2月1日のワイドスクランブル”NEWSドリル”より「なぜ上がらない日本の給料」

◎5日のNHKBS1「52年目の”ミナマタ” アイリーンと若者たち」を見ました。52年経って被害者の方達や世話をする方、また被害を伝える方達の高齢化が問題になっていますが、ユージン・スミスの妻となって二人で来日し水俣病の取材を進め写真集を世に問うて、その後スミス氏とは離婚。父がアメリカ人、母が日本人のアイリーンさんは今に至るまでの52年間水俣と関わり続けています。72歳の今、若い世代に繋ぎたいという思いは切実。(写真はネットで)

ところが、ジョニー・デップが主演した映画「MINAMATA」が若い世代の関心を呼びました。そして、水俣に関わりたいという若者が・・・平和運動や民主的な運動が今抱えている若い世代にどうやって繋いていくか…という問題への、一つの解答のような気がします。映画という幸運が特別だったかもしれませんが。

◎隣の畑の蝋梅。2,3日前の素晴らしいお天気の朝でした。

透明な黄色が、春の日差しに輝いて、辺りには芳香が漂っています。

◎たまたま見た2月1日のワイドスクランブルの「NEWSドリル」というコーナーは「韓国に抜かれた日本の給料」というタイトルで、日本の企業の99.7%、労働者の67.8%を占める中小企業の問題を取り上げていました。

◎この日のコメンテーターはこのお二人:

水曜日

  • 萩谷 麻衣子

    1996年3月東京弁護士会登録
    萩谷麻衣子法律事務所代表
    生活に密着した目線から
    家庭問題や人権問題、刑事事件に
    も取り組む。
  • 杉村 太蔵

    衆議院議員
    2005年の衆議院選挙で最年少当選を
    果たす。
    現在はテレビに出演し、政治経済・
    社会問題で積極的な発言を続ける。
    実業家・投資家としても活躍中。
    趣味はテニス、三児の父。

◎韓国に抜かれた日本の給料。

◎中小企業の7割が賃上げしない(できない)理由です:

◎岸田首相の改革案。育休中に『学び直し』という発言もここからですね。

◎日本の中小企業の割合が99%以上とは!!驚きました。

◎コストの上昇分は本来なら価格に転嫁されるはずだが、中小企業の価格転嫁率は非常に低い。ここが大問題。

◎コストの上昇分が価格の上昇に反映されないので、労働者の賃上げに繋がらない。

◎コストの上昇を中小企業が価格に反映させない分、大企業が得をして、労働者にしわ寄せが。

◎ここで、解説が方向転換?と私には思えました。みんながみんな海外に活路があるとは限らないのに、成功例を挙げて、後に続け、では解決にならないのでは?

◎面白かったのはここから。コメンテーターの杉村太蔵さん、ヒットでした。

「一寸待って、ヨーロッパじゃ、イギリスや、フランスやイタリアの労働者はストライキをやるでしょう。日本は何故ストライキやらない。連合が止めてる?」とか言い出しました。ワトキンソン氏がそれを受けて、日本の労働者は「意見言わない、ストライキやらない、辞めない」

杉村氏「そんな労働条件なら『会社辞める』ってことも、言わない?」

アトキンソン氏「そう、そのまま。だから、日本の大企業は天国、やりたい放題。変わらない」。

杉村氏「言葉失うな~」。

◎ワトキンソン氏の言い方は少し労働者をバカにした言い方に聞こえましたが、組合つぶしや、連合幹部の労働者を裏切るような姿勢など、企業や政府の働きかけに対してバラバラになった労働者が如何に無力で、いかにヒドイ労働環境で働かざるを得ないか、ここでも弱い者虐め。今の日本の問題は深刻だと思いました。

🔲ロンドンのストライキを紹介するツィートがありましたので:

日本からデモやストライキが姿を消して久しい。英国やフランスの賃上げ要求の大規模なデモやストライキを見れば、日本が30年ものあいだ実質賃金が上がらなかったのも当然だと納得がいく。労働運動は庶民にとって強力な武器である。賃上げは政府の掛け声や財界のお情けで実現するものではないのだ。
 
 
記録的な物価上昇が続く英国で1日、教師や公務員、鉄道の運転手など約50万人が、賃金の引き上げを求めて一斉にストを決行した。
 
ロンドンの通りが労働者であふれる、賃上げ求め約50万人が一斉スト(字幕・2日)
記録的な物価上昇が続く英国で1日、教師や公務員、鉄道の運転手など約50万人が、賃金の引き上げを求めて一斉にストを決行した。うち30万人は教師とみられ、多くの学校が休校するなど市民生活に深刻な影響を与えた。にもかかわらず、スナク政権は公共部門の賃上げに否定的な見解を示している。その理由とは。