◎もし、2015年に下村文科相が統一教会の『世界平和統一家庭連合』への名称変更を許していなければ、今ほど気軽に?平気で『統一協会』というカルト組織の選挙協力、自民党や他の政党の国会議員との癒着は無かったのではないでしょうか。岸田首相はアメリカに出発する昨日の記者会見で初めて統一教会問題に触れて「議員は丁寧な説明が必要」と発言、しかし『政教分離』の意思表示はありませんでした。自民党と『統一教会』の関係は、断ち切る気はなく温存ということなのでしょうか。安倍元首相の受難を切っ掛けに自民党が再生する道を選択してほしいと思いますが、どうも無理なようです。
旧統一教会、19年越しで名称変更のなぞ 下村文科相在任中に突如実現:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
(昨日の国道171号線と市立病院との間の田圃と夏空。右手にコーナンの建物)
🔲安倍政権になって政治家が平気でウソをつくようになりました。国会で自民党のトップで国のトップでもある安倍氏が国会で嘘をつき、その嘘を本当にするために役人が証拠隠滅したり改ざんしたり、そのせいで人が一人亡くなっても平気な役人や政治家、裁判で訴えても、その裁判自体を税金で買い取る奇策(『認諾』)を弄して終わらせてしまう。それらを批判も追及もしないメディア。日本は本当に情けない国になりました:
◎私があるピアニストと指揮者の演奏に夢中になっていた頃、作曲家の三枝成彰さんも作曲や音楽活動にとどまらず大活躍、新聞や雑誌でもよく記事をお見掛けしました。その三枝氏の十何年?あるいは何十年ぶりかでお目にかかった記事です。今年80歳、ご健在で嬉しいです。国葬について、反対する理由を書いておられます:
●安倍政権になってからの大切なことを書いておられますし、そんなに長くないので全文コピーです:
三枝成彰作曲家1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。
私が安倍元総理の国葬に反対する理由…「嘘が通る社会」をつくったのは誰か
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安倍元総理は、とても人柄がよかったと聞く。明るく朗らかで、腰も低く、誰とでも気兼ねなく接した人だったという。彼をよく知る人たちも、直接は知らない人たちも、誰もがその人柄をしのび、悼んでいる。
安倍さんほど、亡くなってからその死を惜しまれた総理経験者は、まれではないか。見栄えがよく、若々しく、物おじしない態度はサミットなどで外国の指導者たちと並んでも遜色なかった。そんな彼の姿を見て、誇らしいと感じた人も多かっただろう。
彼に人間的魅力があったことは確かだろうし、得難い人ではあったと思う。
だが、人柄だけですべてを語ることはできない。彼は公人であり、この国の政治的責任者だった。
有名人が亡くなり、世の中が“追悼モード”になると、日本人はすぐに人柄と業績をいっしょくたにして、“不都合な真実”はすべて水に流してしまう。人としての評価と、政治家としての評価は分けるべきだ。
安倍政権をよく言うなら、「憲政史上最長の7年8カ月の在任期間を誇り、アベノミクスで経済を牽引し、コロナと闘い、東京にオリンピックを再び呼び込むことに成功した政権」というところか。
だが、結果的に経済は回復せず、給与水準も上がらず、新しい産業も興らず、個人GDPでも韓国に抜かれた。
政治家としての安倍氏には、罪もある。最大の罪は「嘘が通る社会」をつくったことだと私は思っている。「モリカケサクラ問題」は消えたわけではない。その影響下で自ら命を絶った人もいる。それを忘れてはならない。
「桜を見る会」問題では国会で118回もの虚偽答弁をしながら、捜査は終結。水に流された。
総理にならってか役人までもが嘘をつき、彼を喜ばすためにいらぬ忖度をし、文書改ざんや統計の数字をごまかすようになった。最低だ。
この状況を招いたのは格差・能力差を是とする新自由主義思想であり、責任はそれを信奉して国をミスリードした安倍さんにある。
未来を担う子どもたちが総理大臣の嘘のことを知ったら、「総理大臣が許されるなら、自分が嘘をついてもきっと許される」と思うだろう。自分が嘘をつけば、必ずどこかで誰かが傷つく──。そんな当たり前のことがわからずに大人になり、「嘘をついても許される」と考える人間ばかりになったら、この国はいったいどうなるのか? そんな“悪い種”をまき、「嘘が通る社会」をつくったことが、安倍元総理のもっとも大きな罪といえるのではないか。
それゆえに、私は彼の国葬には反対だ。