NHK大河ドラマ「龍馬伝」

12月29日夜、一人だったので福山雅治主演の映画「容疑者Xの献身」をテレビで見ました。最近の俳優福山雅治初体験でした。歌もテレビドラマもそれまでは見ずでしたので。原作が東野圭吾堤真一の好演もあって最後まで引き込まれて見ました。でも、NHKで流れる大河ドラマのCM?の龍馬はパーマがかかっているし、大丈夫かな〜ついていけるかしらと思って昨日の大河ドラマ初日を見ました。
 香川照之、すごいですね〜、名優通り越して怪優!の域ですね。「坂の上の雲」では「正岡子規」そのものと思っていたのに、今回は岩崎弥太郎に成り切っています。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で目に馴染んでいた土佐訛りを、その後、知り合った高知の友人の電話越しの土佐弁を嬉しく聞いたものでした。今回は、広末涼子島崎和歌子の二人が高知出身なので、このお二人の言葉が正統土佐訛りかな、と思いながら聞いていました。
子役の龍馬が福山雅治似で上手く引き継げるように配役されていて違和感なく見れましたし、上士と下士土佐藩独特の身分制度を強調した出だし、弥太郎に比べて、まだ目指すものがはっきりしない、それでいて土佐一藩に納まりきらない何ものかを抱えた青年龍馬、なかなか良かったと思います。人斬り以蔵も武知半平太も登場でした。これで11月いっぱいまで50話ほど、楽しめそうです。

暮れに内田樹のお掃除本?「日本辺境論」を買った時、書店で見つけて「竜馬と海舟」という本を買ってしまいました。この二人ほど魅力的な組合せ、それもフィクションでなく現実であったことは本当に奇跡じゃないかと思ってしまうくらい。海舟なくして龍馬の活躍はなかったし、龍馬なくして海舟の構想は実現しなかっただろうし。もちろん、吉田松陰から始まって幕末の日本には幕藩体制を超えて日本の将来を本気で心配した人物を輩出した時代であり、その中での二人の組み合わせであったわけですが。
今の若い龍馬ファンがファンサイトに「貴方なくして今の日本は無く、感謝しています」とよく書き込んでいますが、本当にそう思っている人たちが今なお生まれ続けているようです。司馬さんの「竜馬がゆく」に加えて、マンガの「おーい!竜馬」(1986〜1996年少年漫画誌連載。原作武田鉄矢)がキッカケでファンになったという人が多いのに驚きます。そういえば、ソフトバンクのコマーシャル、犬のお父さんの新ヴァージョンは、桂浜に立つハカマ姿の武田鉄矢に「なぁ〜んだ、龍馬カブレかぁ〜」と犬のお父さんが言うのですが、笑えます。
世の龍馬ファンならずとも大河ドラマの「龍馬伝」で海舟との出会いや海援隊がどんな風に描かれるのか本当に楽しみです。