年の初めの金曜デモと早野(東大名誉教授)論文の福島安全データ偽造


◎昨日の11日は、首相官邸前で続けられている原発の再稼働反対金曜デモの日。ニュースで取り上げられることはありませんが、今も続けられています。取り上げられても良い『ニュース』だと思います。ブログ仲間の方たちは直接訪ねて読んでおられますが、蛙ブログを通して訪ねている方たちのために、今年も「特別な1日」さんの金曜デモをご紹介したいと思います。それに、紹介するからには、中身を理解してからというのが自分のためにもなっていますので、週一の修行?です。難解なテーマはパスして…というのは今まで通りですが。
さて、今回のタイトルは「『沈没する日本』と読書『FEAR恐怖の男 トランプ政権の真実』、それに『0111再稼働反対!首相官邸前抗議』」です。
★タイトルの最初『沈没する日本』に入る前に、金曜のトップニュースにもなった、JOC竹田恒和会長が五輪招致の贈賄容疑でフランス当局から訴追というニュース。3年前から話題になっていましたが、ゴーンさんの件もあってこれは日仏のバトルになるかも。五輪に関しては2億以上のお金が動いたのは事実ですので、この先、五輪に一体税金をどこまでつぎ込んでやるつもりなのか、いい加減にしてほしいと思います。
★で、最初のテーマの『沈没する日本』は、これも衝撃的な厚労省によるデータの改竄?以前のデータ取得の省略・手抜き?

 「まだ全容は判りませんが、本来、従業員500人以上の全ての事業所が対象なのに東京都では3分の1程度の事業所を抽出して調べていた。連中は2004年からデータを捏造しており、そのために失業手当などの雇用保険の過少給付が約2000万人、総額で567億円もあるそうじゃないですか。」
 「普通だったら最低でも大臣辞任、内閣辞任だっておかしくない話です。やっぱり、この国は沈没しつつあると思います。朴政権もろとも沈んだフェリー、セウォル号のように。」


★次の書評はトランプ大統領について。
側近の方たちが、国家のかじ取りを大変(愚か)な人物に任せてしまったアメリカ(世界?)を危機から救おうと影ながら必死にフォローされている様子は何となく漏れ伝わっていますが、その暴露本?ですね。

読み物としては滅茶苦茶面白いです。400ページ超の本ですが、面白くてスラスラ2日で読んでしまった。
 この本を読んで何かを学ぶ、とかそういうものではないかもしれませんが、政権の内実を描いた話としてとてもユニークです。これだけ話が漏れてくるというのは閣僚もスタッフもそれだけ不満や危機感を持っているからです。

◎詳しく内容を紹介されていますので是非ブログを訪ねて読んでみてください。こういう人物と昵懇で特別な関係を誇る我が国の首相は?と、そっちの方にも『恐怖』を感じてしまいます。


ということで、今年も官邸前へ #金曜官邸前抗議
昼間は暖かかったのですが、寒くなった夕方はプラカードを持つ手が凍えます。今日の午後6時の気温は8度、今年初めの抗議は参加者400人。

★寒い中、400人もの勇敢な人に感謝です! ここで取り上げられているのが、「今日の昼間、日経のスクープ?が出ました。いよいよ日立のイギリスへの原発輸出を中断する方針が固まったそうです。」というもの。

前々から話に出ていたイギリスへの輸出の件、とうとう日立が諦めたようです。損害は2000億〜3000億の見通し。でも東芝のことを考えればこれでも少ない。来週の役員会で正式決定するそうです。日本政府なんか信じるからですよ(笑)。
●今日の日立の株価。原発輸出中止が報じられた途端 激上げ(笑)。みーんな、原発なんか止めたいんです。

◎東電が原発爆発の大事故を起こして大勢の人たちが故郷を失い放射線被害に怯える日本が、なんでその原発を他国に輸出したりできるのか、そもそものところがおかしいと庶民感覚では思っていましたもんね。
★もう一つは「福島は安全」と言っていた学者のデータねつ造問題。

 あともう一つ、原発事故直後から、福島の安全性を発信してきた東大の早野龍五名誉教授が論文のデータを偽造していた件、これも驚きました。調査では福島県伊達市の住民の個人被ばく線量を3分の1にしていた、また論文に使用したデータのうち約2万7千人分は本人の同意が得られていなかった、そうです。

◎SPYBOYさんも紹介されている神戸大学教授が書いた記事、私も想田和弘さんのリツィートを保存していましたのでここに張り付けてみます:

▲牧下圭貴(こんな人たち)
@keiki_makishita 1月10日

「不安解消」の先兵のひとり、早野さんの問題を明快に指摘。【HBO】牧野淳一郎さん「データ不正提供疑惑・計算ミス発覚の個人被曝線量論文。早野教授は研究者として真摯な対応を」ハーバービジネスオンライン (https://hbol.jp/183049

データ不正提供疑惑・計算ミス発覚の個人被曝線量論文。早野教授は研究者として真摯な対応を2019.01.10

牧野淳一郎
原発事故後、積極的に「安全論」を主張してきた早野氏と、糸井重里氏の共著


 昨年12月27日の毎日新聞が、福島第1原発事故後に測定された福島県伊達市の住民の個人被ばく線量のデータを基に、早野龍五・東京大名誉教授らが英科学誌に発表した2本の論文について、本人の同意のないデータが使われた疑いがあるとして東大が予備調査を開始したというニュースを報じました。(参照:毎日新聞


 同記事では、調査のきっかけとなった住民からの申し立てで、“図の一部に不自然な点があり、「線量を過小評価するための捏造(ねつぞう)が疑われる」”と指摘されたと報じ、それに対して早野氏が、同紙の取材に対し“「適切なデータを伊達市から受け取ったという認識で対応していた」とメールで回答。「計算ミスがあり、線量を3分の1に過小評価していた」として出版社に修正を要請した”と応じたとしています


・問題となった論文と、その「政治性」
・指摘された問題点と早野氏の対応
・データ提供は適切になされたのか?
・倫理審査通過前にデータが渡っていた!?
・報道で指摘された点は大きな問題
・報道を受けて発表された早野氏の見解にもさらなる問題が
・事故発生後の早野氏の削除されたTweet
・1年半後のインタビューと「事実」の相違


飯田哲也(いいだてつなり)
‏@iidatetsunari 1月10日
早野龍五氏のメルトダウンしないデマは、三度の水素爆発がふきとばしたので、まだよかったが、放射能安全デマは、今でも糸井重里氏や江川紹子氏など「感染」している人が多く、罪深い科学者の風上にも置けないそのデタラメぶりの一端が解説されています