プロジェクトJAPAN・第二回「三・一運動と”親日派”」

 日曜(16日)の「日本と朝鮮半島100年」の2回目、昨日ビデオで見ました。
このところ「龍馬伝」の内容が重くて深刻なので、9時からはTBSの東野圭吾原作「新参者」を見ることにしています。
日曜の龍馬伝、「収次郎、無念」は本当に何と言っていいか・・・
福井藩の松平春厳のお抱えとなっている熊本藩横井小楠が、勝海舟に頼まれて1000両の無心に来た龍馬に言った言葉、
大きな歴史の歩みから見れば個人の運命なんて…という言葉が残酷。聞いた龍馬も、それはないだろうと歯軋りしますが、
言った本人の横井も維新直後に暗殺されますし、龍馬の命もあと4年。
同じ意味で、今回の韓国の民族運動家である愛国者二人の運命も、本当に哀れを誘います。
三・一独立運動の「独立宣言」起草者チェ・ナムソンと上海や東京を拠点に独立の為最後まで戦うと誓っていたイ・グ゙ァンスの二人が取り上げられます。

韓国の独立運動第一次大戦後の戦勝国であるアメリカ大統領ウッドロー・ウイルソンが提唱した民族自決の流れに押されたものではあったが、大国が小国の利益を省みないのはいつの時代も同じ。彼らは挫折し、インドのガンジーに学んで、自力に方向転換し、自国の力、韓国人自身の実力をつけていく方向を目指します。それが「武断政治から文化政治」へと舵を切り換えた日本の統治の協力者として利用される事になったわけです。

昨年、韓国でこういう協力者の人たちを「反民族行為者」すなわち「親日派」として、1005人も発表されたという。
時代と運命に翻弄される個人。それでも歴史は個人を巻き込んで大きく回転していく。
平井収二郎武市半平太の不幸は土佐藩内のことで同じ日本人同士のなかであったこと。(でもドラマでは武市の考え方はテロリストに近いような…)
韓国の場合は、自国の独立運動に統治者の外国である日本が絡んでのことなので、問題は複雑、そして恨みは深い。
二つの国の狭間で翻弄される人たちの不幸は本当に気の毒。
でも1005人もの人たちが裏切り者の”親日派”としていまだ糾弾されなければならないのは、
過去の問題ではなくて現在の問題ですね…そのための番組でもあるわけ…