昨日24日(金)は2月のお茶のお稽古の日でした。
紅梅が咲いているので写真を撮っていると
先生が出てこられました。
白梅がこちらにあると教えていただきました。
椿は、花を全部落としてつぼみだけにしたとのこと。
「利休さんみたいですね」と言うと、「そう、そうね」と先生も。
利休が、秀吉を茶室に迎える時、朝顔の花を一輪残して全部取り払ってしまったという話です。
今年は寒さが厳しいので、花びらがダメになるとのこと。
「蕾でも、ほら、こんなに傷んでいるし、葉っぱも」。
なるほど、凍傷を起こしています。
お部屋に入ると、掛け軸の前のお花がすっきりと活けてあります。
青文字に蕾の椿です。お軸は「弄花香満衣」とあり「花をもてあそべば香リ衣に満つ」。
花は2月なら梅ですし、3,4月なら桜ととっても・・・
お棚は、先月と同じ三友棚。
上下の板が松、柱が竹、丸い板の厚みに描かれている梅、
これで松竹梅の三友です。
上に置いてある棗(なつめ)の絵柄は宝尽くし。
下に置いてある灰色に白い刷毛目の水差しは
どこの焼物かわからず、先生のお父様の代からのものとか。
写真はお点前を終わって、飾り付けた状態。
竹の枝に柄杓を左手で引っ掛けて、
その下に蓋置を置きます。
今日は寒いので筒茶碗を使ってくださいと言われました。
釉薬がつやつやと光っている面白い形の筒型と
替え茶碗には暖かいオレンジ色の京焼の普通のお茶碗を選びました。
↑伊賀焼の蓋置は、茶色の地に釉薬がタップリかかって裾の方では緑色のガラス質になっています。
形も大振りで安定感があります。ガラス質の緑が美しい部分を正面にしておいてみました。
←この筒茶碗が九州の小石原焼です。
描かれているのは麦だそうですが、なかなか大胆に抽象化されています。
つるつるした表面に二か所凹みが作ってあり、そこに手をかけてもよいとのこと。
水差しは織部風京焼です。
最初のお客さんは先生でした。
3か月ぶりに三人そろい、お二人にも点てましたので、都合3回。
筒茶碗は背が高いので、右手は割って(親指を離して)持ったり、左手は横ではなくて上から持ったり、
お茶碗を温めた湯を懸垂にあける時には思い切って底を持ったりします。
布巾で拭くときも、手が中まで入らないので、二本の指でつまんだり、少し作法が違ってきます。
どれも、お茶碗を落とさないようにしたり、拭きやすくするための合理的な方法です。
主菓子も、お干菓子の桃色のねじり梅の落雁も先生手作りです。
正座ができる二人が炉でお点前をした後、ひざの悪い方のため立礼式のテーブルに移ります。
窯をテーブルの電気コンロに移して、先生は炭火の始末をされます。
活けてあった青文字と、たまたま花屋さんがもってきてくれたという黒文字を見せていただきました。
枝の色は確かに青と黒ですが、花のつぼみや開きかけの葉はよく似ています。
もう一つの筒茶碗は大胆な梅が描かれています。