冬至のユズ

昨日は午後から去年の自治会の区長さんだったMさんのお宅へ出かけました。
ずいぶん前から、Aさんが正月用の”祝い鶴”のおり方を教えてほしいのでと声がかかっていました。
去年、自治会のお世話をしていたご縁で知り合った91歳の班長さんのKさんを知りました。そのKさんを先生にして3人で折り紙を半年ほど教えてもらっていました。そのとき、復習を兼ねてMさんを我が家に呼んだり、Mさんのお宅へ寄せてもらったりして折り紙をしていました。今年は、先生を我が家にお招きして、その後の新作を2,3回、Mさんと一緒に習いました。
今回、しばらくお休みされていたAさんからということで、久しぶりにお元気なAさんともお会いできました。2,3週間前、電話があってから、今日まで、忘れかけていた「祝い鶴」の折り方を、見本を解体?して折り方を研究?したり、多面体の2,3種類をやってみたり、と復習しながら教える日のための予習をしていました。

1時過ぎ、Mさんのお宅へ行ってみるとお二人は待ちかねておられる様子。ご挨拶を済ませてすぐ「祝い鶴」に取り掛かりました。先生役は大変です。折り方の修正ができないと務まりません。オカシクなったところまで戻って、そこからもう一度やり直しという判断ができないと、全部解体? 最初からということに。K先生の偉さがやってみてよくわかりました。
一応、なんとか一人で折れそうという頃を見計らって、Mさんがお茶とお菓子をだして休憩時間をとることに。
しばらくお休みだったAさんの近況報告を聞いたり、高年齢独居老人の孤独死がご近所で相次いだことなどが話題に。さだまさし原作の映画「あん時の・・・」は、そういう孤独死の後始末をする仕事を若い人がやっていて、生きることを考えるようになるという映画なんだとか。Aさんは1年のうちに同居していたご主人の両親とあっけなくご主人まで亡くしてしまって、今は一人。息子さんが「寂しいやろ」とチワワを置いていったとか。その犬が猫みたいで電気こたつに入って丸くなっているとか。でも、「息子さん、お母さんが寂しいだろうと思ってのことよね〜、優しいじゃない」と言ったら、「まあ、そう、お陰様で手がかかって寂しくはない」とAさんも明るい顔です。
今度は、もう一度、一人づつ一羽を折ってみることに。Mさんが、「先生代にもらい〜」と、Aさんも「そうや〜」と上等の和紙を2色、台紙にこれと3枚、Mさんにも「場所代に〜」と彩の良いのを選んで3枚、貰うことに。なんともいえない微妙な色合いの美しい和紙の色紙で仕上げの鶴を折ることに。
帰りにAさんからと大きなビニール袋からユズの実を取り出して、5,6個も分けていただきました。あまりに大ぶりの見事な柚子に、通りに面したAさんのお庭には?と思って、「畑があるの?」と聞くと、お宅から少し離れた、住宅街の外れの畑がAさんのものだとか。野菜と植わっている果樹もみな彼女がお世話しているんだとか。Mさんも外に出て、暮れのご挨拶を交わして別れました。去年、始まったばかりのお付き合いの2年目。また、季節ごとの折り紙、今度はお雛様をやろうねということに。
冬至の今日は、お風呂に浮かせて柚子風呂に。余った、皮のきれいな柚子は包丁で叩いて柚子味噌にと思っています。