面会日の母と新たな試練

(火曜日のブログのつづきになりますが)月曜日、一週間前に予約した母との面会日、日曜日神奈川の病院で面会したことを伝えて、甥ともう一人の妹と練習したテレビ電話のこともありますので午後2時からの面会に向けて雨の中を夫の運転する車で千里中央へ。

丸テーブルのあるコーナーで待っていると車椅子で母が連れてこられました。まず、6月で新聞は止めたので代わりに週刊誌を渡して、夫の姉からの封書を渡しました。母はすぐ読むひまがないからと週刊誌を持って帰るようにと言うので、アレっと思いました。今度の入院は違うと感じた最初。義姉の封筒にはお見舞いが入っていたのでこれも受け取らず返してと。テレビ電話の前に妹のことを言わないと。

E子さんが脳梗塞になって又入院した面会の許可が出てるからと連絡があって昨日二人で神奈川へ行って会ってきたのとありのままに報告しました。母は「えっ!脳梗塞!?可哀そうに」「二人で話しかけたけど分かってくれたしシッカリ反応してたよ」「私が脳梗塞で逝きたいくらいなのに・・・」。

2時の約束だったので、スマホをとり出すと既に甥っ子から入っていました。昨夜練習した通り「グループビデオ通話」の「参加します」表示を叩くと画面が3つ出ました。母が映るようにスマホをかざすと神奈川の妹と静岡の甥は職場ではなく自宅からか娘のKちゃんも顔が見えます。母も妹の明るい顔が見えて手を振っています。甥のことも「Kくん!」と久しぶりに顔を見た孫の名前を呼んでいます。妹の背後には夫のTさんや自宅勤務のAちゃんの顔ものぞいています。母が喜んで手を振って挨拶しています。こんなことが出来るんですね・・・

思いがけない懐かしい娘家族の顔を見て母も思い残すことがないようなことを言っています。私はこの時は事前のライン上のやり取りを読んでいなかったのですが、入院中の妹の病室には夫と娘もいて二人のリクエストで音声と画像をオフにしてテレビ電話に参加していたのだそうです。甥の話ではその後私たちの見舞いで妹も刺激を受けたのか反応が良くなったとラインに書いています。スマホの母の映像に手をやって触っていたそうです。これで甥は自分の母に祖母と会わせてやりたいという願いを叶えたことになります。やりましたね。私もお役目何とか果たせました。

母がハンカチか小さなタオルを次回持ってきてほしいというのでわかったと返事。前回、ケアマネさんとの面談でははきはきと答えていたのに少し元気がないなと思っていたら、足の付け根の所が痛むのでレントゲンを撮ってもらってこの後話があるという。母は右足の時から2年経って年も取ってるし筋肉が弱っているせいだろうと。そう、それで元気がないのか・・・と思いながら時間が来たの切り上げて、詰め所で来週の面会の予約をしていると看護師さんが、血糖値も血圧も高くて先生がお話がしたいと言っていると言われ、そうですか~と私。このままリハビリを続けてそのまま施設へ行かれるんですよねとも言われて「はい、そうです」と答えながら『なんか変』と思いつつ、母に手を振ってエレベーターへ。

雨の中、家に帰るとすぐ先ほどの看護師さんから電話。先生がお話したいからすぐ来てほしいとのこと。受付で5番の診察室へと言われて二人で入ると「私、覚えてますか?」と言われました。てっきり内科の先生のお話かと思っていたら、手術をした先生でした。救急で入ったとき診察室に呼ばれてレントゲンを見ながら「骨折、手術をすれば治るけど、しなければ車椅子か寝たきり。簡単な手術だけど、ここでするか市立病院でするか今決めてほしい」と言われた能勢と言う先生です。よく覚えています。手術後の説明でも「上手くいきました。写真は本人が持っててもしゃあないからアンタがもってなさい」とレントゲン写真のコピーを渡されました。

「悪い話です」と能勢先生が一言。金具を入れた骨が崩れて正常な位置から斜めにずれていると、写真では分からないので図に書いて説明。手術は失敗、やり直しますとのこと。次は先端が丸い骨のようなものを入れる。人工関節ではないけれど、人工関節のような形のものを入れて骨とくっつけば元通りになる。手術をしなければ歩けなくて車椅子か寝たきりですと言われました。

先ず母の痛みの原因が分かったことが良かったし、再手術以外に道がないし、結果次第では元通り、2日目からリハビリ再開とのことですので手術をお願いしました。ただしと夫が、今日は末の娘の良くない話を伝えたところで気落ちしていないか心配でと言い出しました。それで、今日の面会の話を伝えておくことに。先生も静かに聞いてくださっていました。確かに問題は年齢のことがあるし麻酔の先生と注意しながら木曜日の午前中に、今度は1時間では無理で3時間ほどかかりますがやってみましょうとのこと。二人でよろしくお願いしますと言って外に出ました。

翌日、手術と麻酔の同意書にサインした書類と一緒に母への手紙を添えて夫に病院へ届けに行ってもらいました。「母上様 痛みがあるというので心配でしたが、原因が分かって良かったですね。手術をすれば元通りになるそうですから、頑張ってください。(妹の)E子さんも危ないというのが信じられないくらいでしたから、頑張っていると思います。木曜日の手術後また会いましょう」

手紙は面会の時にと言われたが預けてきたそうです。面会の時には手術の話はなかったのですから家族の励ましの言葉を手術前に届けたいと思いました。何とか届いていたら幸いです。今日、これから、その手術です。行ってきます。