フクシマ・シンドロームと福島そして「法学部学生諸君!」と「イヨっ!自民党補完勢力!」

◎飯山一郎氏のブログ「2015/06/04(木)フクイチの地下はデブリのマグマ溜り」に、福島原発事故を分析した昨年10月のアメリカの記事(ENENEWS)が紹介されていました。


米国政府の分析は、福島はチャイナ・シンドロームよりも深刻で、破壊された原子炉は格納容器障害の最悪のタイプだという。
(記事:http://enenews.com/govt-analysis-fukushima-serious-china-syndrome-worst-type-containment-failure-all-3-reactors



チャイナ・シンドロームは「底の抜けた鍋」であり
フクシマ・シンドローム
「底が抜けて、なお且つ蓋が空いたままの鍋」だ
(記事:http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/671.html

◎福島では年間被ばく線量1ミリシーベルト以下だったところ、事故後20ミリシーベルト以下の地域への帰還が進められています。毎時の空間線量に直すと、0.23マイクロシーベルトであるべきところを、3.8マイクロシーベルト以下ということです。これは事故当初から小出裕章氏が指摘されていたように、20ミリシーベルトというのは放射線の専門家が防護服を着て入る区域、当然子供を連れて中に入ったり、水を飲んだりすることも禁じられている場所と同じ線量です。そこで暮らしてよいというのは、一体どういう事でしょうか? 東京新聞10日前の記事から:

「帰還 押しつけ」 憤る被災者 除染途上…高線量も

2015年5月30日 朝刊

 福島第一原発事故による福島県の「避難指示解除準備区域」と「居住制限区域」を解除するよう求める与党の提言に、避難者らは「帰還の押しつけになる」と不安を隠さない。専門家は「避難継続と帰還のどちらの選択も支援する政策が必要だ」と訴える。 (辻渕智之、鷲野史彦)



■福島・南相馬


 「避難勧奨は解除された。でも子連れで帰ってきたのは一軒しかねえんだ」


 福島県南相馬市原町区高倉地区の菅野(かんの)秀一区長(74)はため息をつく。農道わきの溝は除染がまだ。除染した家の玄関先や庭でも、雨どいの近くなどで線量が再び上がっている。未除染の近くの山や原野から、木の葉や土ぼこりが風で飛んでくる。それが雨で流れて集まる場所だという。「そんな場所が生活圏のあちこちにある。これから避難指示が解除される区域でも同じことは必ず起きる」


 南相馬市では、市北西部で局所的に線量が高くなった「特定避難勧奨地点」の指定が昨年末に解除された。百四十二地点で百五十二世帯が対象だった。東電からの一人月十万円の慰謝料も三月に打ち切られた。「解除の先例モデル」だが、世帯の六割は避難先から今も戻らないという。


 国が解除に踏み切った根拠は、昨夏の調査結果だ。「指定基準の年間被ばく線量二〇ミリシーベルト(空間線量毎時三・八マイクロシーベルト相当)を下回った」と説明するが、測ったのは各世帯で玄関先と庭の二カ所だけだった。ところが菅野さんによると、国が判断対象としなかった雨どいの出口や排水溝の周りは今でも毎時五マイクロシーベルトを超える。配水池の周辺でも一〇マイクロシーベルトを上回るという。


 「そもそも解除基準の年間被ばく二〇ミリシーベルトは、原発作業員の上限(五年間で一〇〇ミリシーベルト)に匹敵し高すぎる国は先に結論ありきで帰還を押しつけている

<省略> 引用元:http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015053002000141.html

◎「河北新報6月3日の記事から:

<賠償と分断>格差拡大 心の溝深く/(上)延長


 東京電力福島第1原発事故をめぐり、自民、公明両党は5月末、居住制限区域と避難指示解除準備区域の住民らに対する精神的賠償(慰謝料)を2018年3月分まで支払うよう求める提言をまとめた。賠償期間が延びる自治体関係者からは評価の声が上がる一方、既に打ち切られた地域などには不満が広がる。「賠償格差」がもたらす「分断」の現実を見詰める。
(福島第1原発事故取材班)


 原発半径20キロ圏かその外か−。見えない境界線が、避難指示が解除された今なお、住民の心をかき乱す。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150603_63015.html

内田樹氏のTWEETSで見つけた法学部学生への呼びかけです:。

安西敦 Atsushi Anzai ‏@a_anzai · 6月5日
法学部の学生は,今の安保法制の審議や報道をよく見ていてほしいと思います。憲法の授業ではどの先生も説明していると思いますが,「権力は乱用される危険があるもの」であり,「憲法は権力を縛って乱用させないことで国民を守る」のです。今,目の前で起こっていることがこれです。

◎「晴耕雨読」さん6月8日の記事「立憲主義は選択の対象ではない。採(と)る採らないではない。所与の前提である。」(小林節)」(http://sun.ap.teacup.com/souun/17541.html)から一部を:

2015/6/6
立憲主義は選択の対象ではない。採(と)る採らないではない。所与の前提である。」(小林節http://bit.ly/1APQtB4


「改正手続の存在も憲法を生かしていく手段である…。だからといって相対多数決でクルクル(憲法が)変わってしまうようであれば、(権力を握っている人たちが簡単に改正発議ができるようであれば)憲法ではなくなってしまう。」(小林節http://bit.ly/1APQtB4



小林節氏「兵站なしに戦争はできません長谷部先生が銀行強盗をし、私(小林)が車で送迎したとき、私だけは銀行強盗をしてませんとは言えないですよね。一緒に強盗したことになるんですよね。そういう意味では露骨な戦争法案でして、その一事だけでも私はついていけません。」(衆院憲法審査会にて)


小林節参考人憲法学)は「日米安保アメリカと日本が一緒になって世界の警察をやるという話ではなかったはず。事項とか地域に制限があったはず。それをどうオペレイションするかのガイドライン(安保法制)であって、本体(日米安保)が変わってないのにガイドラインで広げるのは全くの筋違い。」

◎『正体見たり!!』:公明党山口代表の言葉「政府の対応は揺らぐことはない」を聞いたとき一瞬わが耳わが目を疑いました。確かに自民党ではなくて公明党の山口代表の口から出た言葉でした!!
おーい、とらちゃん出番だよ!」さんの6月6日の記事<「学者にはいろいろな考えがあり、 政府の対応は揺らぐことはない」by・公明党の山口代表(イヨっ!自民党補完勢力!)>より:

「学者にはいろいろな考えがあり、
政府の対応は揺らぐことはない。」


憲法という揺らぐことのない
国家最高の法規を、
法案で変えようって議員の方が、
おかしいじゃねーか!!


なにが平和の党だ。
ざけんなー!!