◎昨日はヨーガの日でした。先生がこんな話を。夫を亡くした70代の女性が、仕事がいやになったと帰ってきた息子を喜んで「よく帰ってくれた」と迎え入れたというのです。先生は「喜んでていいの?」というつもりでお話されたようですが、誰からも意見は出ず。
私は、今から10年、あるいは20年前なら、先生と同じ気持ちになったかもしれませんが、今の状況では、職場環境や労働環境を見て、使い捨てされて心身共に病んでしまうより、逃げるところがあれば逃げ込んで自分を守る若い人を非難できないと思ってしまいます。それに、老後の孤独に耐えていかなけれなならない女の一人暮らしを息子と一緒に生きていけるなら、それを望んで何が悪いだろうか…今の世の中、政治は何もしてくれないのだから…と思ってしまったり。
春の木、 庭のつばき(椿)の一重の花がたくさん咲いています。
◎「東電旧経営陣 二審も無罪」、なんとも納得のいかない判決が東京高裁でありました。あれだけの事故を起こした東電の経営者が3人揃って無罪。津波の高さを指摘していた人もあったのに、事故直後、指摘通りしておればよかったと言った現場責任者の方もいたのに。この国はつくづく司法も政治寄り…というか政治が司法を支配しているようです。
🔲デタラメ発言してもお咎め無しの麻生副総裁:
🔲これはヒドイ。あるものを無かったことには自民党の常套手段:
◎今朝の「syuueiのメモ」さんが、前法政大学総長の田中優子さんの「反戦準備」という東京新聞に掲載された一文を紹介されています。後半を引用してみます:全文はコチラで:反戦準備 田中優子(法政大学名誉教授・前総長) 2023/1/15 - shuueiのメモ (hatenablog.com)
昨年の12月2日、自民党は公明党と「敵基地攻撃能力」保有を正式合意した。やはり「宗教も」なのだ。軍事費の倍増、原発の継続新設も決まった。そして12月6日、内閣府は「日本学術会議の在り方についての方針」を一方的に決定し公表した。学問とは中長期的視点で社会や人類や地球の将来を議論し社会に問うことがその役割だ。政治的意思決定とは異なる自律的な価値観と組織が必須である。今はそれを、政治的意思に従わせようとしている。
敵基地攻撃能力保有、軍事費の倍増、原発の継続と新設、そしてこの日本学術会議への介入は全て関連している。そしてこれらは、日本が戦時体制に入りつつある、ということを指し示している。さかのぼってみれば森友学園問題は、国有地を与えることによって教育勅語を教える学を認可する意図であった。学問と教育と家庭を支配するのは、人の心を制御するファシズムの常套手段である。
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しかし平穏な正月を迎えた日本人には、戦時体制とは思えないかもしれない。そう思っているうちに、ある日それはやってくる。
日中戦争が「満州事変」という名で始まり、日米戦争が宣戦布告なしに真珠湾攻撃で始まり、ウクライナ戦争が「特別軍事作戦」という名で始まったように、戦争は突然始まり、その原因は一方的に相手にあるとされる。つまり「防衛のため」と言い続ける。
だから、反戦の準備をしよう。戦争の用意がどこでどうされているのか伝えるべきだろう。戦争が何をもたらすのか伝えることも必要だ。あとは歌で、短い言葉で、行動で、そしてやがて、一揆の日がやってくる。何より心の準備が必要だ。