昨日は4月のお茶の稽古日でした。
4月なのに気温25℃。25度と言えば夏日ですよね。八重桜も終わり、ハナミズキが満開。我が家の庭のシャクナゲも花が開き始めています。季節が半月、あるいはひと月早いような気がします。これも温暖化のせい?
先生のお宅の春の庭を見て歩きました。
玄関に向かう通路の右側、駐車場の横の竹垣のコーナー。竹囲いの向こう側が控えの間とお茶室の掃き出し口です。
囲いの中の左側、真ん中。ニシキギのグリーンの花が咲いていました。
枝に羽のような板がついているのが特徴。秋には紅葉が美しい。
コーナー入り口、右側に咲いているボケの花。
左にあるのはズイナ。これも秋の紅葉が美しいそうです。
真っ白な花はウツギ。手前はバビアナの白花。
今年我が家ではシャガが咲かず。先生のお宅で見た初シャガ。
4月は特別の月。釣り釜です。(裏千家では3月だとか)
この日は暑かったせいもあって、右側の窓は全開で風が入っていました。
掛け軸は3月と同じ「紅花緑柳」。柳は緑にして花は紅い。
箱型の野点の道具は「旅箪笥(たびだんす)」桑の木でできています。
釣手がピカピカ光っているのは表流。裏では鎖と同じ光らないものを使うそうです。
釜も小ぶりの筒釜。灰が見えて、釜を置く五徳もありません。涼し気です。
この日も先生手作りの主菓子。
山椒の葉を生で初めて食べました。春の香りがしました。
選んだお茶碗は、左から2つ目の韓国のお茶碗。粗削りな感じと広がりがよさそう。
替え茶碗は「遠山」という山が霞みの中に連なって描かれている京焼のお茶碗。
これはお点前が終わって片付けている途中。
今日は五徳を使わないのだから、蓋置は五徳の形のものを使うようにと言われました。
2服点てて、交代。棚板を外して置いているのは、野点の場合は土とか草の上になるので、茶筅と棗を置く場所に棚板を置きます。
自分がお点前をやっているときは、時々分からなくなりますが・・・
替え茶碗を温めて、これから棗のお抹茶を掬ってお茶を点てるところですね。
筒釜には水を表す模様がついています。これも涼しさの演出。
観世水(かんぜみず)という名前がついて、中に渦が描かれています。
終わって、鉄の閂(かんぬき)で蓋を閉める前。棗の絵柄は藤ツルと藤の花でした。
水差しはウィーンで買い求められた陶器の蓋物。見立て遣いです。
立礼式のNさんは、正座でお茶を点てた二人が、この後も1回ずつ3服目を点てたので、「よく見てお勉強しましたので今日は結構です」と仰って。実は老人会のお世話でお疲れのご様子でした。体に気を付けてねと3人で。老人会の世話も後期高齢者がしなければならないので本当に大変です。頑張り屋さんなので心配。
帰りは庭に出て木や花の名前を先生に教えてもらって、車のお二人と別れて、帰ってきました。5月からは風呂釜です。