10月のお茶のお稽古

午後から空気が入れ替わったように急に冷たくなりました。

お部屋に入って床の間を見ますと、今までと違って花かごにタップリお花が入っています。
夏の名残の花をたくさん生けましたと先生が。思い出せるだけで、すすき、ホトトギス、フジバカマ、ブッドレア、水引草、あと、紫色の変わった形の花?、名前を聞いたのですがメモし忘れたのが、もう一つ黄色の花。全部で7種類をドッシリとした形の宗全かごに生けてあります。
掛け軸は横軸で「忙中閑」と書かれ、一筆書きのような月と船。香合は「何だと思う?」と聞かれたので「カボチャ!」と答えたら「言うと思った」と裏を向けられ、「裏菊」といって身の底の裏が菊の花をかたどったもの。中国製とか。「うら」なので正式には使えないと注意も。
掛け軸が縦に長い物の場合は花かごも柱に掛けたりして、横軸の場合は釣り合いを取って下に置く花かごにするそうです。
全体のバランスを考えてあり、それを言われなくても感じ取らないといけないのよ、と教えられました。

割り稽古で茶巾の扱いと袱紗捌きを教わって、いよいよお楽しみのお菓子とお茶です。
木瓜もっこう)型の蓋付きのお菓子鉢、蓋を取ってビックリ、菊の花形の生菓子が!! 先生の手づくりと聞いて叉ビックリ!
こんな和菓子が手づくりできるの? お味がまたシットリと甘くて美味しい! 干菓子のほうは黒砂糖と砂糖まぶしのナッツでした。
出されたお茶碗、の前に、赤い山中塗りの棗の模様は、稲穂と群スズメ。なるほど稲刈りの時期に合わせてあります。
お茶碗は一つは、釉薬がブルー系の斑唐津(マダラカラツ)と、もう一つが楕円形、フットボール型です。

模様がお腹の所、両端に丸が二つ、丸の中には菊三島の模様が入っています、何なんでしょう?
「俵よ」と言われて皆で「えぇ〜〜!!」。「高台を見て」と言われてお茶碗を裏返すと四角形。「枡!?」 そう、枡でした。
「タワラ一俵どのくらいか分る?」の問いに、お隣さんが「60キロ!」。 正解!だそうです。
最後に畳の歩き方を教わりました。一畳6歩、半畳3歩が基本だそうです。
ついでに立ち上がり方、方向転換の足運びも教わりました。来月のお稽古日を決めて、外に。
一層冷え込み厳しく、上着をかき合せて小走りで家路を。来月は切り釜に火を入れてのお稽古。
真夏に始めたお茶でしたが、火が恋しい季節になりました。