金曜デモ(「特別な1日」)と国宝の茶室「待庵」のルーツを朝鮮に訪ねて

昨日は仰天ニュースがありました。 高浜の原発マネー、関電役員に還流!?

どこかの民放で高浜の共産党議員(元だったかも?)を取材して、”やっと明るみに出たか”というような言い方でした。みんな薄々不正があることは分かっていたのでは…是非追求してほしいです。それにしても、我が家は関電の電気と縁を切っていて良かったです。あの原発事故を受けて、原発撤退の決断ができない経営陣がオカシイ!!

さて、いつものように金曜日の再稼働反対の抗議デモの様子を「特別な1日」さんから。今回のタイトルは: 

★「今週のひどいニュース」を取り上げておられますので、

ぜひ直接ブログを訪ねて!!

 

 

●10月2日期限の緊急署名を案内されていましたので私からも:
◎先日「9月のお茶のお稽古」のコメント欄で国宝の茶室があるんですねと書いておられたのを読んで思い出したことがありました。利休の茶室「待庵」のルーツがを朝鮮にあるというNHKの番組のことです。気になったので、調べてみることに・・・

まず、ブログを検索して1917年の記事を見つけました。

大山崎の「聴竹居」 - 四丁目でCan蛙~日々是好日~」

でも、大山崎に国宝の妙喜庵「待庵」があるということだけ。それでネットで検索すると自分のブログが出てきました。映画「利休にたずねよ」を見た時のもの:
この中で、NHKの番組に触れているところがありました:

 国宝の千利休のお茶室、待庵(たいあん)のモデルというか原型が、高麗の田舎の百姓小屋だったという追跡番組をNHKでやっていたのを随分前に見た覚えがあります。天下人の秀吉の黄金の茶室と素朴な土壁の小さな茶室。
一国の財政を脅かすほどの名器を扱うかと思うと、魚捕りの魚籠(びく)をも見立て使いでお茶道具にしてしまう。千利休の天才ぶりは、成り上がりの秀吉には、その天才ぶりが分るだけに、敬愛と畏怖を通り越して、羨望と恐怖までかきたててしまったのでしょうか。

◎それで、もう一度、いくつかのキーワードを並べて検索すると出てきました: 

私が見た国宝の茶室「待庵」のルーツを訪ねるNHKの番組のディレクター瀬地山澪子さんの本を古書店で見つけたという書き出して始まる記事ですが、読んでみると私が見た番組は、『歴史誕生「利休茶室の謎―天下一宗匠切腹1989年11月放送』だったようです。内容に関係するところを取り出してみますと:

 待庵の特徴を乱暴にいえば、
①二畳敷きという極小空間
②土壁でかこった部屋で柱を見せない(それまでの、木の部屋から土の部屋に)
③入り口が、にじり口(立って入れない高さ)
です。
これらの特徴を持った、居住空間は、朝鮮古来からの民家であるというのです。
それを<発見>し、発表したのが、本書の著者、NHK大阪、京都にいた瀬地山澪子さんです。
瀬地山さんは、そのことを、NHK総合テレビ「歴史誕生」で、「利休茶室の謎―天下一宗匠切腹」という番組にしたのです。放映は、1989年11月24日でした。
そっくりな朝鮮民家を見つけます。土壁の狭いウチなんて、どこにもあった朝鮮の貧しい民のウチそのものなのです。土壁も、出入り口の小ささも、皆、寒い朝鮮ならでは工夫なのです。
瀬地山さんは、そのことを丁寧に説明しています。


もうひとつ。茶会には、2種の茶室が使われます。広間と小間(こま)です。大勢が座ることできる広間と、少人数が座れる小間です。この小間(こま)は、高麗「こうらい=こま」からきているというのです。神社の高麗犬=こま犬と同じです。文献に、狭く作った茶室が<こまがこい=高麗がこい>とあることを見つけます。小間は、高麗(高麗風な部屋=小さい部屋)なのです。

 

日本オリジナルな、茶道空間、茶道世界は、朝鮮文化からも大きく影響されているようです千利休が、どのように、具体的に朝鮮文化(朝鮮民俗)の影響を受けたのかも考察されています。
読み進む中に、秀吉の朝鮮征圧の野望にあたりました。
文禄慶長の役は、利休切腹後一年たった、1592年4月に始まり、1598年、秀吉の死によって終結するまで、足掛け7年に及んだのです。
<その間、女性を含む数万の朝鮮の人々を拉致連行し、多くの文物を略奪した。連行された人々による文化の伝搬・創造・略奪物の効用などは想像以上の多岐にわたり、日本近世文化の形成に大きな意味を持つに至った(瀬地山澪子さん)>

ディレクターの瀬地山澪子さんは、1937年生まれ、1960年NHK大阪放送局に入局、1997年定年退職、1999年、肺がんで亡くなっておられます。

日本独自といってもルーツをたどれば隣国朝鮮にありという衝撃的?な話としてこの番組は心に刻まれています。利休が、秀吉好みの華美な日本的な茶室よりも質素な朝鮮の民家を敢えてモデルにした意図を読み解いてみると面白いかもしれません。