コマと羅生門カズラ

昨日は自治会費の集金日。班長さんが4月に入って集金された会費を区単位で集めて上納します。
班長さんで、90才になるというKさん。いつも運動靴にリュックを下げてお元気に歩いておられます。
団地のライラックがいい香りで咲いていましたよ。ヴィソラへ行く途中の公園の四つ角にもピンクのライラックがありますねん。」
「早いですね〜。我が家にも、そこに姫ライラックがあるんですが、まだまだ蕾は固いんですよ。」としばらくご近所の花談義。
その内、リュックから取り出されたのが、コレ!!

三枚の色紙で作ったコマ。廻すとちゃんとグルグルと回ります。
近くのサロンで折り紙先生に習って、先生がお休みのときは教えてあげているとか。これはあげられないけど、と色紙一枚で折る蝶も見せていただきました。人のお世話になってばっかりではいけないから、と折った作品は歯医者さんや目医者さんの受付で飾ってもらったり、子どものサロンに持ち込んだりして喜んでもらっているそうです。
「この年になると、元気な人が少なくなって・・・」「それは淋しいですね」「このお役も最後かも、10年後は無理かも」「いえいえ、あと1,2回いけますから、お元気でいてください」 杖は持っておられますが、まだまだかなりの長距離を歩いておられます。
帰り際に「どれがライラック?」と聞かれたので「これです」
「まあ〜葉っぱも小さいんですね〜、この硬い小さいのが咲くんですか〜」
「ええ、名前に姫がつくので元々小型のリラなんですが、咲きますよ。花が咲くと、あの良い香りがするんです」
「私、あの香りが好きでね〜 団地のライラックも、折りはしませんが、鼻をこうやってくっ付けて嗅ぐんですよ〜。咲くのは?」
「10日ほどかかるかな〜」「その頃、通りますわ〜」「是非、通って下さい。ウチのは折ってもいいですよ。」
紫色が好きだと仰るので、丁度足元で咲いていたラショウモンカズラ(羅生門蔓)を折り取って差し上げました。
これも本当に香りがステキなのです。
Kさん、鼻に当てて嗅ぎながら帰っていかれました。(今朝撮った写真)