中国の新人類・バーリンホー

昨日の「クローズアップ現代」は中国を取り上げての3夜の内の初日でした。国谷さんは、現地からのレポート。
1980年代に産まれた中国の新人類をバーリンホーと呼ぶそうです。その数2億人ほどとか。
その世代の活躍が著しいなかで、作家でもあり、カーレーサーでもあるハンハン(韓寒)さんは、バーリンホーのカリスマと言われ、「デビュー作品は200万部のベストセラー、社会や政治に批判的なブログは圧倒的支持をうけ」て2006年から3億5000万ヒットを数える。
若者の公共意識の芽生えは四川大地震がきっかけとか。若者たちがボランテイァ活動に参加し、環境NGO活動の8割は20代。国を変えたい、社会を変えたいと思ってもデモも出来ない。そういう中で四川大地震は救援という名のもとで行動を起こすきっかけになったという解説でした。

見るからに好青年の28才!

国谷さんのインタビューに答えるハンハンさん、落ち着いた穏やかな話し方ですが内容はかなりシビア。
「中国人も社会正義を実現したいと思っている。60〜70年代生まれの人たちも立ち上がり、大きな代償を払った(文革のこと?)が、公に語られることはない。そしてこれらの人々も今は既得権益を握る立場に立っている。しかし、私たちは何も持っていない。」
「中国社会は、不動産の価格が上がり続けているが、一生働いても家は持てない。金持ちは一握り。貧富の差、格差は大きい。経済成長を抑えてでも、公平で温かい社会を望んでいる。」
国谷さんの「求めているものは?」という問いに「・・・お金以外のもの。当り前の国民としての権利がほしい。」
「若い方たちは情報発信力を持っている」という国谷さんに「前の世代、60年代は既得権を持つようになった。何も持たない(社会的特権?)私たちが、何年か経って、今のままでいることが、中国が進歩すること」と発言。
もう一人、20代で行政官のトップに選ばれた女性が紹介された。汚職を一掃する大役を任されてのこと。
中国も大きく変化していますね〜 こんな若者が支持を得ているということは・・・