柏葉アジサイと5月のお茶のお稽古

◎金曜日の朝は、9時を過ぎると生協のトラックがお向かいさんの門の前に到着。我が家とお向かいさんの二軒分の注文の品を渡され、来週分の注文書を渡し、再利用されるビニール袋や牛乳や卵のケースを引き取ってもらいます。昔は5,6軒で利用していましたが、高齢化にともない、それぞれの利用者の家の前で個別に対応してもらえるようになったのもあって、今は我が家とお向かいさんの2軒だけです。

門扉の工事後、元の場所に戻した柏葉アジサイ、今年は立派に花が咲きました。柵の間から3本ほど長い花房が突き出していたので、前日のお出かけの際に切ってお渡しする約束をしていました。受け取った食品を冷蔵庫にしまった後、早速溝の上に突き出して咲いている花を3本、切り取ってお向かいへ。広い前庭の手入れをされていたので、花談義。ローズマリーの鉢から「一枝挿したら」と言われて切り取ってくださったので、余っていた空鉢に早速挿して植えることに。お返しに、八重のドクダミを根ごと起こして渡すことに。「初めて見た」と言われました。

◎さて、昨日はお茶の稽古日でした。途中の整骨院さんのアジサイは背が高くなっていますが私の大好きな色は変わらずでした。

籠に活けられた花は、幻のアジサイ『七段花』という額アジサイと赤いシモツケと笹ではなくて、縞葦(シマアシ)という草なんだそうです。昨年、この幻のアジサイを切って戴いて庭に挿したのですが、とうとう根付かずでした。

掛け軸の言葉は「薫風自南来」。5月の風が南から吹いてくる…でいいかな。

5月はいよいよ炉ではなく風呂釜のお点前です。

準備されていた主菓子と干菓子。先生手作りの生菓子はヨモギ団子でした。

オレンジピールはお友達の自家製で甘夏の皮だそうです。

落雁も先生手作りで型は菖蒲の花。

お茶碗は、九谷3彩(右から2つ目)のお茶碗が出ていました。

棚は「四方棚」。読み方は「し」は「死」に通じるので避けて、「よほうだな」。

池田の菊炭が入っている風炉に、先生が鉄瓶を載せます。

お点前は最年長の私からと決まってしまったので先に水屋に立って仕組み茶碗を用意しました。棗が置いてないので、まず、棗を飾る。

蓋置は八つ橋の絵柄の物が出ていたのでそれを。最初、蓋置を置くのに、まだ炉があるお点前と切り替えが出来てなくて、座る向きを変えて左手に置こうとして「炉はありませんよ」と先生に注意されました。『5月!』を意識しました。

褒められたのは袱紗捌きの音。軽いポンという音が出て「いい音!」と。

2服、お茶を点てて、お終いの飾り付け(↑)

今度はお客さんに回ってお茶を戴くことに。

飾り方が私の時と違いますね。

最後に立礼式

この日、先生は珍しく正座が出来ない怪我をされていました。5月の中頃のこと、着物で出かけて帰宅、門から入って3段の石の階段の3段目で足(むこうずね)を打って血が噴き出して玄関まで血だらけだったとか。痛いのより着物のことが気になってと仰っていましたが、初めて正座できない先生でした。私より8つ上ですので、来年米寿を迎えられるのかな。これからが老後。息子や娘、お嫁さんや孫たちから年寄り扱いされるようになって…と仰っていましたが、大事に至らず幸いでした。来月の日を決めて、お気をつけて・・・で帰ってきました。