選挙から一週間・新しい政治

日中はまだまだ残暑厳しいこのごろ、9月も第二週に入って、あの政権交代実現の選挙の日から一週間が経ちました。

小話のような話があります。イタリアの新聞社が、「日本は民主党が圧勝して、市民はお祭り騒ぎで祝っているはず、どこでもいいから取材して来いと指示したところ、市中のどこにも祝勝のお祝い騒ぎは見当たらず、取材はできず、記事はなしだった」とか。
また、海外のレポーターか記者の疑問、「30日当日大量当選のあと出てきた小沢さんはどうして笑ってないんだ?」

日本人なら、解るんですね〜。「勝って兜の緒を締めよ」という言葉もありますし。それに予想外の圧勝に責任の方が重く感じて・・・とか。色々ありますが、要は、戦後初めての「政権交代」、仕掛けた方(民主党)も、選んだ方(国民)も初めてのことで、先行きの不安の方が大きくて、喜んでいるような余裕がなかったというところでしょうか。
                        (ギボウシ

私は、この一週間、かなり真面目にテレビの前に座って、NHK、民放、問わず、民主党議員を呼んでの政権構想を聞く番組を見るようにしました。そして、思った以上にしっかりした考えを持った党を選んだと思えてきました。

高速道路全面無料化について真淵さんの説明には納得しました。明らかに、お金の問題というより、道路のあり方と税金について旧来の考え方を変えようという政策です。田中角栄以後の日本の道路行政が根本的に変われるか。これはこれで、やってみる値打ちはあると思いました。

官僚主導を排して政治主導に、そのための国家戦略局の構想や、小沢幹事長平野博文官房長官管直人副大臣国家戦略局担当)、岡田克也外務大臣、と今現在、漏れ聞く人事についても、悪くないな〜と思っていますし、年齢的にも60代が中心になって、バランスも良いような気がしてきました。

私自身は自民党支持者でも、民主党支持者でもなく、その時々に少しでもマシな方に、という無党派ですが、今回は民主党に「政権交代」を賭けて投票した一票の手ごたえを感じています。一致できないところ、たとえば、比例区の議員数を減らすというのは困ると思っていましたが、民主党の考えは、公明党のような少数党が自民党と組んで国家を動かす危険性を排除したいと思っていることがわかりました。国民の意思が正しく反映される選挙制度の問題は又話し合ってもらいましょう。

民主党議員のどなたかが、「徳川幕府が壊れる時もこんなもんやったと思いますよ」と。「明治以来の官僚組織が変わるとき」という表現もありました。150年の歴史を持つ世界に冠たる有能な官僚集団を、国民の代表である政治家のコントロールで、国家、国民のために働いてもらうという壮大な取り組みが始まるわけです。政治家なら、自民、民主を問わず、この闘いが成功することを望んでいるはず。これは、国民の支持と支援なくして出来ない闘いでもあるでしょう。少なくとも、民主党に投票した人たちはこの闘いに声援を送り続ける必要がありますね。国民も桟敷席で見ているお気楽な立場にはないということです。
         鳩山さんといい、民主党の各議員さんの引き締まった顔つきに、
         久しぶりに日本人の男のいい顔にお目にかかれるようになったと喜んでいます。頑張ってください!