今夜、決勝トーナメント、パラグアイ戦

青い花を咲かせる蕾が二種
アガパンサス    キキョウ


日経のサッカー記事の筆者「阿刀田寛」さんの記事が個性的と話題になっているのを知って、一寸びっくりというか、納得というか、面白いな〜と思っています。作家の阿刀田高さんの息子さんらしいです。「文学的表現」がサッパリ分からん、スポーツはそんな表現とは無関係だ!と反発している人がいて、それも面白い! 

パラグアイ戦を控えて日経月曜朝刊のスポーツ欄に記事が。
「キーマン/パラグアイ戦」でディフェンスの闘莉王と中沢の二人を取り上げた記事から「阿刀田寛らしい表現」を紹介してみます。

 ・・・闘莉王は「下手くそ」などではない。よたよたとおぼつかなげな足の運びに、驚くほど精妙な感覚を隠している。激越な論調で味方をしかるときでさえ、どこかコミカルな風味をたたえるこのDFが、希代のかぶき者に見えるときもある。 
DFのふりをしたFW。情緒的で一本気、どこやら不器用そうな心証に相手はだまされる。本人に演技のつもりはなく、ときに墓穴も掘るが、これはブラジル生まれの本能のようなものなのだろう。そろそろシッポがのぞくころではないか。


中沢が闘莉王と一緒にサンバを踊っていたら、日本の守りはたちゆかない。

日本の組織だった守備のパラダイム(枠組み)を代表する中沢がいるから、闘莉王がその枠を離れて意外な大手柄を立てることもできる。
前提にあるのは、中沢の寛容。闘莉王の「恋人」発言になぞらえれば、闘莉王は船、中沢は港のような関係か。

「文学的表現」はそれが現実を見事に言い当てていれば輝きを増します。「DFのふりをしたFW」はピッタリかな!!
パラグアイ戦でこの二人が本当に船と港の関係に見えるか、楽しみが増えました。