「高橋貫禄V」と「船中八策」

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第1戦、NHK杯、男子フリー、高橋大輔バンクーバー五輪銅メダリスト)が圧倒的演技で3年ぶり3度目の優勝! 15歳、シニア初の羽生結弦は4位。
高橋は大きな4回転のジャンプに成功! 後半スタミナ切れでジャンプがすっぽ抜けたり転倒まであったものの抜群の表現力は追随を許さず、本人が目指しているという「唯一無二」のスケーターになりつつあると思いました。
今回ショートプログラムの「暑苦しさ」、昨日のフリーの技術とダンスの融合、エキシビションの音楽の表現と色んな「高橋大輔」の今が楽しめて一回りも二回りも大きな成長を見せてくれました。安心して見ていられるのがいいです。
女子は村上佳菜子が3位。浅田真央8位。真央さんはジャンプの修正が仕上がらず見ているのが気の毒なくらい。今シーズン中にどこまで仕上がるかが楽しみ。

昨日の大河ドラマ龍馬伝」はタイトルが「船中八策」。
龍馬が命を狙われ、なぜ暗殺されなければならないかをこの回が説明しているというような内容でした。
龍馬には「命がけでなければこの国は変わらない」「命を狙われるほどの事をしなければ国を変えることは出来ない」というような台詞がありました。
大政奉還して、憲法制定 、上下両院の設置による議会政治 、不平等条約の改定、海軍力の増強 、御親兵の設置、金銀の交換レートの変更などを提案。それぞれの項目が、龍馬を成長させた吉田東洋横井小楠勝海舟らの先達たちの知恵や思想を結晶させたものと龍馬に語らせていました。
中岡慎太郎は、龍馬の構想を知り、日本の未来が鮮やかに描かれているのに驚くと共に、こんな危険思想を旧弊勢力が許すはずはないと龍馬の命を心配します。この辺り龍馬の考えが日本を根本から変革する思想であったことを明確にする場面で見ごたえがありました。
そして、今の政治を考えて見ますと、龍馬の言葉は当たっていると思います。
「日本を変えようと思えば命(政治生命)をかけて」「命(政治生命)が狙われるほどの事をしなければ日本は変わらない」。
日本の今を変える構想とは? 「今船中八策」を掲げ、旧勢力から政治生命を狙われる政治家?・・・と逆に辿っていくと・・・
と考えてみるのも現在の政治を考える一助かも。