「箕面の森 アートウォーク 2023」と瀧安寺 客殿と鳳凰閣

◎ドライブ旅行から帰って直ぐ、賞味期限のあるお土産もあったのでお茶のみ仲間のSさんに声を掛けました。ショルダーバッグが箕面市のキャラクター『滝の道ゆずる』を描いた手ぬぐいを利用した何方かの手作りで素敵なのを見て、私は旅行のとき着替えを入れたりして愛用しているmwengeさん手作りの布袋をいくつかお見せしました。mwengeさんお得意のミシンと布地とアイディアが良くて、とても使い勝手の良い袋物は、紐の持ち方でリュックにもなる優れものです。

◎そのSさんから「今年もアートウォークやってるよ」とお知らせ。

月曜日、出かけてきました。西光寺の藤飯千尋さんの絵画。

西光寺(聖天さん)の境内の『”白龍”幟(のぼり)』(橋本修一さん制作)

一の橋を渡った先は大阪府管轄の府営箕面公園です。

それでなのか、入って直ぐに真新しい大阪万博の蓋。

「みゃくみゃく」が、爛(ただ)れた腸のようで気持ちが悪い。

すぐ傍に箕面市の蓋(滝にモミジ)がありました。

気を取り直して、先へ進むと梅屋敷にアートウォークの幟。

梅屋敷は元は江戸時代の休憩所だったそうです。残っているのはこれ一軒だけ。

ここは『時間採集』というタイトルの作品が展示されていました。

箔押しのプロ、松山淳さんの作品。金箔、色箔で様々なものを覆い、時間を封じ込め、標本にする。木や草や石ころ、クワガタが箔で覆われていた。

瀧安寺りゅうあんじ)境内、赤い橋の袂に「石の上にも三年」のお猿さん。

ニット帽を被っている。

入場券(500円)を受付で買って、初めて赤い橋(瑞雲橋)を渡ることに。

坂道で振り返る。左が受付所、右手の大屋根は観音堂

竜安寺境内の案内図。初めて橋の右側の客殿と鳳凰閣へ。

箕面山 瀧安

ここ箕面山の山中に位置する瀧安寺は、西暦658年、役行者(えんのぎょうじゃ)が箕面大滝の下に堂を建立し、弁財天を祭司したのが始まりと伝えられています。

以降は山内に80余の堂舎が建ち並び、修験道の聖地として全国から修行者が出入りしました。その中には行基空海円珍、聖宝、法然らの高僧の名も見られます。

日本最古の弁財天には財運向上、芸能上達を願い、年間を通じて参拝者が絶えることなく、人々の信仰を得ています。

靴を脱いで上がる。この時は私一人。三枚の絵画作品が並べてあります。

浜本隆司さんの作品、「My Japanese Girl」「龍の願い、人の夢」「シャングリラ」。

突き当たりにある宝くじの元祖『箕面富』の箱。「平安朝期に始まったと伝えられ、古式にのっとった形で、今も毎年10月10日に行われている」。長い釘のようなものが先に着いた棒を富箱の蓋の穴から突き刺して、当たり札を取り出す。

この客殿の建物は全国から集まる修験者(山伏)をもてなす本坊と共に江戸時代に建てられたそうです。明治に入って「修験道廃止令」というのがあったとは・・・ 本坊は、5年前の台風の大木の倒木で屋根が真っ二つに割れて撤去された。

今まで一般公開されていなかったが、本坊再建費用捻出のため入場料500円を取って一般公開されるようになったとか。もぎり担当の方に聞きました。↓「唐人の間」

「龍虎の間」

皇族が座る玉座がありました。

獅子の間

客殿の廊下から鳳凰閣を見る。

鳳凰閣へ行くため、元の靴脱ぎ場へ戻って外へ。鬼瓦(?)が置いてある。

枯山水の庭

鳳凰閣のある下の階はアート作品が展示してありました。鳳凰閣への階段は閉鎖。

3つのアート作品。最奥の額の絵は「役行者尊像」(今回のアート作品ではない)。

左は長野久人さんと藤田俊さんのコラボ作品「ヒマワリは劣化なんとか弾ではない」

真ん中、山口良臣さんの「言葉の雲」。録音された言葉が人の動きで再生される。

奥は田中広幸さんの「夕まぐれ木立にまどふ滝の音」。書物の形をした真っ白な頁が縦に切り刻まれてある。その内、切り刻まれた形が林を成している。静寂の中に滝の音が…という作品かな。

◎見終えて、枯山水の庭の前を通って、元来た道へ。案内係の方が本坊跡の説明を。

箱のようなものが立っているのは、山伏(修験者)の食事のための本坊竈跡。

江戸中期の建物。本坊の建物全体は、5年前の台風による倒木被害で撤去。

500円以上の値打ちがありました。斜めの坂道を下って赤い橋を渡って境内へ戻る。

観音堂の横から裏に回り、急階段を上って瀧安寺本堂へ。本堂の境内の作品。

ヒロ忠之さんの「身近にある遠い音楽」

本堂の弁天堂前で、歌を歌っているグループが。御詠歌ではないが宗教歌のよう。

日本最初にして最古の弁財天と伝えられ、1400年近い歴史を有する。

秘仏は60年に一度開帳される。(何年か前の御開帳時に観た覚えが…)

引き返して、急階段を降りず、そのまま木立の中の山道を下ると、

対岸の鳳凰閣と客殿の全景が見える。

いつの間にか、アートウォークの作品より、初めて見る瀧安寺の客殿の建物自体に心を奪われていました。とても良い体験でした。

前回の「アートウォーク」のブログ:大阪市存続決定と「箕面の森 アートウォーク」 - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)