幸せの黄色い花々(FMライブのN氏)

母の圧迫骨折が1ヵ月半経って、少し、良くなってきたようです。今日は暖かで、私も、生きてる内の親孝行に力が入っていたのか、やっと少し余裕が出来て、久しぶりの水中歩行に出かけることに。昨日頂いたポシェットにカメラを入れて、自転車で出かければ3時には余裕で間に合うでしょう。今日は、FMのローカル「タッキーみのお」の3時から4時までのトーク番組にM氏が生出演される日です。(記:4月6日)
ご近所のミモザの花が黄色一杯に輝くようです。

しばらく行くと今度はレンギョウがまた黄色い花を一杯につけて咲いています。帰りには、畑に黄色いケシの花。今日は、黄色尽くしで撮ってみようと思って、いよいよ、唐池公園を抜けて北小校区に入ったところで、Oさんが、お庭で水遣りを。見ると、黄色い鉢花。
「こんにちは、すみませ〜ん、お花の写真撮らせてください。今日は、黄色い花の写真を撮っているんです」。Oさんは、高齢のお母さんのお世話で豊中から毎日のように車で実家へ通っておられました。数年前、90いくつかでお母さんが亡くなられてからも、お花の世話に来られているのか、時々、車が置いてあるのを見ることがありました。
私は、毎月、高齢のお独り暮らしの方たちに「花便り」というチラシを配っていた事がありました。その頃、花のお世話をするOさんから種をもらったり、育て方を教わったりで親しくなりました。小学校の時は遠目に見ていた高学年のお姉さまでした。で、温室の中を覗かせて頂いたりして、珍しい黄色い花の写真が撮れました。
     デンファレ  珍しい薄黄色のクンシラン
さて、FM放送の番組は「上田あやこのTEA for TWO」というタイトルで、ゲストからお話を聞きだし、リクエスト曲をかけて一緒に聴くという番組でした。定年退職後の過ごし方についてと奥さんのNさんから聞いていました。
まず、昨年リタイアしてすぐ、北小地区福祉会の会長を務めているN氏の紹介から。今日は昨年の秋からメンバーになったという「還暦軟式野球クラブ」の「ブルースターズ」について。今朝の豊中チームとの試合ではランニングホームランだったそうです。週1回4時間の練習の後の爽快感は、家内と一緒に山を歩いていた時のものとはまた違うとか。試合の緊張感、高揚感も得がたいしと。「こういう時ですから人と人との関わりを歌い上げた曲や詩のものを選びました」と、リクエストの最初の曲がクイーンの「手を取り合って」。
それからは、上田さんのリードで意外なお話が聞けました。
N氏は土木工学が専門で、定年を迎えたのは道路工事に関する防災の会社だったとか。そこで、東北地方の今回の大地震の話になり、「今日は福島原発の汚染水の流出が、元いた会社の10人ほどが頑張って止まったというニュースを聞いてホッとしています」と。ビックリです。お仕事の内容は聞いていましたが、そうでしたか〜、水ガラスを注入した会社が・・・。地震のニュース、特に原発の事故のニュースを聞いて、居ても立っても・・・と言う気持ちだったが、会社の優秀な社員の皆が立派に頑張っているので安心です、でも、水が止まっても後が大変でしょうけど、とも。
山崩れなどの場合、大きな手当ては現地の会社がやって、その後の防護策、補強の仕事をやっておられたそうです。がけ崩れや山崩れを防ぐのに、鉄筋で枠を作り、ピアノ線で地中3,40mに3m間隔で打ち込んだ100本ものアンカーで地中から引っ張って山崩れを防ぐんだとか。鳥インフルエンザの時には丹波町に出かけて、30cmの鶏糞の上を、粉末になって飛ぶのを防ぐため、特殊な物を吹き付けて被覆した。朝7時半に保健師さんの検査を受け、熱があっても、私がやらなければやる者はいないと、タミフルを飲んでやってましたとも。
だから、東北の被災地の瓦礫の山を見ると、瓦礫の中の木材は、燃やせば灰だが、刻んでチップやおがくずにすれば資源として再生できる。鉄やコンクリートは簡単に除去できる方法がある。専門業者は皆知っていることだが、提案する人がいないのか?と現役だったら飛んでいくのにともどかしい様子です。
山を歩いていても先人の防災の知恵に感心するとか。「山に降った雨が集まって水みちになっている所には、石を積み上げて水の流れを分散すると山が崩れない。山には昔の人たちがそうして山が崩れるのを防いだ石積みが残っている。倒れた木を横に並べて杭が打ってあったり。昔はそうした手作業を惜しみなくやっていた。今は、人が山に入らないで、大規模な防災工事をやっている。」
そうそう、「今の若い人たちは重いものを持ち上げたり移動させるのはクレーンしか思いつかないが、私たち世代は、ピラミッドを作ったように傾斜とか滑車とかの方法を知っているので、そういうことも伝えていきたい」というようなお話も。
リクエスト曲は他に、ビートルズの「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」、ベニー・キングの「スタンド・バイ・ミー」、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World!」、最後にアダモの「インサラ」。奥さんは、東北地方に元気になってもらうために「北国の春」、「青葉城恋歌」をすすめたとか、センスが全く違うじゃありませんか! サスガご主人、お若い。ビートルズ世代なんですね〜。お見かけした所、真面目で控えめ、昨年の福祉会の総会でのご挨拶を聞くと、加えて「基本に忠実」とお見受けしました。一方、私の知る限り、感性に任せて飛び跳ねる奥様とは対照的。お仕事のお話とこのたびの震災と原発事故に寄せる思いを十分受け止めさせて頂きました。地区福祉会の2年目、頑張って下さい。
温室のデンファレ  帰って我が家の立金花
*真ん中の写真は、Oさんが「これも黄色!」とわざわざ奥から取り出された鉢、残念ながら花の名前は不明。