半年ぶり衆院選前の10月のお茶のお稽古

昨日は、4月から半年ぶりのお茶のお稽古でした。

少し早めについたようなので先生のお庭の花を見ながら進んで行くと奥の千両の実が既に赤く色づいています。玄関わきのブッドレアの紫の花も咲いていました。

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10月は風炉釜の最後の月、来月からは炉を開けて炭火を入れてのお茶になります。それでも、9月よりは秋も深まるので、大板手前といって、風炉釜の下に敷く台が大きくなって風炉の位置がお客さん寄りになるそうです。

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お花と掛け軸。秋の花は表千家ではたっぷり生けてもよいということで、白い花は高砂芙蓉(フヨウ)、その下にホトトギス、その左下扇状に広がって咲いている濃紫のノダテ、左に飛び出している藤ウツギ(ブッドレア)、薄紫の野路菊、赤茶色の小エビ草の6種類が入っています。お軸は、江月照らして松風が吹く。水(河か湖)の上に月が輝き岸辺には松風が吹いている。9月によく使われますね。

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何故だかこのところ一番手は私になってしまっているようで、無言の圧力?を感じて私も無駄な抵抗はやめて、先に水屋へ入って準備に取り掛かりました。まだコロナ禍中なので、お菓子は銘々皿に用意されていました。

お茶碗は濃いこげ茶色のお茶碗と柿の実が描いてある京焼を選びました。主菓子と干菓子が一緒に並べてありましたので、それを先に持って出ることに。

赤い棗の蓋には金彩で三羽の雀が描かれていて、身には米俵の絵が描いてあります。水差しは織部焼。下の写真は、お点前が終わった後、板の左端に柄杓と蓋置を飾ったもの。

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主菓子は小豆の粒がそのまま入った羊羹。

干菓子は落雁と、まだ黄色くない青いゆずの砂糖漬け。

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正座が出来ないNさんは立礼式のお点前なので、二人のお点前が済んだところで先生が炭火を片付けます。立礼式のテーブルでは、左端に電熱器が仕込まれていて鉄の釜をその上に置いて、椅子に座ってお茶を点てます。テーブルの上の白い水差しは志野焼

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この焦げ茶色に黒い模様の入ったお茶碗、四国の寒霞渓の「神懸け焼き」とか。

3人とも半年ぶりにしてはかなり覚えていてスムーズにお点前が出来ました。
終わった後は半年ぶりのお茶飲み話、井戸端会議になりました。

まず先生からご報告で、105歳のお母様が8月に亡くなられたということでした。母の大先輩で昔からお手本と尊敬する方で、長年ボランティア活動もなさっていました。10年ほど前ご夫婦で施設に入られ、夫に先立たれてお一人、その後もとても元気でシッカリなさっていました。私の父と同い年、大正5年生まれです。父が3年前に亡くなったときは、先生からお聞きになったのか母に達筆でお見舞いの葉書が届いていて感心したことがありました。大往生の様子をお聞きしました。

Nさんは、義兄の連れ合いさんのお見舞いに毎月のように車で福井まで行っておられたのに、コロナになってから大阪から来てくれるなと言われたというご報告。大阪は感染者数、死者数全国一なので、府民は招かれざる者。とうとう厳しく来るなと宣告されたそうです。そして、自民党支持者でもあるので選挙運動の話を聞きました。維新が強くて自民は危ないんだとか。自民党の防衛副大臣として大阪のため地域のために尽力したことを全部維新の手柄にされて、維新はヒドイと憤慨しておられました。

やんわり自民党も自浄能力が発揮できなかったのが良くなかったんじゃないのと言ってみたら、それはそうだと。もうお一人も、維新の言ってることは自民党とあんまり変わらないんだけど、予想では維新は3倍のびるとか。その勢いはあるそうです。嫌だな~と思いながら、もう明後日よねと言って別れました。言ってることがあまり変わらない自民と維新を超えて野党統一候補を選ぶまで、9区の有権者は変化を望むかどうか、明後日結果が出ます。帰り、ブロック塀から覗くアジサイドライフラワー。複雑で微妙な色合いが美しい。