ハッピーサンデイ

冬至の今日は午後から雨の日曜日になりましたが、今朝は新婚ほやほやの若いカップルを迎えて楽しいひと時を過ごしました。2日前、駅向こうの従弟の奥さんから10月末に結婚した次女夫婦が、従弟の母親の姉にあたる母に顔見せの挨拶に行きたいと電話がありました。「2人?」「いえ、4人で」「はい、日曜ね、お待ちしてます」。

土曜日、街へ出たついでに、昔からあるお菓子のお店「エピナール」で、先日山口のWさんが来られた時、今年の年末は受験がないので東京の娘さんが男の子3人を連れて帰省、お正月は大阪と聞いていました。たくさんのお土産のお礼をかねて、このお店自慢の生チョコを送ったついでにレモン味のケーキを買い求めました。

従弟は母親が糖尿病だったので、兄弟共に注射を毎日打っている糖尿病患者なので、母と共に甘いものは控えないといけません。丸ごとのケーキを買えば適当に大きさを調整できるのでホールケーキを買うことに。真ん中に穴が開いて、砂糖がかぶせてある富士山型の小さなケーキを買って、10時半の予定時間に合わせて、薄いの厚いの取り混ぜて8つに切り分けておきました。(1切れは午後のお客さんのために)

10時半、チャイムが鳴って出ると4人が揃ってご挨拶。すぐ隣の母の部屋に入ってもらうことに。父の遺影もあり、まずは叔母さんにという従弟たちの思いもありますので。私はすぐ我が家に戻ってポットのスイッチを入れて、ケーキをお皿に乗せてフォークを添えて準備。二階の夫に声をかけてから隣へ顔を出して、コーヒーを用意するので我が家にどうぞということに。テーブルを真ん中に出して3つの椅子を足して7人がうまく座れるようにセッティングしたので、それぞれの席にご案内。母もみんなを見渡せる席に。岸和田出身のナイスガイのお婿さん、笑顔が素敵な若者でした。

結婚式のプロが写したアルバムのような写真本を見せてもらいました。総勢120人ほどが出席したホテルでの結婚式。二次会はフェスティバルホールのビアホール?を借りて100人近く。あのホールの赤いじゅうたんの大階段に全員そろっての写真は見事でした。すでに、緑地公園駅のすぐそばのマンションから二人とも大阪へ出勤。仕事の話を聞いたり、我が家の二人の独身の息子たちの話になったり。大昔の私の大阪の勤め先と同じところに勤務している彼女と、仕事場の建物の話になったり、夫の7回の転職の話になったり。久しぶりに若い世代と話ができて楽しかったです。(上のお皿は今日お祝い返しに頂いたもの)

若い二人のなれそめは、友達を介して紹介され、5年後にまた同じ友達の仲立ちで再会、それで何とか20代の最後にゴールインだとか。仕事も私生活も充実して新しい家庭を持った若い人たち。ハッピーなひと時でした。

午後からは、先週、山口のWさんが来られた時、手作りの散らし寿司が入っていたタッパーを取りにSさんが。半分ほど残っていた散らし寿司はその日の夕食に頂きました。母が能登干し柿をお礼にと言っていましたので、それをタッパーに入れて置いていました。Sさんも今月初めに東京で長男さんの2度目の挙式で上京。その時の写真もスマホで以前、見せていただきました。

Sさんは、お友達にもらったという母へのプレゼント持参です。直径1メートルぐらいの丸い焦げ茶のウールの生地の真ん中に丸い穴が開いています。ここに首を突っ込むのではなくて、両手を入れます。すると半円になったものが背中で2枚重ねになって暖かい肩掛けになります。

Sさんが来られたら、母にも声をかけることになっていたのを思い出して、帰りかけて玄関にいるSさんを呼び戻して、隣の母を呼ぶことに。母は頂き物の金沢のお菓子を準備して待っていた様子。

このお菓子箱を送ってくださった方は、父と一緒にニュージーランドへ旅行に行った帰り、成田空港で両親が荷物を待っているとき、同じく女学生の二人連れが待っていて、その一人が、母の石川なまりに気づいたのか、お故郷(くに)はどこですかと聞かれたそうです。母が大聖寺というと、私の両親も大聖寺ですという話になり、それ以来30年ほど年賀状のやり取りをしているのだとか。

その彼女、ご親戚の紹介で大聖寺の方と結婚されて東京から加賀市へ。今回、合同句集を母が送ったところ、ご丁寧な感想文のお手紙が届き、昨日お菓子が届いたというわけです。詰め合わせの半分をSさんに包んで渡し、残り、甘そうなのは避けて、芝舟という生姜糖を絡めた煎餅ならいいかと母が口にしていました。私も生姜が効いた独特の懐かしいお煎餅を食べながら、母の女学生との出会い、それから長年続く二人の年賀葉書のやり取りの話を聞いたのでした。

空港の荷物待ちでの出会いがそんなにも長く続き、欠礼の葉書で東京のご両親が亡くなられたことも知っていたとか。今回の句集の感想文に、昨年相次いでご両親をなくされて塞ぎがちだったのに句集の母の句を読んで元気が出たとありました。不思議なご縁であり、俳句がそんな働きもするのを知って驚いてもいます。

(ケーキは食べてしまったので、ロシアの木製砂糖ツボと食器の一部を写真に)