自殺。53歳。熊本県出身。東京帝大卒。著作に「学術維新原理日本」など。

NHKスペシャルの「かくて自由は死んだ」でも取り上げられていました:

内田樹 Retweeted

山崎 雅弘 @mas__yamazaki 8月14日

弁舌の技術など違う点ももちろんあるが、この国会議員には蓑田胸喜と似た点を多く感じる。異常なほど粘着質あるいは病的な攻撃性は特に近い敵と見なす相手を潰すためならあらゆる手を使う。そして、標的を潰すために第三者的立場の個人や組織を巻き込む手法も蓑田と同じ

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ちだい(選挙ウォッチャー)@chidaisan ·8月14日

とうとう立花孝志が、マツコ・デラックスさんの出演する「5時に夢中」のスポンサーの不買運動を呼びかけ、「崎陽軒は買うな!」と言い出した。こいつ、NHKをぶっ壊す前に「崎陽軒」をぶっ壊すつもりだ。たかだか苦言を呈されただけで、どうして「崎陽軒」を壊されないといけないのだ。ふざけるな!

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 ◆12日(月)に放送されたNHKスペシャル

かくて“自由”は死せり ~ある新聞と戦争への道~
www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190812

2019年8月12日(月)
午後10時00分~10時49分

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なぜ日本人は、戦争への道を歩むことを選択したのか。これまで"空白"だった道程を浮かび上がらせる第一級の史料を入手した。

治安維持法制定時の司法大臣・小川平吉が創刊した戦前最大の右派メディア「日本新」である。1925~35年に発行された約3千日分が今回発見された。

発刊当時、言論界は大正デモクラシーの全盛期。マイナーな存在だった"国家主義者"は、「日本新聞」を舞台に「デモクラシー=自由主義」への攻撃を開始する。同志の名簿には、後に総理大臣となる近衛文麿、右翼の源流と言われる頭山満などの実力者が名を連ねていた。国内に共産主義の思想が広まることを恐れた人たちが、日本新聞を支持したのである。

さらに取材を重ねると、日本新聞は地方の読者に直接働きかける運動を展開していたことも明らかになってきた。そしてロンドン海軍軍縮条約天皇機関説排撃など、日本新聞が重視した事件がことごとく、社会から自由を失わせ軍の台頭を招く契機となっていく。

知られざる日本新聞10年の活動をたどり、昭和の"裏面史"を浮かび上がらせる。

※登場人物に扮した俳優が、当時の原稿や発言を朗読。小川平吉役は、伊武雅刀さん。他に石丸幹二さん、正名僕蔵さん、小林勝也さん、高瀬哲朗さんが出演。

◎10年で目標を達成できた、「新聞『日本』の十年は日本転向の十年である。国民思想の性質はすでに一変した」として新聞を休刊させるところが怖い。そして下伊那(長野県飯田市)の小学校の音楽教師(小林八十吉さん)で大正デモクラシーの自由教育を志し、子供の芸術性を伸ばすため自費でピアノを購入しながら、昭和の恐慌で時世は芸術教育にはそぐわないと自ら教師を辞めた人が、日本新聞の推奨する国家主義になびいていく過程。怖いな~と思いました。一方的な情報で洗脳状態を作り出すと人は容易に考え方が変わり、自分を見失う。「信頼できるのは軍部のみ」と日記に書くまでに。息子さんが手にした日記の敗戦3日前からの分が破かれていて、「自分が悪かったと考えたのか」という息子さんですが・・・

見終わって、日本新聞を日本会議に置き換えれば、今の日本の状況もそっくり同じに見えてきます。公民館や公共の施設で護憲の集会は許可されなくなっています。9条と書いたものが目の敵にされています。そのことに市民の反応も鈍い。一方で声高に国家主義を煽る行為はメディアでも大きく取り上げられます。政治家が自由を奪う発言や行為を平気でやるようになっています。

内田樹氏の冒頭引用したツィッターの「治安維持法特高憲兵隊も存在しない日本で、市民たちの暗黙の(あるいは公然たる)同意の下に『言論の自由』が失われるというようなことがあるとしたら、それは日本の戦後民主主義にまったく指南力がなかった」 という状況になっています。危険ですね。市民一人一人が『空気』に負けず、発言すべき時なのかも。

内田樹 Retweeted

山崎 雅弘 @mas__yamazaki 

2019年8月15日

天皇の言葉「終戦以来74年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられました

稲田朋美議員が代読した安倍晋三首相の言葉「令和の新しい時代を迎え、改めてわが国の平和と繁栄が祖国のために命をささげたご英霊のおかげであると感謝と敬意を表します」